医師「腟内フローラは悪化の一途」更年期の腟は要注意!体を守るためにしたいこととは【医師解説】
最近目にすることが増えた「腸内フローラ」。腸内細菌のことで、腸内のさまざまな細菌を整える「腸活」が、体の調子を整えることはよく知られています。一方、婦人 …
ウーマンカレンダー woman calendar
更年期は、閉経を境に前後5年、10年間を指します。急激な女性ホルモンの低下や不安定な女性ホルモンの分泌から来る更年期症状、その症状が日常生活に支障を来すようになった更年期障害についての体験談を紹介します。
50歳の私。誕生月に血圧の薬をもらうために病院へ行った際、カルテを見た医師から「お誕生日おめでとうございます。アラフィフのど真ん中ですね」と言われました。昔だったら「もうそんな年か……」と気にしたかもしれませんが、今の私は「ジャストフィフティです」と返せるほど、あまり気にならなくなりました。そんな私には数年前から「これってもしかして更年期?」と思う症状が出始めたので、それについてお伝えします。
★関連記事:「手指が痛くて物が握れない」40代から起こりやすい手指の不調の原因と注意すべきこと【医師解説】
2~3年前の春先のことでした。左腕がなんだか重いような気がするようになりました。でも、重たいものを最近続けて持ったからかな? 仕事で腕を使うことが多いから?と、私は調理員なので重い鍋など持ち上げることが多く、あまり気にしていなかったのです。
しかし、5月になっても若いころに経験した腱鞘炎のように痛んで、パソコンのキーボードを打つのもしんどくなってしまいました。次第に断続的に痛みが出るように。湿布やサポーターをして仕事をしていましたが、次第に左の薬指の先がしびれるという症状まで出てきてしまい、つらくなって近くの整形外科を受診しました。
X線検査をしても特に異常なし。最終的には、首からあちこちに分岐している神経が痛んでいるのかもということで、肩から手先にかけてしびれや痛みがあったり力が入りにくくなったりする「胸郭出口症候群(きょうかくでぐちしょうこうぐん)」と診断されました。内服薬と湿布を処方してもらって、しばらくリハビリに通うことになりました。
リハビリは3カ月間、なるべく間が空かないよう10日に一度の割合で通いましたが、痛みはあまり変わらず……。処方されたビタミン剤なども飲みましたが、これといって効き目を感じられませんでした。そのことを正直に話すと医師も頭を抱え、年齢も考慮した上で「あなた、お年ごろだからね」とひと言。「よし、今日はピッタリの薬を出しましょう」と漢方薬を処方されました。
「やったー、私、結構漢方好きなんだよね~。これで痛みやしびれから解放される」と思い、薬局で薬を受け取りました。しかし、薬局でもらった薬を見て、私は驚がくすることになるのです。
薬局から薬をもらい、見覚えのある漢方薬の包装を目にしたとき、「あれ? なんかこの薬、持っているかも」と思いました。家に帰って薬箱を開けてみて、「何これー!! 婦人科でもらった薬と一緒じゃん!」と思わず吹き出してしまいました。
「あー。お年ごろってそういうことだったのね……」。実はそのころ、私は更年期から来ると思われる肩凝りや首のこわばりを解消するため3カ月ごとに婦人科に通っていて、更年期症状の代表的な漢方薬「加味逍遥散(かみしょうようさん)」を処方されていました。「なんと! 整形外科でも同じ薬が処方されるなんて!」とびっくり。
整形外科の医師は男性です。おじいちゃん先生ですが、男の人から「更年期」だと思われるのはなんだかショックでした。婦人科でその話をすると、婦人科の先生にも笑われる始末。2つの病院から「もうあなた、それ更年期ですよ」と太鼓判を押されたような感じでしたが、更年期について調べるとそれもそのはず45歳から55歳が更年期といわれていて、50歳の私はまさに更年期ど真ん中だったのです。
婦人科で同じ薬を整形外科でもらったことを話すと、しばらくの間、薬の量を調整してくれました。ただ、「対症療法でいくしかないわねー」とのことで、結局は同じ薬を飲みつつ様子を見るしかないそうです。
婦人科の先生からは「更年期症状は人それぞれ。更年期症状がない人もいるし、ひどい人もいる。気長に付き合っていくのが一番」と言われました。私の手のしびれは血液検査もおこない、リウマチや甲状腺の病気がないかも調べましたが異常なし。
季節の変わり目に症状が出て、暑い季節になると落ち着いてくるので、今はのんびり付き合っていくしかないなと思っています。「なんてったってお年ごろですから」。
※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
監修/駒形依子先生(こまがた医院院長)
2007年東京女子医科大学卒業後、米沢市立病院、東京女子医科大学病院産婦人科、同院東洋医学研究所を経て、2018年1月こまがた医院開業。2021年9月より介護付有料老人ホームの嘱託医兼代表取締役専務に就任し現在に至る。著書に『子宮内膜症は自分で治せる(マキノ出版)』『子宮筋腫は自分で治せる(マキノ出版)』『膣の女子力(KADOKAWA)』『自律神経を逆手にとって子宮を元気にする本(PHP研究所)』がある。
★関連記事:「手指がこわばる」「指の関節が痛い」50歳前後に感じる手指の異変は更年期の影響!?【医師監修】
あなたの体験談も教えて! 抽選でギフト券進呈
閉経を間近に迎える40代後半、50代前半の女性にとって気になるのは自分の体の変化ではないでしょうか。中でも気になるのが、腟・子宮・卵巣といった女性特有の機能。生理がなくなることで生...
続きを読む更年期後半になると、若いころと比べておりものの量が減ったと感じている人もいるでしょう。下着の汚れが気になる人は「この分だと閉経したら血もおりものも出なくなる?」と思っている人も多い...
続きを読む40代後半から生理周期が乱れ始めた、現在48歳の私。先月、ついに2カ月近くたっても生理が来ず、「いよいよ閉経が近づいているのか」と、寂しいような、さっぱりしたような思いに浸っていた...
続きを読む若いころは女性としての体の変化について知識はあったとしても、実感として感じることはなかったでしょう。どんなに睡眠不足でもちょっと休めば体力は回復するものだと思い、夜の生活もそうだっ...
続きを読む40歳のとき、生理の経血がびっくりするほど大量になり始めました。その治療のために病院を受診。医師からは、経血量が日常の生活に支障を来すような状態なので更年期症状の一つだと言われまし...
続きを読む最近目にすることが増えた「腸内フローラ」。腸内細菌のことで、腸内のさまざまな細菌を整える「腸活」が、体の調子を整えることはよく知られています。一方、婦人 …
40代後半から生理周期が乱れ始めた、現在48歳の私。先月、ついに2カ月近くたっても生理が来ず、「いよいよ閉経が近づいているのか」と、寂しいような、さっぱ …
更年期症状の代表格である、のぼせや発汗などのホットフラッシュ。実は身近な運動で改善できることを知っていますか? 運動が嫌い、苦手という人でも手軽にお金を …
閉経したのは50歳9カ月。閉経のカウントダウン5年前から、定期的に来ていた生理の間隔が乱れ、しまいには生理後1週間で再び生理になることもありました。さら …
布団に入ってもなかなか寝付けない、寝ても途中で目が覚める、起きても疲れが取れていないといった睡眠不足の悩み。さまざまな原因がありますが、40代以降の女性 …
40歳を過ぎてから毎月あった生理の周期が急に乱れ、何カ月も来ない……。もしかして閉経が近いの? そんなことを思いながら、日々を送っていました。遅れる周期 …
49歳の私が一番ストレスを感じているのは、更年期症状・更年期障害の代表的な症状といわれている「ホットフラッシュ」。他人から見てハッキリとわかる症状なので …
私は「もう生理は終わった」と思い込んでいた時期がありました。しかし、思いがけない体の変化をきっかけに、長く向き合うことになった経験があります。その一つひ …