
いびきなんて、年配のふくよかな人がガーガーとかくものと思い込んでいた10代。または、バスでぐっすりと眠るおじさんから聞こえるものというイメージがありました。自分では眠りが深くてしっかり寝ていると思っていたのです。
自分とはまったく無関係だと思っていたのですが、どうも知らないだけでいびきをかいているようだと気付いたのは大学生のときでした。それ以来、いびきを止める方法も知らず、ただただ人と一緒の部屋で寝るのが嫌で嫌で仕方がなかった私のいびきを改善するまでの体験談です。
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いびきかいてた?と気付いた学生時代

自分のいびきで恥ずかしい思いをしたのは大学生のときです。飲みなれない焼酎を友人宅で飲み、つぶれて爆睡し記憶なし。翌朝具合の悪い私に向ける友人たちの目が冷ややかなこと。
聞けば飲みつぶれて大いびきで寝ていたそうで、聞いたときは恥ずかしさのあまり消えてなくなりたくなりました。女子大生だったので、恥じらいもあり、格好も付けたい時期、今でもトラウマになっています。
就職して慰安旅行に行くときの鉄則は、誰よりも遅く寝て誰よりも早く起きることです。会社の先輩同期に大いびきを聞かれるなんて絶対に嫌! 慰安旅行といえば宴会、散々飲んでいる分いびきをかく可能性が大だからです。
飲んで騒いで眠くなっても、必死でこらえて皆が寝静まってから眠り、ほぼ寝てないまま朝起きる。当然体調不良で翌日のバスで車酔いをするという最悪の展開を数年続けました。
出産してひどくなるいびき

数年たつと慰安旅行でも無理して飲まなくてよくなりました。旅行中でもストレッチして寝る前にゆっくりお風呂につかるという、自分のルーティンをおこなう図々しさを身に付けてからは、いびきもそんなにひどくなかったようです。
それでもいびきを心配しながら寝るのは苦痛。出張でも先輩や同期とツインルームを取ることは絶対に避け、経費に追加料金を払ってでもシングルルームを取っていました。その後結婚、妊娠。妊娠するといびきがひどくなると聞いたことがあったのですが、どうやら本当だったらしく夫から苦情が出ました。
夫もいびきかいてるのでお互い様なのですが言われたら良い気分はせず、一度耳鼻咽喉科へ相談しました。しかし妊娠中なので、出産してから改めて診察してみましょうと言われて終わりました。
育児と仕事に追われ、ストレスで食べ過ぎて太り、家族以外と宿泊することもなくなり緊張感もなくなったある日。子どもから「お母さん、先に寝ないで」と。「先に寝たら寂しいの?かわいい」とか思ったら全然違いました。
「お母さんいびきうるさくて寝られないから先に寝ないで」とぐさっと刺さる言葉をいただきました。家族で泊っても、夫同様うるさかったらしく困っていたようです。これにはさすがに申し訳なくなり改善しようと本気で思いました。
いびき改善のためにまずはダイエットを開始

本来は耳鼻咽喉科に行くのが一番ですが、通う時間もないので自分でできる対処法を調べて勉強しました。いびき対策で一番に上がるのが「肥満解消」だったので、まずダイエットを開始。
いびきとは、空気の通り道である気道が狭くなることで、呼吸するときにいびきの音が発生するもののようです。太ってしまい食道の周囲にも肉がつくと圧迫され気道が狭くなり、いびきにつながるということなので、ダイエットはまず最初に取り掛かる問題でした。
ダイエットは特別なものではなく、間食を止めて夜18時以降は食べないようにしたことに加え、水泳とストレッチを取り入れました。首周りの凝りやむくみをほぐすストレッチと適度な運動となる水泳を取り入れることで、10kgのダイエットに成功しました。