「日焼け止めを塗らずにいたら…」顔に大きなシミが!いろいろシミ対策をした結果
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ある日、足の裏に小さなイボを発見した夫。以前、民間療法を試してイボが改善した話を聞いたことがあり、自分のイボも治せると自信満々。そんな夫にまさかの結末が訪れました……。
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ある日、自分の足の裏に小さなブツブツを見つけた夫。少しザラッとした感触……これはもしかして、子どもの指にできていたイボと同じなのでは? と思ったそうです。
うちの夫は、靴下の感覚がどうも苦手なのか、解放感が欲しいのか、どんなに寒くても家の中では靴下をはきません。そのため、子どものイボがうつったのでしょう。
さかのぼること3カ月ほど前、6歳の長男の手指にイボができていたのを発見しました。初めてのイボなのでどうしていいかわからず、すぐに皮膚科を受診。先生は「ウイルス性のイボですね。バリアー機能が弱い子どもはなりやすいんですよ。液体窒素での治療をしましょう」と言い、治療を開始しました。
しかし、液体窒素のあまりの痛さに「痛い! 嫌だ!」と暴れる長男。その日は、イボに効果があると言われる漢方薬のヨクイニンと保湿剤を処方してもらい帰宅しましたが、それ以降病院には行きたがりません。
その後は処方された薬で様子を見ていましたが、一向に良くなる気配はなく、数週間後には次男の足の指にうつっているのを発見しました。ウイルス性なので、小さな傷などからうつることも聞いていましたが、まだ3歳の次男があの治療に耐えられるはずもなく……。
そんな折、偶然会った友人に、子どものイボ治療が進まず困っていることを話したところ「リンゴ酢を使った民間療法」を教えてくれました。
友人の子どもにも効いた方法なので、これならできる! とわらにもすがる思いでやってみようかと思ったのですが、エビデンスがないようだったので断念しました。その後、処方された漢方薬と保湿剤が効いてきたのか、イボはだんだん黒くなり、2カ月が過ぎるころには、真っ黒になったイボがポロッと取れました。

リンゴ酢を使った民間療法は子どもには試さなかったものの、病院嫌いで痛い治療をするのが苦手な夫は自分のイボなら民間療法で治るのではないかと思った様子。私はすぐに皮膚科へ行くことを勧めましたが「病院へ行く時間がないし、リンゴ酢で治るよ」と信じて疑いません。
大人なんだから、さっさと皮膚科で治療してもらえばいいのに……と思いました。
夫は早速その日の夜から、民間療法をスタート。同時に、子どもに処方され余った保湿剤も塗り、ドラックストアで購入したヨクイニンも飲み始めました。
「面倒臭い」と言いながらも、毎日民間療法を続ける夫。ただ数週間たっても改善の兆しは見られませんでした。そのため、皮膚科への受診を何回か促してみましたが「大丈夫。そのうち治るよ」と軽く考えているようでした。

2カ月がたつころには、夫のイボのことはすっかり私の頭からは消えていました。
夫に「リンゴ酢がなくなったから買ってきて」と頼まれたのをきっかけに思い出し、イボを確認してみました。すると、1~2mmと小さかったはずのイボが、1cmほどの大きさになっているのです。ボコボコした見た目は気持ちが悪く、見るに耐えません。夫も少し前から、治らないことに疑問を感じていたようです。
結局、次の日に皮膚科を受診することに。先生からは、ここまで放っておいたことに軽くお叱りを受けました。そして、夫が避けたかったであろう液体窒素での治療をする羽目になったのです。もちろん液体窒素治療は痛く、大人でもつらいもの。「また2週間後に来てください。多分、治るのに数カ月はかかると思いますよ」と言われ、痛い治療を続けなければならないことに夫はショックを受けている様子でした。
それから半年ほどかかり、やっとイボは完治しました。夫は、民間療法を信じ過ぎていたことを反省。また手間や労力を考えてみても、すぐに皮膚科を受診すればよかったと感じているようです。
皮膚科へ行くのが面倒なこと、痛い治療を避けたかったことが招いた悲劇。やはり一番は医師の治療だと感じました。
それから反省し、風邪をひいたり歯が痛かったりすると、すぐ病院へ行くようになった夫。夫にとってはいい勉強になったようです。これからも、早期発見・早期治療で健康でいてもらおうと思います。
※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
監修/窪田徹矢先生(くぼたクリニック松戸五香院長)
獨協医科大学医学部卒業。千葉医療センター、成田赤十字病院で研修を積み、国保松戸市立病院泌尿器科に勤務。その後千葉西総合病院泌尿器科にて医長、部長を歴任。2017年、くぼたクリニック松戸五香を開院。2024年に新鎌ケ谷くぼた皮膚科泌尿器科を開院、日本泌尿器科学会専門医・指導医。専門は泌尿器科および皮膚のトラブル、生活習慣病を含めた内科まで幅広く診察。メディア出演も多数あり、医者YouTuberとしての情報発信もおこなっている。著書に『EDかも!?と思ったら読む本』(自由国民社)がある。
イラスト/エェコ
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