「まぶたが下がってきた」アラフィフで初挑戦した意外なアイテムで垂れたまぶたをカバー【体験談】
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ある日、右目のまぶたにコロコロとした違和感が! 鏡を見てみるとまぶたにポコッとしたふくらみがありました。数日たてば治るだろうと、市販の洗眼液で目を洗うだけで放置していると、日に日にふくらみが大きくなり……。眼科に行くと、目薬や軟膏で治療できる段階ははるかに超えており、なんと切開手術をするはめに。楽観的だった私の残念な体験をご紹介します。
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ある日右目のまぶたに違和感を感じ、鏡を見てみるとまぶたに数mm程度のふくらみが……。特に痛みもなく、コロコロと少し違和感があるくらいでした。
私はものもらいだろうと軽く考え、市販の洗眼液で洗って自然治癒を待つことに。
しかし治るどころか、日を追うごとにできものはどんどん大きくなっていきました。それまでにはなかった痛みも出てきてしまい、毎朝出勤前にアイメイクをするときはズキズキとした痛みに耐えながらメイクをしていました。
その内、ものもらいのようなものはぽっこりと膨らんで赤みも増し、見た目も気になり始めました。
さすがにこのまま放置しても治らないと思い、発症から2週間以上たったころにやっと眼科を受診した私。今までに経験したことのない大きさのできものだったので、その場で取ってもらって眼帯をつけることになるだろうと覚悟していました。
普段から移動はすべて車でしたが、片目が使えなくても問題ないよう、自宅から徒歩圏内で行ける眼科を探して行くことに。この選択をしたのは、自分の中でもすでにひどい状態になっている自覚があったからでした。
診察の結果、医師から告げられた病名は「霰粒腫(さんりゅうしゅ)」というものでした。霰粒腫とは、まぶたの中に小さくて固い腫瘤ができる病気だそうで、細菌感染を伴わない無菌性の炎症なのだとか。
医師には「こんなになるまで、なぜ通院しなかったの?」と言われてしまいました。たしかに誰がどう見ても、何か良くないものがまぶたにあるのは一目瞭然でした。
初めて聞く病名に戸惑い、よくわからないままに治療方法の説明へ。すると、なんとまぶたの切開が必要だと言われてしまいました。
私の霰粒腫は当日すぐに処置できるレベルではなく、メスでまぶたを切るので手術同意書にサインが必要とのこと。人生で初めて手術同意書にサインをすることになったのです。
同意書の病名欄には「巨大霰粒腫」との文字が。巨大って……と、よっぽど大きかったのだと実感しました。違和感を感じた時点で病院に行っておけばと後悔しましたが、時すでに遅しです。
近所の眼科では週に1日だけ手術日があり、その日は一般診療が休みになっていました。限られた日程なので、手術当日は仕事もお休みをもらい、徒歩で眼科に向かいました。
待合室に入ると、まずシャワーキャップのようなものを被りました。それから目薬で麻酔を点眼し、まぶたにも麻酔の注射を打ちました。
そこからは真っ暗な部屋の中で目だけに照明を当てて、まぶたの切開手術が始まりました。通常はまぶたの裏を切り、そこからたまっている分泌物をかき出すのだそう。
ただ、私の霰粒腫は放置し過ぎたため思ったより癒着がひどく、裏からの切開だけでは取り除ききれないことが判明! やむを得ず表からもまぶた切開することに。
まぶたの中をガリガリとされている音が脳に響いて、怖くはないけれど気持ちが悪かった記憶があります。
結局切開した範囲も広く、まぶたを5針も縫うことになりました。ちょうど二重ラインの真ん中あたりに切開の痕ができて、しばらくは二重整形に失敗した人のようになってしまったのでした。
数年たった今となっては痕は残っておらず、もうどこを切ったかわからないほどきれいになりました。
35歳まで霰粒腫になったことはなかったのに、一度なってから1年に1回のペースで再発しました。1回目の教訓を元に早めに通院しようとは思っていたものの、仕事との兼ね合いもあり2回目も目薬での治療をすることができず、結局切開することに……。
ただ1回目のときのような手術ではなく、簡単な処置で済んだのはまだよかったと思います。
そして二度あることは三度あると覚悟していた私。さすがにズボラな性格でも、3回目は違和感があってすぐに通院したので目薬のみで治療できてホッとしました。
医師いわく、油脂がたまるのが原因なので、清潔にしてとにかく温めることが大事だそうです。忙しくてもたまにホットタオルで目を温めたり、まぶたを触りすぎたりしないよう注意するようになりました。
今後も目に違和感があれば、すぐに眼科を受診して、再発しないように気を付けていきたいと思っています。
ここ数年は霰粒腫の気配もなく穏やかな状態のまぶたですが、またいつ再発するかはわかりません。目がコロコロした段階で眼科に行っておけば、5針も縫うほどのことにならず、もしかすると目薬だけで治ったのかもと思うこともあります。
二重整形に失敗したような手術痕も、眼帯生活もこりごりなので、今後も気を付けて生活していきたいです。
※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
監修/田辺直樹先生(田辺眼科クリニック院長)
日本眼科学会認定専門医。札幌医科大学医学部卒業。名鉄病院、名古屋大学、知多市民病院で眼科医員、公立学校共済組合 東海中央病院で眼科医長を務めたのち、2004年に地元愛知県名古屋市にて、田辺眼科クリニックを開院。子どもからお年寄りまで幅広い目の悩みに対するきめ細かいケアに定評がある。
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