「夜中に体が動かなくなった」46歳で突然の脳出血。退院後、私を悩ませた予想外の症状とは
46歳のときに脳出血を起こして生死の境をさまよいましたが、その後、病院での約4カ月のリハビリ期間を経て自宅で生活できる程度に回復しました。病院を退院し自 …
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日本人のがんによる死亡数で、肺、大腸に続いて多いのが「胃がん」です(2022年※)。特に40代後半から罹患率は上昇するため、更年期世代になると心配になる方も多いのではないでしょうか。ただ、消化器病専門医の福田頌子先生は「胃がんは予防できる病気の1つ」だと話します。効果的な予防方法について聞きました。
※出典:国立がん研究センターがん情報サービス
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教えてくれたのは…
監修/福田頌子先生(あさひの森内科消化器クリニック院長)
医学博士。消化器病専門医、消化器内視鏡専門医。消化器疾患や生活習慣病などの内科疾患まで幅広く診療。検診ドック、腸内細菌外来やダイエット外来などもおこない、病気を治療するだけでなく未然に防ぐ予防医学にも力を注ぐ。
胃がんは胃の粘膜にできる「がん」です。慢性胃炎などで炎症が続いていると細胞が傷付き、がん化しやすいといわれています。
一般的に胃がんは、内側の粘膜から徐々に広がっていきます。胃の壁は何層にも分かれていて、がん細胞が胃の粘膜の比較的内側にある「粘膜層」「粘膜下層」に留まっていれば「早期胃がん」、粘膜下層を越えて固有筋層、漿膜(しょうまく)にまで広がったものを「進行胃がん」といいます。
がんが粘膜下層に至るまでには2~3年かかるといわれていて、 定期的な内視鏡検査(胃カメラ)で早期発見することが可能です。早期胃がんは治癒率が高く、5年生存率は90%を越えます。
一方で胃がんは自覚症状がほとんどないことが特徴です。胃痛や胸やけ、体重減少、貧血、タール便(黒い便)などが出た場合は進行しているケースがほとんどです。
胃がんの罹患率は男性のほうが高く、女性の約2倍。原因は解明できていませんが、女性ホルモンが胃がんの抑制に作用していると考えられています。
罹患率に性差はあるものの、胃がんの発生に大きく影響しているのがヘリコバクターピロリ菌で、日本では胃がんの原因の99%がピロリ菌の感染です。 ピロリ菌に感染すると、慢性萎縮性胃炎を起こし、胃がんのリスクを高めるためです。なお、愛知医科大学の研究では、ピロリ菌に感染している人では生まれてから85歳までに胃がんに罹る確率が男性で17.0%(約6人に1人)、女性で7.7%(約13人に1人)に上る可能性が高いという結果が出ています。
逆にいえばピロリ菌に感染していない人が胃がんにかかることはまれです。心配しすぎなくてもよいでしょう。
ピロリ菌は幼少期までに口から感染する細菌で、親など家族の唾液からうつるパターンが多いです。以前は日本人の8割以上が感染しているとされましたが、衛生環境が改善され、近年は約2.5割程度といわれています。感染している人は50代で約45%、40代で約30%と推定され、若い世代ほど割合は低くなります。
ピロリ菌の有無は、内視鏡検査(胃カメラ)や血中の抗体価や便中の抗原検査などで調べることができます。バリウムを用いたX線検査では、ピロリ菌によって起こる慢性萎縮性胃炎が見つかるかどうかがカギになりますが、軽症だと見過ごされる場合もあります。
ただし内視鏡検査でも100%病変を見つけられるわけではなく、やはり早期の胃がんや軽微な萎縮性胃炎は、見る人によっては気付かないこともあります。検査を受ける場合は、消化器内科専門医や消化器病専門医のいる病院を訪れるとよいでしょう。
ピロリ菌に感染していた場合は、抗生物質で除菌治療をおこないます。一次除菌でも除菌しきれない場合は二次除菌、三次除菌と治療を重ねますが、一次の段階で7割~9割が除菌に成功します。 なお除菌後も胃がんが起こることがあるので、2~3年に1回程度、定期的に内視鏡検査(胃カメラ)を受けて早期発見に努めましょう。
ピロリ菌に感染していない場合は、胃がんになる可能性は低く、必ずしも定期的に内視鏡検査を受けなくても構いません。ただし胃の不調があれば、胃潰瘍など他の病気の可能性もあるので、その都度医師と相談して必要があれば内視鏡で胃の状態を見てもらいましょう。
また内視鏡検査は胃だけでなく、食道や十二指腸の状態も観察します。まだ受けたことのない場合は一度は専門医のもとでしっかり見てもらうと安心です。
胃がんの予防は、①ピロリ菌検査②ピロリ菌に感染していた場合は除菌③除菌後は定期的に内視鏡検査を受ける……の3段階が最も効率的だと福田先生は言います。ピロリ菌の抗体検査は人間ドッグのオプションなどでも受けられるそうです。ピロリ菌検査をしたいけれど、内視鏡検査は抵抗がある……という人は、まず負担の少ない抗体検査を検討してみてはいかがでしょうか。
※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
取材・文/中澤夕美恵(51歳)
出版社、編集プロダクションを経てフリーになって約20年。2年前からスポーツジム通いに目覚め、せっせと運動に励むもののほぼ減量しておらず、ズッコケる。いつか痩せると信じて今日もジムへ……。
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