
私は毎日仕事などでパソコンやスマホの操作をしています。そのせいで、首や肩、背中に負担がかかっているのか、常に体のどこかが凝っている状態です。この凝りを改善しようと、マッサージボールを使った筋膜リリースをするようになりました。
家事や仕事の合間にできる手軽さが気に入っていましたが、しばらくすると、凝りをほぐした場所に痛みが出るように。受診すると筋肉を傷めているとのこと。良かれと思って始めた筋膜リリースがまさか逆効果だったなんて……。何ごともやり過ぎは禁物ということを学んだ私の体験をお話しします。
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マッサージボールを使った筋膜リリースとは

朝起きたときから肩や首が凝っていると感じる状況だった私。「筋膜リリース」という言葉をネットで知り、長年の悩みが解消されるならと始めてみることにしました。
筋膜リリースとは、ストレッチのように筋肉をある一定方向に伸ばすのではなく、筋肉を包む筋膜をさまざまな方向に解きほぐしていくことだそうです。ネットでは筒状のフォームローラーを使った方法がよく紹介されていましたが、私はマッサージボールを買いました。場所を取らず座ったままでもできるので、自分に向いていると思ったからです。
ネットで筋膜リリース用のマッサージボールを調べると、さまざまな素材、大きさのものがありました。その中から、シリコン製の野球ボールほどの大きさで、硬めのボールを私は選びました。
試してみると今までは肩や首を手でもみほぐしたりたたいたりしていたのが、マッサージボールを使うことで凝りの芯までピンポイントに届く感じがしました。背中も、床にボールを置いて肩甲骨の真ん中に当たるように寝転び、背中でボールをコロコロと動かすようにすると、今まで手が届かなかったところまで念入りにもみほぐすことができた気がしました。
ツボにしっかりと当たる感じがとても気持ち良く、すっかり気に入った私はほぼ毎日お風呂上がりに使うようになりました。
念入りに筋膜リリースをしていたら、痛みが…

1週間ほど続けると、動作にも慣れてきて、首や肩甲骨周りの凝りが少しずつ軽減されていると感じました。その後もテレビやスマホを見ながら気軽にこのマッサージを継続していました。
1カ月ほどたったあるときから、凝りが取れていない、むしろ、もみ返しのような痛みが伴うようになっていることに気付きました。そこで筋膜リリースの回数を週に1、2回程度に減らし、様子を見ることにしました。このときは、痛みがあっても凝りのもとを良くほぐせば改善するのではないかと思っていたのです。
しかし、痛みがあるまま2、3日が過ぎたころ、ついにピキッ!という痛みが背中に走りました。自分でも、これはマズイと一瞬でわかる痛みでした。すぐに近所の整形外科に行き、診察を受けると「筋肉が損傷しています」と言われました。経緯を説明すると、1カ所に重点的に力を加え過ぎたことで筋肉が傷ついてしまったとのことでした。先生の話を聞くと、私の筋膜リリースのやり方が間違っていたことがわかりました。