
あるとき、娘が私の手元を見ながら「ママの手って、こんなにゴツゴツしてたっけ? 男の人の手みたいだね」とつぶやきました。「え?」と思って自分の手を見ると、血管が浮き出て筋張っています。若いころは甲にえくぼができるほどふくよかで女性らしかった私の手。それが50歳を過ぎたら、ゴツゴツと筋張った男性のような手になってしまうなんて大ショック。そこで、少しでもゴツゴツした感じに見えないようにおこなってみたことを紹介します。
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手の甲のゴツゴツは「ハンドベイン」

娘に言われて改めて自分の手と腕を見ると、血管は手の甲から肘にかけて全体的に浮き出ています。なぜこのような状態になるのかをネットで調べてみたら、加齢、遺伝・体質、腕の筋肉量の増加、皮下脂肪量の減少が原因として挙げられていました。中でも加齢によるものが多いらしく、年を取ることで弾力が低下した静脈の血管が拡張して太くなり、浮き出やすくなるのだとか。
この症状は「ハンドベイン」と言われていて、根本から治すには専門のクリニックでレーザー治療を受けたりヒアルロン酸を注入したりする以外に方法はないようでした。日帰りで簡単に、しかも半永久的に消えるらしいので、私も最初はクリニックに行こうと思いました。
でも、仮にレーザー治療を受けるとして、手の甲だけでも最低10万円、腕まで治療すると15万円(いずれも片手の費用)くらいはかかるようでした。私にはとても手が出ない金額なので、クリニックでの治療は諦めることにしました。
大切なのは手の乾燥を防ぐこと

さらにネット検索を続けた結果、セルフケアで手の皮膚に張りを与えれば、「ハンドベイン」を根本から治すことはできなくても多少は目立たなくできそうだとわかりました。そこで私は思い付く限りのハンドケアを実施することに。
私には10年程前からおこなっているハンドケアがあります。テレビ番組で見た「ハンドクリームをたっぷりと塗って薄い布手袋をはめた上にゴム手袋をしてから、60度のお湯で洗い物をする」という方法です。おかげで洗い物のせいで手が荒れることは防げていると思うのですが、その一方で調理中の作業はすべて素手でおこなっていました。
ハンドベインを目立たなくするという目標ができた今、洗い物だけでなく調理をするときにも対策をする必要があると思った私は、カフェを経営する友人から教わった「手にぴったりフィットするタイプの使い捨てビニール手袋をして調理する」という方法を試してみることにしました。こうすることで、手の水分が逃げるのを防いでくれるのだそうです。
調理の後にビニール手袋を外したら、手がしっとり……。「たしかにこの方法なら手の保湿になるかも!」とうれしくなり、しばらく続けていくことに決めました。