
パニ子は23歳の会社員。この春就職したばかりのフレッシュウーマンです。アメリカに長期留学していて、現地の大学を卒業したいわゆる帰国子女。大学で専攻していた国際経済学の知識と語学力を武器に「パニーコーポ」という輸入雑貨を卸販売する会社に入社しました。実は、この会社はパニ母が経営しているのですが、特別扱いされないように周りには内緒にしていて……。
スカッと系人気YouTubeチャンネル「パニコレ」から、「若い社員に叱咤激励したお局社員の悲劇」を紹介します。
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初日から当たりの強いお局社員
幼いころから、会社経営と家事を両立させてきたパニ母に憧れていたパニ子。パニ母の会社に入ることをずっと夢見てきました。その夢がかなって喜びいっぱいですが、パニ母とも相談して、社内では社長の娘であることは伏せることにしました。それは、周りから特別扱いされずに普通の社員と同じように働きたいというパニ子の希望でもあります。そして、他の新入社員と同様に半年間の総務部での研修がスタート。
しかし、この総務部。ナオコさんというお局社員がいて、パニ子はターゲットにされてしまいます。初日にあいさつをしただけで「長年日本にいなかったあなたが、日本社会の仕組みについていける?」「アメリカの大学を出たからって、つけ上がっているみたいね」なんて言われてしまいました。
他の社員から聞いた話だと、ナオコさんは新入社員に厳しく接することで有名なのだとか。でも、パニ子から見ると、どうも若い社員に嫉妬しているように見えてしまいます。45歳の平社員ですが、若手を指導しているようには感じられないのです。
その後もナオコさんの当たりは強くなる一方で、研修と称してとんでもない業務量をパニ子に押し付けたと思えば、自分はスマホをいじったり、誰かと大声で電話していたり……。でも、ナオコさん以外の社員からは勤務態度を褒めてもらい、それでパニ子はなんとかモチベーションを保てている感じでした。
そんなこんなで、あっという間に入社から3カ月が過ぎたある日、事件が起きたのです。
突然届いた解雇メール
ある日曜日。パニ父は朝から趣味の釣りに出かけていたので、パニ子はパニ母と2人でのんびり自宅でくつろいでいました。日ごろはバリバリと忙しく働くパニ母も、今日は久しぶりにリフレッシュしていたようです。夕方になり、パニ子とパニ母は仲良く母娘でキッチンに立っていました。休日、一緒に料理をするのはパニ子が留学前からずっと続けている習慣です。さぁこれから夕食の支度を始めよう! そう思ったとき、パニ子のスマホにメールの通知が届きました。
スマホを手に取ってビックリするパニ子。なぜなら……。
メールの差出人にはパニ母の名前があり、本文はひと言「パニ子さん、明日から来なくていいからw」と書いてあったのです。困惑した表情を浮かべるパニ子に気付いたパニ母が様子をうかがいます。その場でメールを見せると、パニ母もビックリ。もちろんパニ母はそんなこと思っていませんし、今まさに一緒にいるのでメールも送れません。
すこし冷静になったパニ子がよくよくメールを見てみると……。送信元のアドレスはフリーメール。差出人の名前をパニ母に設定しただけという、初歩的で子どもじみた手口でした。そこで、これはイタズラに間違いないと思ったパニ子は、犯人が誰なのかを考えてみます。このアドレスは知っている人が限られているので、犯人は会社の人間です。……すぐにあの人の顔が浮かびました。