「3人で1パックのコーヒー」「割り箸は再利用」義実家での習慣に私が戸惑ったワケ
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45歳で巨大子宮筋腫が見つかり、子宮全摘手術をすることに。手術前のホルモン療法で本格的な更年期症状を体験し、更年期症状のつらさを実感するとともに、自らの体と向き合う大切さを学んだ体験をお話しします。
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腹腔鏡手術で子宮を全摘するために4カ月間、筋腫を小さくするためのホルモン療法をおこないました。私がおこなったのはリュープリンという薬を1カ月ごとに注射する方法です。医師によると、子宮筋腫は女性ホルモンの影響を受けているので女性ホルモンを止めれば小さくなるとのこと。そして筋腫が小さくなったところで、腹腔鏡を使っておなかの中で子宮を刻み腟から出すという手術をおこなう予定でした。
腹腔鏡手術は開腹手術よりも傷が大きくないので回復が早く、痛みが少ないというメリットがあるそうです。デメリットは技術的に難しいので、医師の技量や経験が必要ということでした。近くの婦人科から最初に紹介された大学病院では開腹手術を勧められたのですが、私は腹腔鏡手術がよかったため、腹腔鏡手術件数の多い同系列の大学付属病院を再紹介してもらい、転院しました。
女性ホルモンを止めることで、副作用や更年期症状が出るとのことなのですが、私の場合、1回目の注射で生理は止まりましたが、頭痛や歯痛などの副作用も出て、4回のところ2回しかできませんでした。それでも筋腫は16cmから10cmほどに小さくなり、腹腔鏡手術をおこなうことができました。
ホルモン療法をおこない、女性ホルモンを止めたことで起こった更年期症状は主に3つありました。
1つ目は不眠。とにかく眠りが浅くなり、夜に何度も目を覚ましました。2つ目は発汗。特に夜中に襟足や額から大量の汗が出るのです。これも不眠の原因の1つかもしれません。季節は冬でしたが、首にタオルを巻いていなければならないほど。日中も急に顔がほてって汗が出たりしていました。これがホットフラッシュといわれるものだと身をもって実感しました。3つ目は首や肩の凝り。鉛を肩に乗せられているかのように、肩や首が重く固く凝っていました。
これらの症状は術後、リュープリンをやめた後、徐々に改善されました。

手術して2年が経過。その間、手術前と比べて更年期症状は少しずつ変化しています。イライラは相変わらず続いていますし、発汗も時々起こります。ただ、手術前に行ったホルモンを抑える治療で本格的な更年期症状を体感したことで、余裕ができたというか、原因がわかっているので気分的にラクになっています。
子宮を取り除いたことで大きかったおなかは術後しばらくはへこんでいましたが、その後はまた大きなおなかに戻ってしまいました。手術をしてよかったのは、下腹部痛がまったくなくなったこと、生理がなく大量の出血に悩まされることもなくなり快適に過ごせることです。
子宮筋腫を取り除いた後でも卵巣は残っているので、今は年齢を重ねる中での自然な更年期症状の中にいます。今はレディースクリニックで「加味逍遥散(かみしょうようさん)」という漢方薬を処方してもらい、更年期症状と付き合っています。そして、年に1度は婦人科の定期健診を受けることにしました。
体の不調を放置せず体の声を聞いてあげる。自分で自分を大切に扱ってあげる。そんなことを手術を通して感じられて良い経験になっています。
※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
監修/粒来 拓先生(よしかた産婦人科分院 綱島女性クリニック院長)
日本産科婦人科学会 専門医・指導医。日本女性医学学会 女性ヘルスケア認定医・指導医。日本女性心身医学会 認定医。患者一人ひとりの症状と考え方に寄り添い、サポートしている。
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