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自分の父が、少しずつ様子がおかしくなっていたのに、なかなか認めることができずにいました。「ちょっとぼんやりしてるだけ」「ちょっとうっかりしただけ」なんて思い、深刻に考えていなかったのです。父が認知症になって、あやうく自宅が火事になる寸前だった事件の話です。
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父は65歳で定年してから、一日中ほとんど外出せず、家の中で過ごすようになりました。ほぼ日中テレビの前から座って動かず、甘いコーヒーを何杯も飲み、母が作る夕食以外は菓子パンばかり食べていました。
母はまだパート勤めを続けていたので、昼間家にいる父が家の掃除等はしてくれますが、それ以外に体を動かすような運動は何もしてないのです。父の偏った食事と、刺激のない日々の過ごし方は、さすがに不健康ではないかと心配していたところでした。
そんな生活が続いたある日、父は時々ふらりと出かけるようになりました。ようやく健康を意識し始めたのか、近所を軽くウォーキングしてるのだと母や私は思っていたのです。
ところが、そのころから少しずつ父の違和感のある行動が気になり始めました。部屋の掃除をしてくれたと思ったら、お風呂場の洗面器がなぜかキッチンに置いたままになっていたり、母や私の私物が押し入れの中など妙な場所で見つかったり……。
日中、家の中にいる父が、部屋の掃除をしていてうっかり置いたのだろうと思うことにしていましたが、「どうしてそんな場所にそんなものを置くのか?」と、首を傾げることばかりです。今思うと、私も母も父の様子がおかしいことをどこか受け入れたくなかったのだと思います。
決定的なことが起こったのは、父の気になる行動が増えて、いよいよ私と母も父のことが心配になり始めていた初冬のことでした。寒くなってきたのに、夏のシャツで外に出て散歩していたり、話しかけても聞こえていないようにぼんやりしていたり……。お風呂上がりに、バスタオルと間違えたのか、足拭きマットで体を拭こうとしていたこともあります。母も「お父さん、もしかしてボケ始めてるんじゃないかしら」などとこぼすことが増えて、不安が募りました。
そんなある日、パート勤めから帰ってきた母が、家の中から焦げ臭いにおいがするのに気付きました。11月下旬ごろで、急に寒くなってきたため数日前に石油ストーブを出したところでした。
慌てて母が見に行くと、火のついたストーブのすぐ前に取り込んだばかりの洗濯物が積まれていて、近くの服が焦げ始めていたのです。あと少し母が帰ってくるのが遅かったら、火事になっていたと思います。しかも、父はストーブを消すこともせず、家のドアに施錠もせずに、ふらりと外へ出て行ったままでした。
事の重大さに気付いた母は、父を病院に連れて行き、検査をしてもらうことに。そこで父の認知症が判明したのです。父はまだ60代でしたが、10年ほど前に軽度の脳梗塞を発症したことがあるため、医師の話ではそれがきっかけで進行の早い認知症になっていたとのことでした。
あやうく火事未遂になり、母は心臓が縮むような思いをしたようです。これ以上、父を日中家にひとりきりにさせられないと感じたのです。父の認知症を認めるのはつらかったと思いますが、早急に役所や父のかかりつけの病院に相談に行き、要介護認定を受けることができました。その後、父の施設入所が決まりました。
気付かないまま父の認知症が深刻になる前に、早めに父を施設に預けることができて、結果的によかったと思います。介護施設で手厚く見守ってもらえて、おかげで私たちも安心して過ごせています。
※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
監修/菊池大和先生(医療法人ONE きくち総合診療クリニック 理事長・院長)
地域密着の総合診療かかりつけ医として、内科から整形外科、アレルギー科や心療内科など、ほぼすべての診療科目を扱っている。日本の医療体制や課題についての書籍出版もしており、地上波メディアにも出演中。
文/雪田みゆ子
イラスト/おんたま
ウーマンカレンダー/シニアカレンダー編集室
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