
誰から見ても好印象を抱かれる「顔の黄金比」を基準に、メイクで顔のパーツの比率を描き変える「骨格補正メイク」。メイク前後の変化は一目瞭然で、「骨格補正メイク」のメソッドを記した書籍『骨格補正メイク 顔の比率を描き変えて、一生美人!』が話題になっています。そこで著者で骨格補正メイク専門家の池田曜央子さんに、アラフォー、アラフィフの女性が若見えするためのメイクのコツを聞きました。これまでの方法を見直してきれいに変身してみませんか?
教えてくれたのは……
監修/池田曜央子先生
骨格補正メイク専門家。住宅設計士として15年のキャリアを積んだ後、38歳のころよりパーソナルカラー診断、小顔施術などさまざまな美容の理論と技術を学ぶ。骨格や年齢による変化を補正し、好印象な美人に近づける「骨格補正メイク」を考案し、国内外累計1,000名以上の女性のキレイをサポート。自身もミセスコンテストで特別賞を受賞。著書に『骨格補正メイク 顔の比率を描き変えて、一生美人!』(主婦の友社)がある。
★関連リンク:マスクを外しても怖くない!顔を描き変える「骨格補正メイク」を覚えれば一生美人【専門家解説】
やりがちNG1【×】目元をアイラインでなぞる→【○】楕円アイに整える

理想的な目の比率は、目の横幅と左右の目頭が等間隔。目の横幅は縦幅の3倍です。この黄金比に当てはまる人はほぼいません。
目の黄金比
目の横幅:目の縦幅 = 1:0.3
目の横幅:左右の目頭の間隔 = 1:1
目の形は寄り目、離れ目、切れ長、丸目とそれぞれ個性があります。メイクで目を大きくしようと、まぶたをひたすらアイラインで濃くしてもウイークポイントがより強調されるだけ。アンバランスな目元になってしまうことが……。
「骨格補正メイク」では、理想的な比率のアーモンドのような「楕円アイ」を目指して、アイラインとアイシャドウを使ってじわじわと補正していきます。
ただし、加齢などでまぶたが下がっていて、せっかく描いたアイラインがまったく見えないという方もいます。見えないアイラインは引いても意味がないので、その場合はアイシャドウの一番濃い締め色をなぞって目のフレームを強調します。
アイラインがきちんと見えるかどうかは、メイクのときに鏡を真正面から見てにこっと笑顔になってみるとわかります。表情の動きで仕上がりの印象は結構違うもの。笑ったときにアイメイクが隠れてしまうようなら、アイシャドウに切り替えたほうが良いでしょう。
アイホールをやさしく押してたるみケア
まぶたのたるみケアは、アイホールの際に親指をやさしく当てて、小刻みに左右に動かしながら目頭から目じりに向かってマッサージすると◎。眼精疲労の方は眉間のあたりに痛みを感じることも。老廃物が流れて、ケアをするうちにまぶたが持ち上がることもあります。
やりがちNG2【×】眉は角度をつけて細く→【○】眉頭は80度で「太目&平行」

眉の太さの理想的な比率は以下の通りです。
眉の黄金比
眉の太さ:目の縦幅 = 0.8:1
眉~目の幅:目の縦幅=1:1
眉=毛は実はとても主張が強いパーツ。そのため時代遅れの眉メイクをしていたり、お手入れをしていなかったりすると老けて見えてしまうので気を付けてくださいね。今の時代はナチュラルな太眉がトレンドですが、顔の比率的にもナチュラル眉はベストなんです。
若いころと同じように、今も角度のある細眉に整えている人は、思い切って太く書き足してみましょう。
ナチュラル眉の基本は眉頭を80度に型取り、角度をつけず、眉尻を眉頭よりも下がらないようすること。なお、眉頭の立て方、アーチの作り方によって「凛々しい印象」「やわらかな印象」にイメチェンすることも可能。眉による印象の違いは宝塚の男役、女役の眉メイクが参考になります。