仕事人間だった義母が一変、孫にフィーバーに!義母の突然の決断に戸惑う家族
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一向に治まらないめまいに異常を感じ、脳神経外科と耳鼻科のどちらを受診するか悩みましたが、頭痛がなかったので耳鼻科の受診を決意。
起きることすら困難な状況だったので「救急車を呼ぶ?」と夫に提案されましたが、そこまでは……と思い、夫に車で連れて行ってもらうことにしました。パジャマのまま着替えることもできず、夫に両脇を支えてもらいながら車に乗りました。
無重力状態のような感覚での歩行は非常に気持ち悪く、吐き気が治まりません。起きてすぐだったので吐けるものはありませんでしたが、ビニール袋に顔を突っ込み、口の中に湧き出す唾液を吐きながら車まで歩きます。
たった数m先にある車がこんなに遠く感じるなんて……と思いながら、必死に耳鼻科へ向かいました。
耳鼻科を受診した結果、「良性発作性頭位めまい症」と診断されました。耳の中にある耳石(じせき)と呼ばれる石が三半規管に落ちることが原因で発生するめまいで、リハビリでの治療になるそうです。
石が自然に元の位置に戻るのを待つしかない、と説明を受けすぐに治らないのかと絶望を感じたことを今でもはっきりと覚えています。
多くの人は1〜2週間程度で軽快するが、難治性だと1カ月以上、さらに一度かかると繰り返しやすいとも聞き、「もう二度となりたくない!」と心の中で叫びました。
結局、ひとりで歩けないほどのめまいは2週間程度で治まりましたが、小さなめまいは続き、完治までに1カ月半かかりました。薬を飲めば治る病気ではないため、良くなるのをひたすら待つしかないことに不安を感じ、「一生このままだったらどうしよう……」と精神的に落ち込むことも。
しかし、主治医が治る病気だと言っていたことと、発症後1週間が経過すると徐々に良くなっていると実感できたことにより、気持ちも落ち着いた生活が可能になりました。
その後主治医から、耳石は加齢とともに落ちやすくなること、ストレスが原因で起こりやすい病気であることを聞き、アラフォー世代に突入している自分はもう若くないのだと実感しました。たしかに発症時はいろいろと悩んでいたこともあり、知らず知らずのうちにストレスがたまっていたのだと気付かされました。
年齢を重ねるとともに疲れが取れにくくなっているな……と感じていた矢先の発症だったので、もっと自分の体に気を配って生活しなければならないなと体感する出来事になりました。
良性発作性頭位めまい症になるまでは、少しくらい無理をしても大丈夫! と思っていましたが、年齢的にも体に配慮した生活が必要になっているのだと気付かされることに。子どもを授かるまでは夜勤のある仕事をしていたため、寝不足には強いと自負していたことも、体調を崩す要因になってしまったと今は思っています。
これからは体に配慮した生活を目指し、寝ること、食べること、運動することを心がけて、ストレスをためないよう頑張りたいです。
※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
監修/高島雅之先生(たかしま耳鼻咽喉科院長)
日本耳鼻咽喉科学会専門医、日本睡眠学会専門医。金沢医科大学医学部卒業。金沢医科大学耳鼻咽喉科で講師を務めたのち、2007年に開院。「病気の状態や経過について可能な範囲でわかりやすく説明する」ことをモットーに地域医療に従事。「宇都宮スリープセンター」を併設し睡眠医療にも携わる。テレビやラジオなどメディアでも、いろいろなジャンルにおいて医療情報を発信。著書に『専門医が教える鼻と睡眠の深い関係 鼻スッキリで夜ぐっすり』(クロスメディア・パブリッシング)があり、Amazonのカテゴリー7つで1位を獲得。
【高島先生からのアドバイス】
良性発作性頭位めまい症の治療は内服薬のみならず、リハビリテーションやエプリー法というはがれた耳石を元に戻す方法が併用されます。エプリー法は行っている施設には限りがありますので、確認の上受診してください。めまいのリハビリテーションは徐々に広まっているかと思います。腕を伸ばし親指を立てて、頭を上下や左右に動かしてリハビリをおこなうと症状改善までの期間が短くなります。
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