「うちは託児所じゃない」毎週孫を預ける嫁の言動に違和感が…祖母の私が事実を息子に伝えた結果
50代後半で会社員として働いている私は、ある日、嫁から「今週末、子どもたちを預かってもらえませんか」と頼まれました。孫が2人いる身として、最初は会えるの …
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自分の親や義理の両親についての体験談を紹介します。

田舎に嫁いだ私は、義父母との関係があまりうまくいっておらず、特に昭和な考えの頑固な義父との接し方に悩んでいました。しかし、都会から移住してきた若者たちのおかげで、義父の態度がだんだん変わっていくことに……。
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義父は家事を一切しない昭和世代の人ですが、地域のお世話をすることが好きで、銀行を定年まで勤め上げた立派な人です。プライドが高く、自分の考えを曲げない義父は、結婚した私たちにすぐに同居を言い渡しました。そんな義母となんとかうまくやっていこうと、私はフルタイムでパートをしながら、農業の手伝いやPTAの役員、お祭りや行事などには進んで参加しました。
義父と同居を始めて間もないころ、自己紹介を兼ねて近所の人たちとの飲み会に参加させてもらう機会がありました。50代から上の年代の人ばかりでしたが、皆やさしい人たちで、緊張していた私に気さくに声をかけてくれました。
楽しく過ごしていると、後から用事があり遅れて入ってきた義父が、私を見るなりすごい剣幕で「あんたはその席じゃいかん!」と怒鳴ったのです。「まあまあ、いいじゃないの。今日はこの子が主役なんだから……」と周りの人が義父をなだめましたが、気が収まらないようで、私は慌ててすぐに席を変えました。
どうやら、私は上座の特等席の位置に座らされていたらしく、気付かなかった私もいけませんでしたが、そのときはとてもショックでした。反省していると、さらに「嫁はでしゃばる必要はない!」と言われてしまい、飲み会の雰囲気も最悪に…。それから、飲み会や行事の席では、おとなしくしていようと決意した私。
近年、私たちの地域には、都会や海外から多くの若者が農業をしながら生活するために移住して来ます。うちの近所の空き家にも引っ越してくる人が増え、義父は地域の活性化になると、張り切ってお世話をしてあげていました。
若者たちを家に招いて食事をする機会が多くなり、外国人の学生や都会から来た若い夫婦などが、頻繁に訪れるように。家業を継がずに移住してきた人や、奥さんがバリバリ働いて夫が農業と家事をしている夫婦など、いろいろな形の家庭があることに義父は驚いていました。
ある日、皆で食事をしているときに、若者たちから私に話題が振られると、「これは嫁じゃけ、話はええっ!」と義父が私を制していました。しかし、それでも話しかけてくれるので、義父も諦めたようで、黙って聞いていることが多くなりました。
初めのころは、価値観の違いを感じていた義父ですが、最近は洗濯物を取り込んだり、食器を洗ったりと義母の手伝いをするようになったのです。私にもあまり厳しいことは言わなくなりました。
今でも少し取っつきにくいところがある義父ですが、若者の影響と年を重ねたおかげで丸くなったような気がします。以前は難しそうな顔で農業をしていましたが、毎日若者と一緒にいることで笑顔が増え、良い影響を受けているようです。
※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。
文/陸えまこ
イラスト/やましたともこ
ウーマンカレンダー/シニアカレンダー編集室
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