「軽くすいてください」とお願いしただけなのに。鏡を見た瞬間、凍りついた私に美容師が放ったひと言
初めて訪れた美容室でのことです。少し髪を整えるつもりで行ったのですが、仕上がりを見た瞬間、思わず言葉を失いました。さらに、お店の対応にも納得がいかず、胸 …
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私の場合、加齢による老化症状の中で特にわかりやすかったのは、白髪に代表される髪の毛の老化。白髪だけでなく、若いころと違った髪の毛の変化に戸惑ったり、悲しくなったり……。私の体験は恐らくありふれたものですが、「私だけじゃないんだ」と思って安心していただけたらうれしいです。
もともと私の髪の毛は細くて、毛量は普通でした。しかし私の父が同じ髪質で頭皮が見えるくらいの薄毛なので、いつかは私も髪の毛が少なくなるだろうと思っていましたが……。
私が35歳のとき、義母ががんを患いました。その闘病中、抗がん剤の影響から髪が抜けたのを気にしていたので、「ウィッグがあると良いかも」と、夫とデパートにあるウィッグ専門店を何気なくのぞいてみました。「お義母さんにはこんなのが似合うかな?」なんて2人で話しながらいろいろ見ていたら、店員さんがやってきました。私たちはとりあえず見ていただけなので、声をかけられるのはちょっと……と思っていたら、店員さんが一つのウィッグを指して、「奥様にはこのようなものがお似合いだと思いますよ」と言うではないですか!「え? 私にすすめてる? 私そんなに髪の毛少なく見えてるの?」
びっくりして私は固まってしまいました。夫は、私にすすめられてると思わなかったようで、店員さんにはナチュラルに「がん治療中の母のために見に来たんですが、本人がいないから決められないです」ときっぱりお断りしていました。そのときの店員さんの「しまった!」って顔、今でも忘れられません。
もともと細い私の髪の毛。毛量がすごく多いわけではなかったけれど少なく見られたことなんてなかったのに、ウィッグ専門店での出来事はかなりショックでした。
改めて鏡で自分の頭をまじまじと見てみると、若いころに比べて頭頂部の毛にハリがないのか、ぺったんこに見えることが判明。ミドルエイジ(意地でも中年とは言いたくない)向けのシャンプーのCMなどで、ハリやコシが足りないという文言を聞いてはいたけれど、とうとう私もそういう年代になってしまったのかと、なんとも言えない気持ちになりました。細い髪の毛が傷むのを恐れてパーマをかけるのを避けていましたが、そのときから美容院に行ったら絶対にパーマをかけてボリュームがある感じに見せるよう心がけるようになりました。

それは41歳のとき。洗面所でいつものようにヘアワックスでセットをしていたら、鏡に映る自分の顔の左上にキラキラしたものを見つけました。そう、白髪です。本当にキラキラときらめいて見えました。鏡に近づいて「これだ!」と1本引っ張ったあとよく見たら、毛が生えている根元から、さらなる白髪が何本か生えているのを発見。「え? 1本だけじゃないの?」とショックを受けながらプチプチ抜いてしまいました。
「ここだけに生えるわけないよなあ」とは思うものの、自分で見える範囲には限界があるため、その日は深追いすることなく白髪の捜索を終了。その後は、ヘアセットしていてもあのときのようなキラキラを見ないため、わざわざ鏡に近づいて探したりせず、白髪のことはすっかり忘れていました。しかしある日、「お前も結構白髪が生えてきたよな~」と、夫が私の後ろ頭をなでながら話しかけてきたのです。そういう「お互い年取ったよな~」って感じでデリカシーなく話しかけてきた夫にちょっと腹が立ったのと、一体どのくらい白髪があるのか、知りたいような知りたくないような複雑な気持ちが混ざって何も言えませんでした。
髪の毛の悩みには加齢が顕著に現れるので、つい深刻になってしまうことも。白髪が多かったり薄毛だったりすると、若い人でも年齢が上に見えてしまうし、例え白髪や薄毛が年齢相応になっても、若く見られたい気持ちは何歳になろうが変わらないと思います。今はウィッグも品質の良いものがそろっていますし、白髪だって美容院でキレイに染められます。私は現在パーマでボリュームがあるように見せ、必ず前髪を作って若々しく見えるようにしていますが、いつかウィッグが必要になったら、迷わず購入するつもりです。気持ちを若々しく保つために、これからも使えるものは使っていきたいです。
※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。
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