40歳独身で乳がんの告知を受けた、鳥野たみこさんの体験を描いた漫画を紹介します。乳がんと告知され、自分がどうしたいか考えたとき、地元に戻りたいと感じた島野さん。病院を出たあと、まず相談した人は……。
★前回:「私はどうしたい?」乳がん発覚後、待ち受ける決断の連続に… #40歳独身で乳がんになりました 6

乳がんを告知された私。まず確定していることとこれから判明すること、針生研の結果が出るまでに決めなければいけないことを頭の中でまとめました。
確定事項とこれから判明することは、自分ではどうしようもない。でも、これから決めなければいけないことは、地元に戻るしろこのまま1人暮らしで治療するにしろ、人生をというか命を左右する選択。
検査結果が出る1週間で決められるものなのか?

そもそも……。私はがん治療するの? 抗がん剤や摘出手術をするの?
もし「しない」選択した場合はどうなるんだろう?
そして、今40歳独身の私は生きたいのかな? 長生きしたいのかな?
検査後、病院近くの神社のベンチでそんなことを考えました。

今までの私は自分の現状に対して、特に前向きでも後ろ向きでもなく。
周りはどう見ているか知らないけれど、それなりに仕事を頑張って、それなりに好きなことをしてそれなりに満足した生活を送っていました。
でも、なんとなく生きていたから「生きる目的があるのか?」と考えたら正直よくわからないのですが、それは治療方針が決まってから考えても遅くない。
「とにかく地元に戻るか決めないと、ほかのことが決められない」と気持ちを切り替えることに。

そして、私が最初のカミングアウトの相手に選んだのは年の近い妹でした。
とりあえずメッセージを送ったけれど、妹も仕事中なのですぐには返事は来ないだろうと思っていたら、すぐに連絡が来ました。