更年期っていつから?「更年期症状」と「更年期障害」はどう違うの?【更年期の基礎知識1】
誰にでも訪れる更年期。しかし、具体的に更年期の症状がどんなものかを把握しているという方は意外と少なく、どんな症状が訪れるのかと不安に感じているという方も …
ウーマンカレンダー woman calendar
心臓病は閉経後の女性の身に起こる病気の1つ。その中でも話題なのが「微小血管狭心症」という患者の7割が女性だとされている狭心症です。医学界でも注目されている「微小血管狭心症」について、心臓病に詳しい新田正光先生にお伺いしました。
監修/新田正光先生(千葉西総合病院 副院長・循環器内科部長)
1997年秋田大学医学部卒業 循環器内科医、不整脈専門医、心血管インターベンション治療学会専門医としてアブレーション、PCI、両室ペーシング療法や植込型除細動器の手術をおこなっている。その他、総合内科専門医/指導医、救急科専門医、透析専門医、ICLSなどの資格を有し多岐に渡り活躍している。
★関連記事:「胸の痛みだけじゃない」閉経後の女性を襲う心臓病の意外な症状と予防法を循環器内科医が解説
まず、更年期の女性は女性ホルモンであるエストロゲンの生成が減少していきます。すると、エストロゲンの働きの1つである動脈硬化を抑える保護作用の力も弱くなってしまいます。
そうすることで、心臓病のリスクが高まってしまうのだとか。
「エストロゲンの減少により、心臓の筋肉に血液を送る冠状動脈が狭くなったり塞がったりして、心筋への血液の流れが悪くなり心筋が酸素不足に陥る、虚血性心疾患になる方が増えます。
虚血性心疾患の中に狭心症というものがあり、微小血管狭心症はその中の1種です。
微小血管狭心症は、心臓の病気がまったくない方でも、髪の毛とほぼ同じ細さの冠動脈の働きが悪くなってしまい、心筋が一時的に酸素不足になることで発症する狭心症です」(新田先生)
どのような症状があるのでしょうか?
「まず、胸の痛みが20〜30分と長く続きます。他の狭心症は5〜10分程度の痛みなので、この時点で大きく症状が違います。
胸だけではなく、みぞおちや肩が痛むこともあります。
また、安静にしていても症状が出ることがあるという点も他の狭心症をは違っています。」(新田先生)
なるほど、同じ狭心症でも症状が違うのですね。症状が違うということですが、どのようにして診断するのでしょうか?
「微小血管狭心症は診断がしにくい狭心症です。
造影検査や心電図などさまざまな検査をおこない、あれも違うこれも違うと病気を除外していくことで最後にたどり着くのが微小血管狭心症、ということが多いです。
また、治療的診断といって、治療をしていく中で見つけていくということもあります」(新田先生)
微小血管狭心症の患者は7割が女性だといわれています。
「好発年齢は、40代後半から50代前半の女性で、60代半ばでも発症する方はいます。
男女比は1:5と女性が多く、特に閉経後の女性に多い疾患です。
エストロゲンの働きが低下することで、Rhoキナーゼ(ローキナーゼ)という酵素の活性が高まることも原因だとされています。
このRhoキナーゼ(ローキナーゼ)は、体内の細胞の収縮や増殖などの整理機能に関する酵素です。
これが増えると、コレステロールが増えてしまい、結果として心臓病につながってしまうということもあります」(新田先生)
では、女性ホルモンを補充すればリスクを軽減したりできるのでしょうか?
「良くなることもあるとは思いますが、微小血管狭心症のためにホルモン補充療法をおこなうのは一般的ではありません。
他に悩んでいる病気や症状があり、医師とよく相談した上でホルモン補充療法をおこなうのであれば治療を受けてみるのも良いかもしれません」(新田先生)
あなたの体験談も教えて! 抽選でギフト券進呈
閉経を間近に迎える40代後半、50代前半の女性にとって気になるのは自分の体の変化ではないでしょうか。中でも気になるのが、腟・子宮・卵巣といった女性特有の機能。生理がなくなることで生...
続きを読む若いころは女性としての体の変化について知識はあったとしても、実感として感じることはなかったでしょう。どんなに睡眠不足でもちょっと休めば体力は回復するものだと思い、夜の生活もそうだっ...
続きを読む閉経後に出血があると、「もしかして閉経じゃなかった?」と思ってしまうかもしれません。けれど、不正出血はさまざまな病気の初期症状であることも。そこで、閉経後に不正出血があるとき考えら...
続きを読むインスタグラムやブログで家族の話をつづっているおーちゃんによる50代の日常を描いたマンガをご紹介します。 更年期に突然頭痛が始まったおーちゃんの友だち。MRI検査をしても異常はなく...
続きを読む誰にでも訪れる更年期。しかし、具体的に更年期の症状がどんなものかを把握しているという方は意外と少なく、どんな症状が訪れるのかと不安に感じているという方も …
私の働く会社には、和式と洋式のトイレがあります。和式トイレではある動作が自然と体を鍛える形になり、更年期前後に感じる尿漏れへの不安が軽くなりました。しか …
暴飲暴食をしているわけでもないのに、40代後半になると体重が増えた、コレステロールの値が増えたといった悩みが聞かれます。今回は、その中のLDLコレステロ …
体型の悩みの上位にランクにするぽっこりおなか。おなかにたまっているのは余分な脂肪の塊だけと思っていませんか。実は40代、50代女性の場合は単なる肥満だけ …
更年期に入ってからひどい寝汗に悩まされるようになり、特に上半身がびっしょりになることが多かった私。そんなとき、友人から勧められたあるアイテムを使用したと …
人気マンガ家・イラストレーターの和田フミ江さんがステキなおばあちゃんを目指すマンガ連載「ときめけBBA塾(ばばあじゅく)」。 40代で経験した大きな仕事 …
42歳の夏、突然右手にこわばりを感じました。その後、毎朝、小指だけが折り畳まれているという状態が続きました。原因がわからず、不安な気持ちでいっぱいに。受 …
右手の指が突然ズキッと痛み、コーヒーカップすら持てない……。止まらない滝汗も重なり、家事も仕事もままならない日々が始まりました。原因のわからない不調に戸 …