「老けたね」と娘に言われた45歳。だるくて動けない私が宅食と華道体験で抜け出した負のスパイラル
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更年期は、閉経を境に前後5年、10年間を指します。急激な女性ホルモンの低下や不安定な女性ホルモンの分泌から来る更年期症状、その症状が日常生活に支障を来すようになった更年期障害についての体験談を紹介します。

そんなとき、排卵時に出血したのをきっかけに久しぶりに婦人科を受診することになりました。内診に抵抗があった私は、周囲からは勧められながらも、健康診断でも婦人科系のオプションはいつも外していたのです。
緊張しながら診察と検査を受けて、後日結果を聞きに行きました。検査結果に異常はなくそのまま診察室を出ようとしたときに、医師から問診票に記入した「めまいと耳鳴り」について質問されたのです。私の中での更年期障害のイメージは、体がほてりやすくなる、血行が悪くなる、イライラしやすくなるなどでした。しかし、医師の話では「めまいと耳鳴り」も更年期に訴える女性が多いとのこと。
私が気になっていた「生理不順が起きている」ことも聞き取った上で更年期障害向けの「桂枝茯苓丸(ケイシブクリョウガン)」という漢方薬を処方してもらいました。また、医師のアドバイスをもとに、めまいと耳鳴りが起こりやすい時期を記録したところ、生理周期と関係しているのがわかりました。
排卵日や生理前になると起こりやすいとわかると、不安感が和らいでうまく付き合えるようになりました。漢方薬の服用は食前のほうがより効果が高いと教えていただき、毎食前の服用を継続。すると、冷えや肩凝りも和らいで、めまいと耳鳴りの頻度も落ち着きました。
「閉経が間近に迫る年齢になったら、更年期障害がやってくる」と頭ではわかっていても、私の場合、めまいと耳鳴りを更年期の症状に結びつけるまでに時間がかかるとは、思いも寄らないことでした。また、婦人科健診を受けてこなかったために、大切な更年期の相談窓口に気付けなかったと痛感しています。
今回の体験で学んだのは、自分の思い込みとは違う症状も更年期と関係しうること、そして、婦人科がその不安を受け止めてくれる相談窓口になるということです。婦人科を受診して自分に合った漢方薬に出合えたことで、今は安心して更年期真っただ中の生活を楽しく過ごせるようになりました。
※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
監修/駒形依子先生(こまがた医院院長)
2007年東京女子医科大学卒業後、米沢市立病院、東京女子医科大学病院産婦人科、同院東洋医学研究所を経て、2018年1月こまがた医院開業。2021年9月より介護付有料老人ホームの嘱託医兼代表取締役専務に就任し現在に至る。著書に『子宮内膜症は自分で治せる(マキノ出版)』『子宮筋腫は自分で治せる(マキノ出版)』『膣の女子力(KADOKAWA)』『自律神経を逆手にとって子宮を元気にする本(PHP研究所)』がある。
著者:吉本まな/50代女性・2児の母。インテリアコーディネーターとライターを兼業中。40代後半からめまいや耳鳴り、体温調節ができないなど不調を感じ始めた。体重増加に不安を覚えて散歩の距離をのばしている。
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています
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