40代、いつの間にかぽっこりおなかに!原因と対策を考えてみた結果【体験談】
46歳の主婦兼ライターです。35歳を過ぎて食事制限をしても体重が減らなくなったと思っていたら、40歳を過ぎて体重がどんどん増加。食事量はむしろ減ったにも …
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自己流で10kgのダイエットに成功した私。しかし、そこからなかなか痩せないため、漢方薬を使ったダイエットに挑戦しました。すると順調に体重が減り、おなか周りもすっきりとしてきて効果は抜群! しかし、健康診断に行ったところ、この漢方ダイエットが原因となる体の不調を医師に指摘されてしまいました。今回は、漢方ダイエットによって直面した体のトラブルについてお話しします。
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産後に15kgも増えてしまった体重と一回りも二回りも大きくなってしまった体形をどうにかするため、スタートしたダイエット。食事の見直しや自宅でできる筋トレやダイエットなど、お金をかけず、時間も極力かけないという自己流のダイエットでしたが、4カ月で10kg痩せるという結果を出しました。
ダイエットによって標準体重を取り戻しましたが、これだけダイエットが成功すると欲が出てしまい、あと2kg、あと3kg……とさらに目標を掲げるようになりました。
しかし、体がダイエット生活に慣れてしまったのか、そこからなかなか減りません。さらに生理前の食欲増加で「痩せたし、ちょっとくらい大丈夫かな」と好きなものを少しずつ食べるようになり、食生活が徐々に戻っていったのです。そんなことから以前のように順調に痩せなくなってしまいました。
すっかり停滞気味になってしまった体重をどうにかしようと、さらに筋トレやストレッチを増やしたり、食生活をもっと見直してみたりしたものの、やはりどうしても減らない体重。これまで停滞期にはチートデイ(停滞期に1日だけ好きなものを食べる日を設けること。ダイエットの効果を促すことができるとされる)を設けたりもしていましたが、今回はまったく効果がありません。
そんなときにSNSで漢方ダイエットについて書かれた投稿を目にしました。漢方というと、ダイエットサプリと比べるとどうしてもお値段が高いというイメージがあり、これまでは避けていました。自分の体調や体質に合ったものを飲むと、効果がきっちり出る半面、体質に合わない物は飲んでも効果が出ないようでした。
ドラッグストアなどで購入できる市販の漢方もありますが、せっかくなので、きっちりと自分の体質に合ったものを選びたいと思い、以前利用したことのある漢方薬局へ行きました。
漢方薬局の薬剤師に相談したところ、漢方を服用するにあたり、東洋医学の観点で自分の体質が「実証」タイプか「虚証」タイプかの判断をしなければならないとのこと。
実証とは、外から有害なものを取り過ぎて体の中が満たされ過ぎていることで、虚証は体の本来の機能が低下している状態であること、と知りました。現在の状況や体調、体質などから、私は実証タイプのため、「防風通聖散(ぼうふうつうしょうさん)」が合っているとのことでした。
ちなみに虚証タイプの場合は「防己黄耆湯(ぼういおうぎとう)」がマッチしているということも聞きました。タイプを間違えて実証の人が防己黄耆湯を服用した場合、逆に体重が減りにくくなってしまうのだそうです。
防風通聖散は、代謝を整え、おなか周りの脂肪を燃焼する効果があると説明を受けました。今まで通り適度にストレッチや筋トレを並行して続けるとさらに良いというアドバイスをいただき、早速1日3回食前に防風通聖散を服用する漢方ダイエットをスタートさせました。
防風通聖散を服用してしばらくは特に目立った効果がなく「これ本当に効果あるの?」と不安になりました。しかし、3週間目あたりから体重が減り、食欲も以前よりなくなっていることを感じました。また気になっていたおなか周りがさらにスッキリして、手持ちのボトムスのウエストがガバガバになってしまうといううれしい経験もしました。
そんなあるとき、健康診断の診断結果を聞きに病院を受診しました。特に目立った不調などはありませんでしたが、医師から「血液検査の数値を見ると中性脂肪の数値が異常に低い」と指摘を受けたのです。もともと中性脂肪の数値は以前から高いほうではありませんでしたが、それでも1年前の健康診断の結果から見てみると、15以上も数値が下がっていたのです。
私はダイエットをしたこと、防風通聖散を服用していることを医師に話しました。すると現在の中性脂肪の数値では、慢性疲労になったり代謝が落ちて冷えの原因になったり、脂溶性ビタミンがうまく吸収されず、肌荒れや免疫力の低下につながってしまうということを指摘されました。
また、ある程度太っている状態で防風通聖散を服用することは効果があるが、標準体重になり、特に体調も問題ない状態で防風通聖散の服用を続けると、肝機能の低下にもつながるため、服用を中止するよう言われました。
漢方ダイエット中に健康診断で、中性脂肪の数値の低下を指摘され、漢方ダイエットは終了。食生活においても控えていた炭水化物をしっかりととるように言われました。それ以降は体重は少し戻ったものの、大きなリバウンドなどはしていません。
効果はありましたが、思わぬところで不調が出てしまったため、ダイエットもほどほどにしなければと反省した出来事でした。
※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
監修/黒田あいみ先生(Zetith Beauty Clinic 医師/東京美容外科沖縄院院長)
美容外科、美容皮膚科、予防医学(栄養療法)、アンチエイジング専門医。Zetith Beauty Clinic 、東京美容外科沖縄院にて勤務。トライアスロン日本代表の経歴を持ち、⾃分がアスリートであることも⽣かしつつ、美と健康のスペシャリストとして「中からと外からの美と健康」を信念に、外から(美容医療)だけでなく、中から(分子栄養学、予防医学)の美と健康の権威として多くの文化人、芸能人、アスリートからの信頼も厚い。著書に、「中田敦彦のYouTube大学」でも紹介された「アスリート医師が教える最強のアンチエイジング」(文藝春秋社)がある。
イラスト/おんたま
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