アラフォーともなると、原因不明の体調不良を経験することもぼちぼち出てきました。風邪や疲労とは違う、とにかく「調子が悪い」のひと言に尽きるという。環境の変化で生理不順になり、甲状腺機能低下と診断された私の体験談を紹介します。
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発端は生理不順。婦人科で血液検査
忘れもしない2020年2月26日。講師の仕事に向かうバスの中で「新型コロナウイルスの影響により休校を検討」というニュースを目にしました。急きょ、今年度の残りの授業は休みに。生徒に残りの授業を提供できないことが心残りなのとともに、自分の子どもが通う小学校にも今後影響が出ることを懸念しました。
小学校からは「ひとまず春休みまで休校」と連絡が来ました。子どもが家にいても私は仕事に行かなければなりません。私が外出している間、子どもだけで留守番させるのか、昼食はどうするのかなど、さまざまな心配事が頭をよぎり、ネットで深夜まで情報を集めていました。
それと並行して、ちょうど3月上旬から新しい仕事が始まり、仕事の緊張も続いていました。3月下旬、ふと生理が来ていないことに気付きました。私は生理が乱れたことはほとんどなく、唯一生理不順になったのが東日本大震災の翌月でした。そのため「体に何か異常があるのかも……」と不安になり、出産した産婦人科に予約を入れました。
この産婦人科には内科医も常駐しているため、もし内科系の疾患だった場合でも安心です。診察と血液検査の結果、医師から「甲状腺刺激ホルモンの値が気になるから、来月また来てね」と言われました。
血液検査で甲状腺刺激ホルモン(TSH)が高値
1カ月後に産婦人科に検査結果を聞きに行くと、甲状腺刺激ホルモン(TSH)値が基準値を超えていたことが判明。基準値0.390~4.010のところ、私は6.299µIU/mlとやや高めの値でした(写真参照)。
先生によると「更年期の症状と似ているけど、実は甲状腺の疾患っていうことも多いんだよ」とのこと。「ま、念のため、もう1回血液検査してみよう。何か心当たりある?」と問われたので、思い返してみると診察の前の週に体調を崩していたことを思い出しました。歩くのがしんどくて微熱があり、新型コロナウイルスの感染ではなさそうでしたが、1日中横になって安静にしていました。
先生はそれ以上細かくは説明してくれなかったけれど、詳しく知りたかった私は体調が戻ってから「甲状腺刺激ホルモン」について調べてみました。日本内分泌学会によると、甲状腺刺激ホルモンのみが基準値上限を超えて高い場合は、潜在性甲状腺機能低下症の可能性があるとのことでした。健康な人の3.3~6.1%に現れ、女性に多く年齢が上がるほど増えるようです。