ほぼ28日周期で訪れていた生理が乱れ始めたのが44歳ごろ。それから3年がたち、恐らく閉経も近い状態になりました。ここに至るまではプチハプニングもあり……。そんな終わりかけの生理について記します。
閉経は他人事!?生理が来ないと相談され○○を疑う
私の母親は43歳で閉経したそうです。早い。「子宮系は母親に似る」というまことしやかなうわさも聞くので、自分も閉経が早いのではとうっすら思ったのが30代。ところが、40歳を過ぎても生理は正常に訪れていました。そっかー、閉経はまだ先かーと、どこか他人事のように感じていました。
そんなある日のこと。学生時代の友人から「アレが来ないの。妊娠したのかも」と相談を受けました。
「え! 彼氏には言ったの?」と騒ぐには20年遅い。私より2つ年上の彼女はこのとき44歳。彼女は既婚者でもう大学生&もう中学生の子どもがいます。身に覚えがあり、どうやら生理が10日遅れている。産婦人科に行くべきだろうかと悩んでいます。
友人「出産するころには45歳で超高齢出産になるから、母子ともにリスクが高いんだよね。この年齢で育児するのも不安があるし」
私「そしたら残念だけど、中絶するということ?」
友人「でも……せっかく授かった命だし」
私「そうだよね。もし赤ちゃんが生まれたら、子どもたちも大きいからすごくかわいがって、手伝ってくれるんじゃない?」
友人「たしかに! 夫とは数年ぶりの1回だったのに、妊娠していたら奇跡だよね」
私「じゃ、赤ちゃんの名前は男でも女でも“キセキ”ちゃんにしたら?」
友人「それ、名前の由来がバレバレでしょ……」
私たちは盛り上がり、話は出産の方向に進んでいきました(いや、友人は肝心の夫にはまだ何も言ってなかったけれど)。 が、後日、超遅れて友人に生理がやってきたのです。
45歳の自然妊娠率は5%と言われています。「この年齢になったら、むしろ閉経を疑うほうが自然だったのかも」とは友人の弁。ああ!と私も目からウロコ。
お互い閉経のことが抜け落ちていたゆえの、プチ妊娠騒動でした。
終わりかけの生理に役立ったのは布ナプキン!
改めて閉経を意識してから2年たった44歳のころ、私の生理の周期は乱れていきます。もう、いつ月のものがやって来るかわからない。「恐らく今日だろう」と踏んで、生理ナプキンを貼っておいたところで何もなかったときのちょっとしたムダ感。また、周期が早くなることもあり、予想外の出血で洗濯物が増えてしまったときのやれやれ感。
月経期間も長くなりました。だらだらと8~9日続くのも終わりかけの生理の特徴です。しかも私の子宮はとてもフェイントじょうずで、朝起きてようやく生理が終わった!と思ったら、夕方ちょこっと出血があるということも。何そのドッキリ。また洗濯物が増えます。
そこで活用するようになったのが布ナプキン。布ナプキンは羽つきナプキンの形をしていて、文字通り布製。使用後は洗濯しないといけないけれど、そもそも布だから下着の延長で使えるのがメリット。1日中、肌に当てていても蒸れたり肌荒れしたりしないのです(私調べ)。
生理の訪れる予感がしたら、布ナプキンでスタンバイ。もうずっとつけっぱなし。来ないなら来ないで、下着と一緒にガラガラ洗濯機で洗います。だらだら少量の出血が続くときも布ナプキンを使用しています。
これがラスト生理か。寂しさよりうれしさが
45歳を過ぎてから生理は2~3カ月に1度のサイクルになり、そして先月、半年ぶりに訪れたのが、恐らくラスト生理!?と思われるもの。
最後の生理の出血量はごく少量で、さながら敵に討たれ、倒れる直前の主人公の吐血のよう(生理にセリフをつけるなら「フランス、ばんざ……い」とか)。子宮に「見事じゃ!」と言ってあげたいです。
閉経すると寂しい気持ちがするとも聞きますが、私の場合はラクのひと言に尽きました。特に生理に関して思い出らしい思い出もなく。あ、ふかふかの綿ナプキン時代に、極薄ドライメッシュシートの「ウィスパー」が登場したときは驚いたなぁ。初代パッケージの女性のピクトグラム、なんとなく描けますもん。現在販売終了だそうで、自分のことよりそちらのほうが寂しいです。
ともあれ初潮から数えて33年目に幕を閉じた(であろう)私の生理ライフ。子どものおむつが外れたような、「ああすっきりした」という感覚だったのでした。
まとめ
「日本産婦人科学会」によれば、1年以上月経が訪れないときに振り返って「閉経」と定義されるとあります。日本人の閉経平均年齢は50歳だそうで、私は恐らく早いほうなのかも(ということは、やはり母親似?)。終わりかけの生理を経て、中年から階段を一段上った更年期。平穏に進んでいけば何よりです。