「閉経はいつ?どう決まる?」「閉経後はラクになる?」閉経の疑問を産婦人科医が解説
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今まで不眠に悩まされたことなどなかったのですが、加齢とともに眠りが不規則になっていきました。寝付きが悪い日があったり、夜中に何度も目が覚めることが増えました。ひどいときは、一度目が覚めると数時間も眠れないことも。不眠に悩まされるようになった私がたどり着いた解決法を紹介します。
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「ベッドに入ると3分で寝られる」というくらい、睡眠の悩みはなかったのですが、加齢とともに寝付くのに時間がかかるようになりました。特に遅くまで残業して帰ってきた日などは、頭がリラックスしていないためか、寝ようと思って横になってから30分以上も目がさえたままの状態に陥ることも多くなり、「リラックス方法を考えたほうが良いな」と思い始めました。
最初は仕事のストレスが原因だと思っていたのですが、そのうちに残業がなかった日でも寝付きが悪いことが増えていったのです。
50歳で閉経を迎えてからは、寝付きの悪さに加えて夜中に数回目が覚めるようになりました。更年期の症状で睡眠中にほてりや発汗を感じることが増えたため、そのたびに目が覚めてしまうのです。トイレに行きたくなって目が覚めることも増えました。
そこで更年期と睡眠の関係を調べてみたところ、やはり不眠も更年期の症状の1つであることがわかりました。
不眠の状況はさらに悪化していきました。夜中に目が覚めると、その後数時間も眠れないことが増えていったのです。夜中の2時に目が覚めて、それから明け方5時まで眠れないなんてことも。仕事をしているので、朝6時には起きなければなりません。
眠れないままに時間が過ぎていくと、睡眠時間がどんどん短くなってしまうので焦ってしまいます。昼間の仕事に支障が出るので、「早く寝なきゃ!」と思うのですが、そう思うほど目はさえて、眠れなくなり困ってしまいました。
会社の同年代の女性に不眠の話をすると、彼女も同様の悩みを抱えていて病院で睡眠薬を処方してもらっていると教えてくれました。彼女の場合は薬を飲むと問題なく朝までぐっすり眠れるとのことでしたが、もともと健康体で薬を飲むことに慣れていない私は、睡眠薬という対処法を選ぶことに抵抗がありました。
それなら自分でこの不眠と向き合って、乗り越えていかなくてはと思うようになったのです。とにかく仕事をしている平日だけでも、不眠の影響を最小限にする方法を考えるようにしました。
ほてりや発汗で目が覚めることが多かったので、まず最初におこなったのは、枕元に小型のハンディファンを置くようにすることです。夜中にほてりや発汗で目が覚めたときには、ハンディファンを使ってすぐに涼しい風を得られるようにするだけでかなり快適度が向上し、再び眠りに就ける比率も上がりました。
夜中に目が覚めてまったく眠れなくなったときは、眠るのを諦めて日ごろなかなか時間が取れない読書にあてるようにしました。もともと読書好きで本を読んでいると穏やかな気持ちになれるので、眠れなくて焦るより、読みたいと思っていた本を読んで数時間を過ごすほうがイライラしません。そのうち眠くなってきたら読書をやめて起床時間まで眠るようにすると、私はスッキリとした目覚めを迎えられることがわかりました。
睡眠時間が短すぎてどうしても昼間に眠くなりそうだと思ったら、オフィスでランチを食べた後、昼休みの最後の15分は更衣室で仮眠を取るようにしました。以前、テレビで給食後のお昼休み15分にお昼寝タイムを設けている小学校のニュースを見たことがあり、まねしてみようと思ったのがきっかけです。たった15分の仮眠ですが、この効果は絶大で昼休み後には頭もクリアになり、午後の仕事も眠気を覚えることなく進めることができています。
忙しかったり、予定が詰まっていて、どうしても睡眠不足を解消できないまま2~3日が過ぎてしまった場合は、ストレスになるので1日の睡眠時間にこだわることをやめました。睡眠時間は1日で考えるのではなく、1週間単位で考えるようにして、平日の睡眠不足は週末に補うようにしようと切り替えました。そうすることで睡眠時間が短い日があっても焦らずに、「週末に昼寝して取り戻せばいい」とゆったりと過ごせるようになりました。
私の場合、平日は仕事があるので、睡眠時間が短ければ短いなりに工夫して乗り切るようにしています。そして平日を振り返って睡眠時間が不足していたと思うときは、週末に少し朝寝坊したり昼寝をしたりして、あまり深く考え過ぎないように心がけています。そうすることで疲れを帳消しにして、月曜日には元気に仕事に向かえています。
更年期を迎えることにより、体調の変化だけではなく不眠というデリケートな状況にも直面していることを知り、改めて加齢とうまく付き合っていくことが大切なのだと感じています。朝までぐっすりと眠れて、十分な睡眠時間が取れるに越したことはありませんが、たとえうまくいかない日があったとしても、眠れないことでストレスを感じないようにすることが私にとっては重要だと思っています。
※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
監修/粒来 拓先生(よしかた産婦人科分院 綱島女性クリニック院長)
日本産科婦人科学会 専門医・指導医。日本女性医学学会 女性ヘルスケア認定医・指導医。日本女性心身医学会 認定医。患者一人ひとりの症状と考え方に寄り添い、サポートしている。
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています
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