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かつてはツンと上を向いていたおしりが、2回の出産を経て垂れ下がり、太ももとの境にはびっしりと頑固なセルライトが! とはいえ、エステに行くような大金はありません。ならば、お金をかけずに自己流でセルライトの除去を試してみよう! そう思い立ち、3つの方法をおこなってみることに。その結果、3カ月でセルライトが消え、つるすべ肌を取り戻すことができました。その方法をお伝えします。
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まずは敵を知るべしと思い、セルライトについてネットで検索してみることにしました。要は、肥大化した脂肪細胞が、代謝が悪くなり排出されなかった老廃物と一緒に凝り固まってしまったものを指すそうなのです。健康被害はありませんが、肌がボコボコになり美しくありません。
そこで私は、セルライトの除去には脂肪燃焼と代謝促進、そして凝り固まったものをほぐすことが必要なのだと理解し、最初は塊をほぐす方法を考えたのです。
ふと人生で一度だけ受けたブライダルエステが頭をよぎり、おなかなどを揺すられていた場面が思い浮かんできました。これだ! と思い、入浴時に体を洗ったついでに、おしりから太ももにかけてと、おなかを少しずつ場所を変えつつ、手を使って高速でブルブルっと揺すってみることにしたのです。最初は結構な重みと硬さに驚きましたが、日がたつにつれて軽くなり手ごたえを感じました。
それにプラスして運動を! と考え、朝子どもたちを学校に送り出した後、家の周辺をウォーキングしてみることにしたのです。テレビで、方法が大切と聞いたのを思い出し、姿勢を正して大股で息が上がる手前程度の速さで30分おこないました。すると、想像以上に体がポカポカになり、柔らかくほぐされていったのです。
ウォーキングで体がほぐされ血行が促進されるのを実感した私は、脂肪燃焼と代謝促進にはもっと運動が必要と思い、インスタグラムをチェックしてみることにしました。
驚くほど情報が出てきました。ヨガやピラティスのインストラクター、整体師といった専門家の方から、素人だけど体の引き締めに成功した方まで。次第に共通の運動があることがわかってきました。
それは、下半身強化のためのスクワットやランジ、ふくらはぎに効果的なかかと上げ、太もも、おしり、おなかを絞るためのあお向けで足を開く足パカや自転車こぎ、おしりを上げるジャックナイフ、おしりから腰を上げるショルダーブリッジ、横向きで足を開く運動などでした。
そこで私は、ウォーキングの後に30分と時間を決めて、話題になっている下半身強化の運動すべてを試してみることにしたのです。形を正しくおこなわないと効果が出ないので、最初は形を覚えることを中心に、だんだん慣れてきたら回数を増やしていきました。
ただ回数にもポイントがあり、何回やったら良いということではなく、自分にとって疲れたな限界だなと感じた先に初めて効果が出てくるそうなのです。常に限界のもう一歩先を目指すようにしました。
すると、内ももが鍛えられて細くなり、もも裏にも力が入るようになり、おしりも引き締まってきたのです。ふくらはぎもキュッとなり、足首のむくみも解消されました。
せっかく運動をするなら、より効果を上げたいと思い、再びネット検索をしていたところ、筋肉を包んでいる筋膜がポイントであることがわかりました。長年の癖で非対象な姿勢や動作をしていたり、同じ姿勢を長時間続けたりしていることで、筋膜がよじれたり、ねじれたりしてしまい、運動効果を下げてしまうそうなのです。
そこで週2回、運動の後に筋膜はがしを試してみることにしました。専用のローラーを使う方法もありますが、タオルでも代用できるという情報を得て、それでおこなってみることに。フェイスタオルを使い、大きな結び目を二つ作るだけです。それをふくらはぎから、太もも、おしり、脇腹、おなかと当ててグリグリしていきます。最初はものすごく痛かったのですが、そのうち慣れていきました。痛いのは、筋膜がねじれていたり、よじれていたりしている証拠だそうです。
1か所につき20秒程度から始め、慣れてきたら1分以上続けるようにします。テレビを見ながらだったり、片手間でできるのが良いです。筋肉がついてくると、筋膜はがしも痛くなくなり、気持ち良くなっていくから不思議です。これこそ、筋膜のねじれやよじれが解消された証なのだと思いました。
3カ月ほど、太もも揺らし、ウォーキング、SNSで紹介されていた運動、そして筋膜はがしを続けていたところ、ふと鏡を見たら、垂れ下がっていたおしりが引き締まり、太ももとの境にあった頑固なセルライトが見事に消えているではありませんか! 感動ものでした。
専門家の目から見たら、完全にセルライトが消えたとは言えないかもしれませんが、素人目には大満足です。大金を払ってエステに行かなくても撃退することができました。さらに、前ももの肌が想像以上につるつるになりました。
ただ、まだまだおなかのセルライトが残っています。内臓を包んでいるため、この部分は頑固なのだそうです。これからも継続して撃退したいです。目指せ、つるすべ肌!
※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。
監修/黒田あいみ先生(Zetith Beauty Clinic 医師/東京美容外科沖縄院院長)
美容外科、美容皮膚科、予防医学(栄養療法)、アンチエイジング専門医。Zetith Beauty Clinic 、東京美容外科沖縄院にて勤務。トライアスロン日本代表の経歴を持ち、⾃分がアスリートであることも⽣かしつつ、美と健康のスペシャリストとして「中からと外からの美と健康」を信念に、外から(美容医療)だけでなく、中から(分子栄養学、予防医学)の美と健康の権威として多くの文化人、芸能人、アスリートからの信頼も厚い。著書に、「中田敦彦のYouTube大学」でも紹介された「アスリート医師が教える最強のアンチエイジング」(文藝春秋社)がある。
イラスト/村澤綾香
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