「あ、漏れたかも…」くしゃみで始まった45歳からの恐怖。運動を諦めさせた尿漏れの正体
45歳ごろから始まった尿漏れ。50歳になった今も解決はしていませんが、たとえ漏れても漏れなくても、毎日尿漏れパッドを使うことで日常を送っています。尿漏れ …
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若いころ母親に「今日も朝4時ごろに目が覚めて、眠れなくてつらい」と、私が朝出社する前によく聞かされていました。加齢とともに目覚まし時計をセットしておいても、その前に目が覚めてしまうという話も聞いたことがあります。ちょうど当時の母親と同じような年になった私が、毎朝4時前に目が覚めて眠れなくなり、早朝覚醒で心も体も苦しんだ体験談をお伝えします。
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異変に気付いたのは5月の初旬から。最初はカーテンの隙間の朝日で早く目が覚めたのだろうと思っていました。ゴールデンウイークだし、出かけるには朝早いほうが気持ち良いよね! 1日を有効に使える! と最初は前向きに考えていた私。しかし気が付けば、毎日4時か4時半に目が覚めてしまい、それまでは6時までぐっすり眠っていたので、何かおかしいと思い始めました。
朝、目が覚めて時計を必ず見るのですが、毎日針が4時台を指していることに不安になり、時計を見ることすら怖くなりました。朝起きそうになると今起きたら何時だろう、また今日も4時かな?と夢の中で自問自答している自分がいて、精神的に不安定になっていきました。これが早朝覚醒の始まりでした。

今までは23時から23時半ごろに就寝して、朝6時ごろまでに起きる7時間弱の睡眠時間で、普通の人より多いくらいだったかもしれません。 それが1日5時間になり、とてもつらい日々でした。 何をしていても眠い。家事がだるい、常に横になってしまう。 友だちとランチの約束なんてもってのほかで、引きこもりの毎日。
とにかく寝たい、寝たい、そのことばかり考えてしまい昼寝をしようとしても、たくさん寝すぎたらまた明日の朝4時に起きてしまうのではないかと思い、昼寝もできない状態になってしまいました。 夜寝るときも眠いのに翌日を考えると怖くて、すぐには眠れず、さまざまな要因が重なってさらにエスカレートして3時半に目が覚めてしまうことも。
私は精神的にふさぎ込んでいてしまい、今思うとうつっぽくなっていたと思います。 夫に相談しても、「俺もそういうときあるよ!」と言うだけで、しょせんはひとごとのようでした。夫は私が4時に起きてしまうことも知らないはずです。
病院に行こうとも思いましたが、眠くて外出する気にもならず。 ただネットで何か良くなる方法はないかと必死で探していました。

自分なりに調べた結果、行動的なアプローチとして、朝の太陽を浴びると体内時計がリセットするということを目にしたので、まずはどんなに短くてもお日様の光を浴びることをしました。朝、ごみを出すときにゆっくり時間をかけて歩いたり、ベランダに出てお日様を浴びたりしました。自律神経を整えるヨガもYouTubeでおこなってみました。
精神的なアプローチとしては、人と比べないことを心がけました。友だちはイキイキしている、でも今の私はダメダメ、眠れなくて、怖くて、どこにも行けないダメな私という考え方をやめました。また完璧主義もやめ、家事の手を抜いたり、買い物も家族にお願いしたりしました。一番難しかったのは、早く起きてしまうことについてあまり気にしないようにすること。自分にたっぷりやさしくしました。
その結果、少しずつ起床時間に変化が出てきました。4時が4時半、4時半が5時へ。少しずつ気持ちがラクになりました。5時半に起きたときに一度散歩に出かけてみました。コンビニに行くと、仕事のためにお弁当を買う人がたくさんいて、私だけが早起きではない、この時間に起きることはもう早朝覚醒ではないと気が付きました。
約2カ月付き合った早朝覚醒。正直長かったです。眠ることは日々の生活にとってとても大切なことで、乱れると心にも体にも影響を与えるということに気が付きました。そして今の生活、頑張り過ぎてないか、ストレスをためていないか、自分とも向き合う良いきっかけにもなりました。まだ時々早く目が覚めてしまうときもあります。そんなときは、あまり気にし過ぎず、乗り越えたときの方法を繰り返し続けています。
若いころ、母が私にこぼしていた悩みって、このことだったのだなと今になって思い出しました。でも私は一度よくなったのだから、もう大丈夫!と信じて、今後も早朝覚醒と向き合っていきます。
※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
監修/駒形依子先生(こまがた医院院長)
2007年東京女子医科大学卒業後、米沢市立病院、東京女子医科大学病院産婦人科、同院東洋医学研究所を経て、2018年1月こまがた医院開業。2021年9月より介護付有料老人ホームの嘱託医兼代表取締役専務に就任し現在に至る。著書に『子宮内膜症は自分で治せる(マキノ出版)』『子宮筋腫は自分で治せる(マキノ出版)』『膣の女子力(KADOKAWA)』『自律神経を逆手にとって子宮を元気にする本(PHP研究所)』がある。
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