
ラーメン好きの彰は、念願かなって半年前にラーメン店を開業しました。でも、思ったように客足が伸びず、廃業も考えるような状況に陥っています。
スカッと系人気YouTubeチャンネル『パニコレ』から、「有名な評論家が酷評したラーメン店が大行列の人気店に成長」を紹介します。
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ラーメン店の厳しい現状
彰が営むラーメン店は開業してからわずか半年で、売り上げが最悪の状況に直面していました。おいしいラーメンを提供しても、客足がなかなか伸びず、他よりも安いはずの家賃も支払いが厳しくなってきました。頑張って仕込んだものを廃棄するのももったいないので、最近の食事は毎日自作のラーメンばかり。
「おいしいんだけどなぁ……」
店を始めたころは、立地が悪いこの場所でもおいしいラーメンを作ってさえいればどんどんと客が増えてくるものだと思っていましたが、現実はそんなに甘くありませんでした。
ラーメン評論家の登場
「いらっしゃいませ!」
ある日、40代くらいのお客さんがラーメン店に現れました。店に入るなりニヤニヤしながら店内を見わたしたり、メモ帳を取り出してせっせと書き込みを始めたり。普通のお客さんと様子が違うのは明らかです。彰はインターネットにうといのでわかりませんでしたが、その人は『ヤッスーの一日一麺・忖度なしのメッタ切り!』というブログを運営している有名人でした。ラーメン評論家として有名な安田は、醤油ラーメンを注文しました。
「はい、お待ちどうさまです!」
ラーメンができ上がると、カウンター越しにラーメンを提供しましたが安田は手を出さず、黙って見ているだけ。そして「チャーシューは?」とひと言。有名人が来たときは、言われなくても醤油ラーメンをチャーシュー麺に昇格させるのが筋だと主張します。
そうか……有名人が来たときにはチャーシューのおまけが必要なのか。なんだか納得いかない気もしましたが、安田の評価が店にとって大きなチャンスであると感じた彰は、ここぞとばかりにチャーシューをたっぷりとトッピングした、特別なラーメンを提供しました。