
30代、40代と海外で営業職をしていたころ、人とのつながりがビジネスに直結することがあり、より多くの人とつながることを常に模索していました。気乗りしない食事会にも参加し、お互いに適当な距離を保ちながら表面上の会話を楽しんで、「本当の私は違うのに」と思いながら周囲からは社交的だと言われ……。そんな私が田舎暮らしを機に人付き合いをリセットして、自分の本当の居場所を見つけた体験をお話しします。
★関連記事:52歳でリストラされ、都会育ちの53歳のおばさんが田舎移住に挑戦!田舎暮らしを成功させた心得とは
海外勤務のバリキャリ→田舎で地域おこし


本当の自分が見えていなかった人付き合い
2021年まで海外の営業職で駆け抜けていたころ、できる限り多くの日系企業の人とつながりを持つために、積極的に異業種交流会や飲み会などに参加して、名刺を配りまくっていた時期がありました。もちろん、気が合わない人や会話がかみ合わない人はいましたが、仕事だと割り切り適当な会話と愛想笑いを繰り返しながら……。
海外の日本人コミュニティでは、つながりを持つことで仕事上、有利に働くことが多くあったため、人脈を広げることに躍起になり、友人や知人から「〇〇さん知っているよ、紹介しようか?」と言われれば駆けつけ、連日連夜の食事会や休日のゴルフなど、オンとオフの境目がない日々を送っていました。
そんなやり取りを心の中ではストレスに感じながらも、日本人のコミュニティに属し多くの知り合いを持つことで、今思えば安心感を得ていた部分もあったように思います。