「もう時短はいいかな」50歳目前に起こった驚きの変化。時短から丁寧志向に目覚めるまで
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朝起きたときや、それ以外のシーンでも突然に頭がふらふらしたり、ぐるぐる回ったり。日常生活にも支障を来す「めまい」はどうして起こるのでしょうか。「若いころはこんなことはなかったのに…」と、更年期症状と思っている人も多いのではないでしょうか。めまいと更年期の関係について産婦人科医の駒形依子先生に聞きました。
教えてくれたのは…
監修/駒形依子先生(こまがた医院院長)
2007年東京女子医科大学卒業後、米沢市立病院、東京女子医科大学病院産婦人科、同院東洋医学研究所を経て、2018年1月こまがた医院開業。2021年9月より介護付有料老人ホームの嘱託医兼代表取締役専務に就任し現在に至る。著書に『子宮内膜症は自分で治せる(マキノ出版)』『子宮筋腫は自分で治せる(マキノ出版)』『膣の女子力(KADOKAWA)』『自律神経を逆手にとって子宮を元気にする本(PHP研究所)』がある。
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駒形先生によれば、めまいが度々起きたり、強いめまいが起きるときは受診したほうが良いそうです。
「更年期だから、老化だからで片づけてしまうと、重大な病気を見逃してしまう可能性があります。気になるめまいの症状がある場合は早めに受診しましょう」(駒形先生)。
「めまい」の定義には諸説ありますが、原因によって、脳の障害による“ 中枢性めまい ”と、内耳や神経の障害による“ 末梢性めまい ”に分けられると言います。
「中枢性めまいはふらつき、失神感、不快感、歩行障害などの症状があり、めまいの症状は軽くても脳卒中、脳腫瘍など、致命的な脳疾患から来ている場合もあります。
末梢性めまいは激しい頭痛がする、ろれつが回らない、物が二重に見えるといった症状があり、多くは内耳の異常によるものです。代表的な病気としては、メニエール病、良性発作性頭位めまい症、前庭神経炎、突発性難聴によるめまい、中耳炎や中耳真珠腫によるめまい、外傷による内耳の障害などがあります。
ですから、まずは脳外科か耳鼻科を受診すると良いでしょう」(駒形先生)。
脳外科や耳鼻科を受診しても、特定の病名がつかなかった場合、そのとき初めて自律神経の乱れによるめまいである可能性があるそうです。
「めまいやふらつきは、女性が多く発症するといわれています。女性特有のPMS(月経前症候群)や月経困難症、更年期障害の症状としても表れるなど、多くの女性が経験するものです。
特に更年期の女性は、閉経期前後の約10年間に卵胞ホルモンであるエストロゲンの分泌が急激に減少し、自律神経のバランスが乱れます。それに加えて感覚器官の加齢変化やストレスなどによってめまいや耳鳴りなどの症状が出やすくなります」(駒形先生)。
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