医師「必ず守って」再検査の無視はNG!検診結果のNILMやクラス分類の正しい読み方【医師解説】
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コロナ禍がきっかけで「家飲み」が習慣になり、毎日家でお酒を飲んでいるという人も少なくないのでは? お酒は昔から「百薬の長」と呼ばれ、適量なら健康に問題はないとされてきました。しかし、気が付けば若いころよりも酒量が増えているという人もいるかもしれません。心と体が揺れ動く更年期女性に合ったお酒との付き合い方とは、どんなものなのでしょうか。産婦人科医の駒形依子先生にアドバイスいただきました。
教えてくれたのは…
監修/駒形依子先生(こまがた医院院長)
2007年東京女子医科大学卒業後、米沢市立病院、東京女子医科大学病院産婦人科、同院東洋医学研究所を経て、2018年1月こまがた医院開業。2021年9月より介護付有料老人ホームの嘱託医兼代表取締役専務に就任し現在に至る。著書に『子宮内膜症は自分で治せる(マキノ出版)』『子宮筋腫は自分で治せる(マキノ出版)』『膣の女子力(KADOKAWA)』『自律神経を逆手にとって子宮を元気にする本(PHP研究所)』がある。
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更年期は女性ホルモンが減少することでメンタルが不安定になりやすいため、アルコールを飲むことでストレスを発散しているという人も多いのではないでしょうか。
「アルコールでストレスが発散できるなら、活用すれば良いと思います。ストレスをため込むのは、体や心に悪影響を及ぼします。
けれど、過度な飲酒は健康リスクに影響があり、特に不安定な更年期女性にとって、良い面ばかりとは言えません。
女性は男性よりも肝臓が小さく、もともとアルコールの許容量が少なく、アルコール性疾患が進行しやすいことが知られています。
また、更年期はLDLコレステロールの上昇を抑えていた女性ホルモンが減ることでLDLコレステロールが上昇しやすく、肝機能が低下しやすい状態です。
アルコールの良い面と悪い面を知った上で、自分でコントロールしながらお酒を楽しむのが良いのではないでしょうか」(駒形先生)

自分でコントロールしながら飲むお酒は問題ないということですが、過度な飲酒は更年期女性にとってさまざまなリスクを含んでいるそうです。
「お酒は糖質が高いものが多く、また、冷やして飲むものが多いため、体を冷やして脂肪がつきやすくなります。
更年期は代謝が落ちて消費カロリーが減る時期。キンキンに冷やした糖質の高いお酒を過度に飲むと、太りやすくなります」。
「お酒を飲むとよく眠れると聞きますが、実は逆です。お酒は興奮作用があるため脳が休まらない上、大量に飲むとお酒を消化しようと体が働きっぱなしになります。
過度な飲酒は心も体も休まりません。眠りが浅くなり、疲れが取れず逆にストレスがたまりやすくなります」。
「お酒は利尿作用が高いので脱水状態になりやすくなります。体が水分不足に陥ると、腎臓は尿の量を減らして水分をため込もうとするため、むくみが起こりやすくなるのです。
二日酔いは、脳がむくんで起きる不調。水分をとって休むと良くなるのはそのためです」
「骨代謝には女性ホルモンが関係しており、更年期は骨量が減り始めるため、骨粗しょう症の予防を心がけたい時期です。
しかしお酒には利尿作用があり、飲み過ぎると体内に吸収されたカルシウムが必要な分まで排泄されてしまうことがあります。
特に閉経後は骨量が急激に低下するため、注意が必要です」。
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