48歳で生理がピタリと止まった「もう閉経!?」生理が5カ月後に再開した意外なワケは
46歳を過ぎたころから経血量が減ってきました。面倒くささがなくなった一方で、寂しさもありました。自分なりに温活したり食事に気を付けたりしていましたが、4 …
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更年期は、閉経を境に前後5年、10年間を指します。急激な女性ホルモンの低下や不安定な女性ホルモンの分泌から来る更年期症状、その症状が日常生活に支障を来すようになった更年期障害についての体験談を紹介します。
46歳のときに強烈な眠気とだるさに襲われ、更年期を疑って婦人科に駆け込んだ私。その際の血液検査の結果は、「まだ更年期とは言えない」というものでした。そんな私が48歳になり、今度は生理不順に悩まされるように。今度こそ更年期!と思ったものの……。
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40代半ばに近づくにつれ、生理の間隔が短くなっていることを実感していた私。ネットで検索し、更年期が近づいていれば珍しくない症状だと知って、あまり気にしないようにしていました。そのころ同じ症状に悩んでいた友人にもその記事を共有して励まし合っていたことも、深刻にならずに過ごせた理由の1つかもしれません。
46歳のとき強烈な眠気やだるさに悩まされて血液検査を受けましたが、女性ホルモンの数値がまだ更年期ではないと言われ、対症療法でプラセンタ注射(胎盤から抽出したエキスで、更年期障害の改善が期待できる)を継続的に受けることに。それによって不定愁訴(ふていしゅうそ:何となく体調が悪いという感覚や自覚症状を訴え、検査をしても原因となる病気が見つからないこと)も軽減され、生理の間隔が多少短いくらいになりました。
ところが48歳になる直前、久しぶりに生理の間隔が1カ月空いたかと思うと、なんと大量出血が2週間続き、しかも量は増える一方。これまでにない生理の状態にすっかり不安になった私は、婦人科の医師に相談してみることにしました。幸いにも私は週に1度、プラセンタ注射のために婦人科に通っていたので、その流れで受診はとてもスムーズでした。
「もう48歳なのだから、今度こそ更年期だ」と私は思い込んでいました。すぐにホルモン治療をしてもらえるかと思ったのですが、医師は冷静に「まず診察と血液検査をしましょう」と言いました。内診と採血をし、ホルモン値については検査結果を待つことになりましたが、「とりあえず2週間の大量出血は止めましょう」ということで、1週間分の中容量ピルを処方されました。私にとっては初めてのピルでしたが、これを1週間飲むと生理の経血は止まり、不安も収まりました。ピルをこのような治療に使うことを私は知らなかったので、副作用もなくスムーズに大量出血が治まったことにひとまず安堵しました。
同時に私は、ホルモン値の検査結果を待つまでもなく今度こそ自分は更年期だと思い、そろそろ生理も終わるのか……としみじみしていました。「いつまでも女性らしいね」と言われたときも、「私もいよいよ更年期だよ」と返していたのです。
そして1週間後の検査結果が判明する日、「更年期ですね」との言葉があると信じて疑わなかった私ですが、待っていたのは今回も意外な結果でした。
医師が血液検査の結果とともに伝えてくださったのは、「ホルモン値はまだ正常の範囲内なので、ホルモン治療の必要はありませんね」というものでした。ただ、年齢的にも生理不順は避けられないとのことで、今後も生理が長引いたり、大量出血になったりということはあり得るのだそうです。それはその都度、医師に相談しながら対処していくしかないとのことでした。
私はすっかり拍子抜けしてしまいました。その日もいつものようにプラセンタ注射を打ったのみで帰路に就きましたが、歩いているうちに「自分はまだ更年期ではないのだ」という事実をしみじみとかみしめました。もう48歳、もう更年期、もう生理も終わる……と思い込んでいましたが、実際のホルモン値はそうではありませんでした。生理不順に対する治療を受けられないのは残念だけれど、いずれ必ずやって来る更年期前の今を前向きに過ごそうと、家に着いたときにはそのように気持ちが切り替わっていました。
年齢的にも体調的にも、不調があるとすぐに「もうすぐ更年期だから」と無意識のうちに自分に言い訳していたかもしれないと、今回のことで改めて実感しました。もちろん加齢に応じて不調も増え、体力も落ちていることは日々実感しています。ただ、何でも更年期を言い訳にせず、冷静に自分の現状を把握し、悲観的にならずに過ごすことは大事だなと思ったのです。私の場合、定期的に婦人科に通っていることで、すぐに専門家に相談しやすかったのもよかったです。
これからも自分の思い込みで判断するのではなく、うまく専門家を頼りながら加齢に向き合っていきたいと思います。
※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
監修/沢岻美奈子先生(沢岻美奈子 女性医療クリニック院長)
乳がん検診を含め、女性特有の検診をワンストップでできる神戸の婦人科クリニック「沢岻美奈子女性クリニック」院長。市検診や企業検診含め、年間約3000件の検診をおこなっている。乳がんサバイバーも多い更年期世代の患者さんとのやりとりを通じて日常の診察で感じ考えることや、女性のヘルスケア専門医目線での医療情報をInstagramに毎週投稿し、podcastでも「女性と更年期の話」で発信している。
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