仕事人間だった義母が一変、孫にフィーバーに!義母の突然の決断に戸惑う家族
妹の夫のお母さんの話を聞いて、人生の転機と家族の絆について深く考えさせられました。仕事一筋の義母が、突如として孫のために人生を180度転換させたのです。 …
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彼の落ち込みは会社に行っている間は起きていないようでした。その証拠に、会社で見つけたおもしろい物やいただいた珍しいお土産などは、仕事中でもよく写真を送ってきてくれました。しかし、帰宅すると日々の心配や不安などがあふれ出すらしく、ネットニュースの世界で起きている問題を私に細かく伝えてくる毎日。
ただ家事や子どものことをしている私の時間を中断させて話しかけても、それらを手伝ってくれるわけではありませんので、私もだんだん夫の話自体を聞かなくなるように。夫が私のことも心配してくれているならば、私も時間を何とか作って話し合うのですが、夫の心配は今後の自分、日本の未来、自分の会社でのポジションばかりでした。
ですので、励ましには怒り、家事も育児も手伝わず、私のことを心配しない夫をだんだん気にしなくなってしまい、話も聞かず無視の日々。ただし私は元々明るく前向きで、更年期のような症状がひどくなった際にかなり落ち込みも激しかったので、夫のつらさは理解することはできました。
けれども、結婚をして何年もひとりですべてこなしていると、夫の落ち込みはわがままであり、暇な人が時間が余っているので心配症になるのだという感情しか出てきませんでした。そんな夫婦間の亀裂というのは子どもたちもかなり敏感に感じ取っていたようで、長女に「最近お互いにすごい顔して話しているよ。苦手な人と話しているみたい」と言われるまでに。
それと同時に子どもたちも私たちと話すときはなぜか緊張が移ってしまうようで、あまり話しかけることをしなくなってしまいました。そう言われて初めて、夫に対しても子どもに対しても、嫌な態度で接していたのだと気が付きました。たしかに夫の心配症は気にすることではないのですが、子どもにまで父親と母親の仲が悪いことで気をつかわせてはいけないと思い、なんとか解決策を探すことにしたのです。
そこで、夫にも子どもたちの思いを伝えることに。私たちは夫婦である前に長女と長男の親ですので、子どもたちにつらい思いをさせてはいけないというのは夫婦共通の考えでした。そのため、夫とも話し合い、3つのことを決めました。
まず1つ目は夫に心配する時間を作らせないこと。会社で心配することが少ないということは忙しいからであり、家では何もしていないので心配してしまうのではないかと考えたからです。そこで2人で料理から家事まで一緒におこなうようにしてみました。夫に手伝ってもらうほうが時間がかかるのですが、そこは私も妥協し、夫のしてくれたことに素直に感謝し、言葉で表すように。
2つ目は、私が夫を励まさず、話を聞く代わりに私の意見を述べさせてもらうということです。夫の話は夫中心に回ります。それでも良いのですが、心配する割には解決策もそれに合った行動もしないということを伝えてみました。夫も言われたくないことだったらしく、心配するときはその解決策も考えて一緒に伝えるようにすることに決めました。
最後は、考えても仕方がないことは第三者に聞くことです。夫は仕事がなくなったらどうしよう、死んだらどうしよう、日本がなくなったらどうしようと、自分ではどうにもできないことばかり心配します。そこで、考えたいならば会社の同僚や上司に相談するということに決めてみました。荒唐無稽な夫の考えは、第三者の冷静な意見のほうが現実に目を向けるようになるかなと思ったからです。
実際に夫の上司に今後の会社のことを相談してみたところ、「それよりも今の仕事は終わったのか? 目の前の必要なことを先にやってから相談してくれ」と言われたらしく、それ以降心配しないようになったと言っていました。
夫の心配症は独身時代からの性格です。メンタルクリニックでも「心配性な性格で異常なし」という診断でした。そうしているうちに、私たちの夫婦の仲も子どもたちにも心配されるようになり、夫に3つの決めごとを提案することに。
この3つを決めるようになってからは、夫もあまり自分勝手な心配はしないようになり、現実の生活に目を向けるようになってきました。また新たな問題が出てくるかもしれないですが、今後もこの方法は実践していこうと思っています。
※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
監修/駒形依子先生(こまがた医院院長)
2007年東京女子医科大学卒業後、米沢市立病院、東京女子医科大学病院産婦人科、同院東洋医学研究所を経て、2018年1月こまがた医院開業。2021年9月より介護付有料老人ホームの嘱託医兼代表取締役専務に就任し現在に至る。著書に『子宮内膜症は自分で治せる(マキノ出版)』『子宮筋腫は自分で治せる(マキノ出版)』『膣の女子力(KADOKAWA)』『自律神経を逆手にとって子宮を元気にする本(PHP研究所)』がある。
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