もしかしたら「自閉スペクトラム症(アスペルガー症候群)」かもしれないと気付いたゆーとぴあさんの体験を描いたマンガを紹介します。
次男が通う療育園の面談をきっかけに自分自身は「自閉スペクトラム症(アスペルガー症候群)」なのではないかと思うようになったゆーとぴあさん。思い返せば、子ども時代から思い当たる出来事がたくさんあったようです。中学校への進学後、勉強について行けなくなったそうで……。
中学生になった途端、勉強が苦手に
小学生のころ「だらしがない子ちゃん」というあだ名で呼ばれていたというゆーとぴあさん。
中学生になると、だんだん勉強について行くことができなくなってしまったのだそう。高校は赤点ギリギリで卒業したそうです。






中学生になると勉強にまったくついていけなくなり、数学のテストでは1問しか正解しなかったこともありました。他の科目も半分以下という悲惨な点数しか取ることができませんでした。
通信簿はほとんどの科目が5段階評価の2。苦手な数学に至っては1……。そんな成績だったものの、猛勉強の末、公立高校に推薦で合格することができました。
猛勉強して入学した高校でも勉強について行くことはできず、赤点ギリギリで卒業しました。
高校卒業後は、進学ではなく就職を選択。工場に入社したのですが、3年もたたないうちに退職。その後は、セラピストやマンガ喫茶の店員などいろいろな職場で働いていました。
仕事を転々としていた25歳くらいのとき、何げなく見ていたテレビ番組の中で「自閉スペクトラム症(アスペルガー症候群)」に何年も苦しむママのことが紹介されていました。
そこで紹介されていたママの様子と自分に共通することが多く、初めて自分が「自閉スペクトラム症(アスペルガー症候群)」かもしれないことに気が付いたのです。
-----------------
追い詰められた状況になると一気にやる気スイッチが入り、高校受験や就職を乗り越えてきたというゆーとぴあさん。今まで努力することで進学や就職を突破してきたので、自分自身の特性や症状について真剣に調べたり、誰かに相談したりする機会がなかったのかもしれませんね。きっかけは偶然でしたが、テレビ番組で発達障害を自覚できたことは、ゆーとぴあさんにとって大きな一歩となったことでしょう。
※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
監修/芙和せら先生(一般社団法人芙和せら心理研究所代表理事)
公認心理師(国家資格)、シニア産業カウンセラーなどの資格を多数所有。世界初となるフラワー心理セラピーを創始し、芸術療法を中心とした心のケアをおこなっている。「すべての人の心を大切にすること」をモットーに活動している。
【芙和先生からのアドバイス】
成績不振には次のような理由が考えられます。
・知的発達の遅れ
・学習障害の可能性
・ADHD(注意欠如・多動症)によって集中ができないため
何か気になることがあるときは自己診断をせず、病院に相談してください。