医師「食事制限は逆効果」更年期に痩せにくい体を招く危険な隠れNG習慣とは【医師監修】
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最近目にすることが増えた「腸内フローラ」。腸内細菌のことで、腸内のさまざまな細菌を整える「腸活」が、体の調子を整えることはよく知られています。一方、婦人科や産婦人科で「腟内フローラ」という言葉を聞いたことはありませんか。腟にも細菌がいて、それと整えると健康効果があるとか……。気になることを産婦人科の駒形依子先生に聞きました。
監修/駒形依子先生(こまがた医院院長)
2007年東京女子医科大学卒業後、米沢市立病院、東京女子医科大学病院産婦人科、同院東洋医学研究所を経て、2018年1月こまがた医院開業。2021年9月より介護付有料老人ホームの嘱託医兼代表取締役専務に就任し現在に至る。著書に『子宮内膜症は自分で治せる(マキノ出版)』『子宮筋腫は自分で治せる(マキノ出版)』『膣の女子力(KADOKAWA)』『自律神経を逆手にとって子宮を元気にする本(PHP研究所)』がある。
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「腸内フローラ」は腸内に密集している多種多様な細菌のことであり、細菌には体に有益な善玉菌と害を与える悪玉菌がいて、これらの菌のバランスを保つことが健康の秘訣とされていることは知っている方も多いでしょう。では、「腟内フローラ」とは何なのでしょうか。
「腟内フローラとは、腸内フローラと同じで、腟内にある多種多様な細菌のことを指します。
腟で主に働くのは、乳酸桿菌(ラクトバチルス属)といわれる善玉菌です。これらは乳酸を産生することで腟内を酸性にし、清潔な環境に保つ働きがあります。
腟内フローラの状態が良いと、性感染症や婦人科疾患のリスク低減が期待できることがわかってきています。
ちなみに子宮内フローラというのもあって、外部から入ってくる雑菌や性病の菌が炎症を起こさないようにバランスを保っています。しかし、そこのバランスが崩れると炎症(子宮内膜炎など)が起こることがあり、慢性的な炎症が子宮体がんのリスク要因になる可能性も指摘されています。
腟内も子宮内も、その中の善玉菌と悪玉菌のバランスがとても大事なのです。なお、善玉菌が活発に働くためには悪玉菌や日和見菌の存在も必要。あくまでバランスが大切です」(駒形先生)。
更年期は女性ホルモン(エストロゲン)の分泌が急激に減少することで、体全体のバランスが崩れることが知られていますが、腟内フローラのバランスも崩れやすいのでしょうか。
「更年期に入って女性ホルモンの分泌が減ると、細胞に潤いを与えるグリコーゲンという成分が作られなくなります。
細胞に潤いがなく、乾燥すると乳酸桿菌(ラクトバチルス属)が定着せず減少します。善玉菌が減って腟内フローラのバランスが乱れるのです。
腟内フローラのバランスが乱れると、酸性度が低下して自浄作用が落ちるのですが、更年期女性の場合は、女性ホルモンが減ることでも自浄作用が落ちています。
つまり、更年期女性の腟は雑菌が侵入しやすく、悪玉菌も増えやすい状態といえます」(駒形先生)。
更年期になると腟内フローラのバランスが悪くなるのですね。
「女性ホルモンが減ると潤いがなくなり、腟内のひだもなくなってきます。若いときはひだがあることで必要なものが外に出ないようになっていたのですが、簡単にお風呂のとき腟に水が入って、菌が洗い流されてしまいます。また、雑菌などが入りやすくなって炎症が起きて、いろいろ症状が出ます。
その結果、起こりやすいのが過活動膀胱と萎縮性腟炎です。
過活動膀胱は、まず尿道から菌が入って軽い膀胱炎になって頻尿になり、悪化することで起こります。
萎縮性腟炎は自浄作用が落ちることで腟内で細菌感染が起こり、ひりひりする痛み、焼けるような感じ、かゆみ、黄色いおりもの、出血、乾燥感、性交痛などの症状が出ます」(駒形先生)。
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