
家族構成や家庭環境が違えば、同じものを見ていても見えてくる景色は違うもの。私たち夫婦は、大人になってからは特に大きな病気やけがでなければ病院へ行くことはありませんでした。ある日、夫の後輩から子どもがいる家庭ならではの情報を教えてもらい、それを夫が自分の肌の不調に応用してみたら調子が良くなったことをお話しします。
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子なし夫婦のささやかな楽しみ

結婚して10年目を迎える私たちは、子どものいない夫婦2人だけの家庭です。私は結婚を機に専業主婦へ、夫は高校を卒業してから入社したインフラ系の会社に勤めています。
夫が本社へと転勤になり3年がたったときの春、夫が地方で勤めていたときの後輩が本社へ配属となり、10年ぶりに一緒に働くことになりました。
夫の後輩は本社勤務1年目にして子どもが生まれたそうで、慣れない仕事と初めての育児の板挟みに苦労している様子。休み時間にはガス抜きがてら、夫へ子どもの話をすることがあるそうです。
後輩の子どもが最近習得した行動や、離乳食を始めた話、子どもと一緒に入るお風呂でのおもしろい姿など、私たちの生活とは違う世界の話ばかり。夫は家に帰ると、その日聞いた後輩の子どもの成長を楽しそうに教えてくれます。
私もその話を聞いてほほ笑ましい気持ちになるので、いつしか1日の中のささやかな楽しみとなっていました。
急に保湿剤を欲しがる夫

ある日、いつものように仕事から帰ってきた夫が、開口一番「ニベアか何か、保湿剤はあるか?」と聞いてきました。ちょうど私が体の保湿用に使っていた保湿クリームがあり、それを手渡すと夫は腕まくりをして、おもむろに左の前腕に塗り始めました。
最初は肌の保湿に興味が出たのかと思いましたが、帰って来て急に保湿をしたくなるわけがありません。不思議に思った私は、思わず「左腕に何かあったの?」と夫に尋ねました。
すると夫は、「今日、後輩から保湿すると良いって聞いたから試してみようと思って」と答え、その日から毎日こまめに左の前腕を保湿するようになったのです。
そのころの夫は、湿疹のように目に見えるような肌の異常が現れているわけでもないのに、左の前腕にピリピリとする感覚があることを悩んでいました。会社でいつものように後輩と話しているとき、夫がつい肌に現れた不調を漏らしたのだそう。
すると「左の前腕が卓上扇風機の風をずっと浴びているので、肌が乾燥してしまい自分の子どもと同じように肌荒れを起こしているのではないか」と後輩から冗談混じりに指摘され、保湿剤を勧められた夫はすぐさま行動に移したのでした。