- 2025.10.24
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まるで水浴びでもしたかのように汗だくになってしまうという多汗症。臭いを発したり、表皮がめくれてしまったりと、ただ汗だけではなく全身に異常が出てしまうそう。そんな多汗症について、整形外科医でもあり、美容医療にも精通している中村光伸先生にお伺いしました。
監修/中村光伸先生(光伸メディカルクリニック院長)
整形外科医の知見から骨の仕組み、体の動かし方を活かした骨のトレーニングを提唱する骨の専門医。骨の強化と全身の機能回復を両立する「骨たたき」を考案。若々しい体を取り戻す「リバースエイジング」の専門家としてメディアにも多数出演。著書に『医者が考案した骨粗しょう症を防ぐ1分間骨たたき』『ひざたたき 世界一かんたんな健康法』(アスコム)。
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多汗症は2種類に分けられるそう。どのような基準で分けられるのでしょうか?
「多汗症は、全身に汗が増加する全身多汗症と、手のひらや顔、頭部、脇、足の裏といった一部分から滴るほどに大量に汗が出る局所多汗症に分けられます。
局所多汗症はいくつかの部位に併発することもあります。顔だけや手のひらだけといった局所多汗症の人もいれば、顔と頭、脇など複数の箇所に症状が出ている人もいます。
多汗症で他の病気に合併して発症するものを続発性と呼んでいます。反対に原因が不明な多汗症のことを原発性と呼んで区別しています」(中村先生)
多汗症の特徴は何ですか?
「初めはサラサラとした汗が出ますが、ある程度を超えるとベタついた汗をかくようになります。
汗を出す汗腺には、体に必要な塩分とミネラルを血液に再吸収させる働きがあります。しかし、汗腺の働きが悪くなってしまうと、塩分やミネラルが再吸収されずに汗と一緒に外へ出てしまいます。
その汗の中に含まれた塩分やミネラルは蒸発しにくいので、ベタベタとした汗になってしまうのです」(中村先生)

多汗症の主な原因は、
・精神的なストレス
・自律神経の乱れ
・運動不足
・不規則な食生活
といわれています。
「この他にも内分泌異常や代謝異常の病気が原因となって多汗症を引き起こすこともあります。
例えば、閉経が近付いてくると女性ホルモンのエストロゲンが減少しますよね。そうすると内分泌異常が起こりますから、多汗症のリスクも高まります。
その場合、更年期障害という病気に合併した多汗症になるので、続発性多汗症という診断を下します」(中村先生)

「汗は交感神経が汗腺を刺激することで排出される仕組みになっています。そのため、まずは交感神経を必要以上に刺激しないということが大切になります。
飲み過ぎや食べ過ぎ、睡眠不足が交感神経を優位にしてしまうので、まずは食事内容や睡眠時間など生活習慣の見直しが必須と言えます。
バランスの良い食事や十分な睡眠を取ることで、自律神経が整うようになります。それから、ストレスを解消することも効果的ではあります」(中村先生)
薬や手術などはおこなわないのですか?
「桂枝加黄耆湯(けいしかおうぎとう)や黄耆建中湯(おうぎけんちゅうとう)という漢方を処方することがあります。
他にもイオントフォレーシスという電流を流して発汗を抑えるという治療法や胸部の交感神経を遮断するという治療法があります。
しかし、多汗症の方の悩みというのはとても深いものなので、できる限り患者さんが望む生活が送れるように治療法の選択と組み合わせが大切です」(中村先生)
全身に汗がいっぱい出ると汗染みの目立つ服が着られなかったり、触れたものが汗で濡れてしまったり困ってしまうことがたくさんありますよね。汗の量が多くて悩んでいるという方は一度病院で相談されてみてはいかがでしょうか?
※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
取材・文/ウーマンカレンダー
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