
私が閉経したのは、50歳のとき。閉経する直前に実母ががんで倒れて入院するなど、私生活でゴタゴタが続きました。 生活が落ち着いたころ、やたらと暑いと感じるように。そして家族の反応を見て、暑いのは自分だけだと気が付き、更年期の症状が出ているのではないかと思うようになりました。
時間や場所を問わずに急に暑くてたまらなくなるホットフラッシュ。少しの工夫でやり過ごすことができた方法を紹介します。
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大したことじゃなかった!?悩んでいた汗の症状

考えてみると、私は閉経する直前から精神的に不安定になるとやたらと暑くなり、汗をかくことがありました。特に顔に多く汗をかくので、人に変に思われたらどうしよう、恥ずかしいなどと悩み、パート先でも人と接するのが嫌になったこともありました。
昔実家の母は、真冬の通勤電車で汗をかくのが恥ずかしいと言っていました。やはり周りの人に怪しまれていると感じていたようです。当時は考え過ぎだと思いましたが、自分が当事者になると恥ずかしさはよくわかります。
暑くなって汗をかいたところで、誰かに迷惑をかけるわけではありませんが、私はたとえ真夏でも自分だけが大汗をかくのが恥ずかしかったのです。恥ずかしく思うほど体はほてり、余計に汗をかくようになりました。
恥ずかしさのあまり、一時は人前で汗を拭けませんでした。でも、汗をかいたのを放っておくと体が冷えて、後からもっと不快な思いを経験しました。
困った私は、思い切って自分から「急に汗が出るようになって困っているんだ」などと、周りの人たちに話してみました。皆に「そんなことは気にしないで」と温かい言葉をかけてもらい、それからはオープンにできるようになりました。結果的には汗も堂々と拭けるようになりました。
原因不明の症状!実はホットフラッシュだった

母を見ていた私は、体がほてり汗をかくのは更年期特有の症状だろうと予想していましたが、ホットフラッシュという言葉自体はネットで知りました。更年期ではポピュラーな症状で、決して自分だけではないとわかり、気持ちが軽くなるのを感じました。
他にも同じ思いをしている人がたくさんいるとわかったおかげで、それほど深刻にならずに済みました。急に暑くなって汗をかいても、周りの目を気にして余計に状態が悪くなることがとても少なくなりました。
そして、私は閉経前に生理不順があり、いつ生理が来るのかわからない状態が続いていました。不安だった私は産婦人科を受診。医師には「順調に閉経に向かっていますよ。後1年か2年で閉経でしょう」と言われました。そのときに閉経の前後5年、計10年を更年期と呼ぶことも教えてもらいました。
自分はまさに更年期の真っただ中にいるのだとよく理解できました。ホットフラッシュについても、決して悪い病気ではないという裏付けができたので、とても安心できました。