「22時に寝たら女性ホルモンは増える?」更年期世代の睡眠とゴールデンタイムの真実【医師解説】
“睡眠のゴールデンタイム”という言葉を聞いたこと、ありますか? 一般的に22~2時といわれ、この時間帯に寝るといろいろなホルモンが出て体に良いとされてい …
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50歳のころ、閉経という人生の境目に近づき、精神的にも落ち込むことが多い時期でした。ただ、それが更年期障害というものなのか実感として湧かなかったことも事実。しかし、生理の大量出血が起き、生活にも支障を来してしまったのです。いつどこで出血が起きてしまうかわからないので、ゆっくり外食もできない状態。そのときにおこなった解決方法などについてお話しします。
★関連記事:40代なのに生理で大量出血!閉経が近いはずなのになぜ?病気の可能性もあるの?【医師解説】
50歳の誕生日を迎えるころから、生理のときの出血に違和感を覚えるようになりました。最初はタンポンから血が漏れていることが多いなと不思議に感じましたが、タンポンの入れ方が悪かったのだろうと気にしないようにしていました。しかし、友人の車に乗せてもらった際に大量出血。これはちょっとおかしいと感じました。
そこで生理の出血が増える原因を調べてみました。大量出血が起きる可能性について、次のような情報を見つけました。
病気がある場合は早期発見、早期治療が大切。そこでネット記事を参考に次のことをチェックしました。また、チェックしておくと婦人科に行って説明がしやすかったこともメリットでした。
私は婦人科を受診した際、タンポンから漏れるほどの大量出血、レバーのような塊が見られる、生理期間が少し長いことを伝えました。生理があるときには婦人科に行かないほうが良いと思っていましたが、医師に「必ずしもそうではないよ」と言われました。出血しているときの受診のほうが、医師が判断しやすいこともあるそうです。まず電話で相談して、医師にどのような状態で診察してもらうのが良いのか聞いたほうが良いのだなと思いました。
診断の結果、病気は見つからず更年期障害とのことでした。年に2回必ず婦人科でチェックをしてもらっているので、病気になることはないと思っていましたが、それでも何かの病気だったらと心配でした。更年期障害だとわかり、安心しました。
生理のときの大量出血については、経血量を減らすために黄体ホルモンで子宮内膜を薄くすることになりました。もともと私は避妊のためのリングを使っていたので、変更することにしました。リングには黄体ホルモンが付けられており、少しずつ子宮内膜に吸収されていくというものです。
リングを入れた後の生理ではまったく問題がなくなりました。タンポンから出血が漏れることがなくなり、安心してどこにでも行けるように。私は若い人たちに混じって大学に通っていたので、授業中に漏れてしまったらどうしようという不安がなくなりとてもうれしかったです。
54歳になってから生理がないので、多分閉経したのだと思います。このまま様子を見て、1年以上生理がない場合はリングを除去するそうです。
医師によると、リングを使用するメリットは、経口タイプの薬より副作用が少ないこと、飲み忘れがないこと、直接作用するため効果がすぐに期待できることだそうです。リングに付着している黄体ホルモンが自然にゆっくりと放出され効果が出てきます。私は他の薬も飲み忘れがちなタイプなので、子宮内に入れたらそのままという方法がぴったりでした。
デメリットは合わない人もいることだそうです。私の場合は41歳の3人目の妊娠で腎臓の機能が低下したため、4人目の妊娠は絶対無理だと言われ避妊のためリングを入れました。リングを入れる際に痛みがある人も多いそうですが、私の場合はリングを入れることだけを専門にしている医師に頼んだので痛みはありませんでした。ただし、その後数カ月は違和感があり、数回の受診をしています。
中には痛みや違和感に我慢できず、途中で外してもらう人もいるほど、合わない人は本当に合わないようです。私の場合、半年ほど過ぎたころからまったく違和感がなくなったので、ある程度の時間は必要なのではないかと思いました。
リングを入れることで大量の出血がなくなり、更年期の時期を気持ち良く過ごせました。精神的な問題もなく過ごせたのはリングのおかげだと思います。ちょうどその時期大学生だったこともあり、学校に通い続けられるかとても心配でしたが、婦人科医に相談し、面倒なこともなく55歳までとても気持ち良く過ごせています。
※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
監修/天神尚子先生(三鷹レディースクリニック院長)
日本医科大学産婦人科入局後、派遣病院を経て、米国ローレンスリバモア国立研究所留学。その後、日本医科大学付属病院講師となり、平成7年5月から三楽病院勤務。日本医科大学付属病院客員講師、三楽病院産婦人科科長を務めた後、退職。2004年2月2日より、三鷹レディースクリニックを開業。
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