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子どものころ、私が眉間にシワを寄せて怒った顔をしたときに、母からよく「そんな顔ばっかりしていたらシワになるよ」と言われていましたが、全然気にもしていませんでした。そんな私もアラフォーになり、シワと闘うことになるとは! おでこのシワ対策をお話しします。
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シワなんて年を取ればみんなできるんだから、若いときから気にしてどうするんだろう!?と、40歳手前まで何も対策を取ってきませんでした。ところが40代に突入したある日、鏡の中の自分の顔をふと見るとがく然としました。しっかり刻まれたおでこのシワを見つけてしまったのです。「シワは年だから仕方ない」、そう思っていたはずなのに、なんとか必死でシワを伸ばそうとしている自分がいました。
手でシワを伸ばしてみても、シワはうっすら肌の上に残ります。もう私の体の一部になったかのように、シワが偉そうにおでこに張り付いているのです。鏡を毎日しっかり見ていなかったのか、急にシワが刻まれるようになったのか、どちらかはわからないのですがとにかく動揺しました。40歳ってもっと若いつもりでいたので、小ジワはともかく大きなシワは無縁だと思っていたのです。
改めて鏡で自分の顔をよく見てみました。すると目を開けるたびにおでこにシワが寄っていることに気付きました。シワが伸びているのは目をつぶっているときだけです。「そりゃあ、シワが刻まれるはずだ」と、落胆した私。目の開け方なんて個性だし、私はこのおでこのシワと付き合っていくしかないと思っていました。仕方なく前髪でおでこを隠したり、帽子を深めにかぶったり、とにかく隠すしかありませんでした。ファンデーションは塗れば塗るほどシワが目立つので、あまり塗れません。
ずっとシワが寄っているという事実に気付いてから、人の視線も気になるようになってしまいました。刻まれたシワ、そして目を開けるたびに深くなっていくこのシワ。なんだか急に自分がおばあちゃんになったような気がしました。マンガでよく見るおばあちゃんにもおでこに深いシワがあることを思い出し、また落胆してしまいます。まさにマンガに出てきそうな2本のシワだったのです。
テレビでたまたま見ていたすてきな笑顔の作り方を特集したコーナーで、思いも寄らない情報に出合いました。まぶたを直接持ち上げる筋肉には眼瞼挙筋(がんけんきょきん)とミューラー筋の2種類があり、これらの筋肉の働きによって、目が開くそうです。また、額にある前頭筋の働きで眉毛を上げることによっても多少まぶたが開くとのこと。
ですが、なんと目をパチっと開くにはおでこと眉毛の力を使わずに目を開ける必要性があり、まぶたをトレーニングすることにより、できるようになるというのです。それを聞いて「え? おでこを使わずに目を開けられるようになるの?」と真剣にその番組を見ました。
その番組では、おでこと眉毛を片方の手のひらでぐっと押さえて動かないようにしてから目を開くというまぶたトレーニングを紹介していました。おこなってみると、たしかに私のいつもの目の開け方では目を開けられないことがわかりました。私はおでこを上に上げて目を開いていたので、まぶたはどうやら長年サボっていたようです。番組でも目をパチっと開けた笑顔を作りたい人がトレーニングをしていました。目を開けるときに驚いた顔になる人は、まぶたの筋肉を使い切れていないそうです。
「これはやるしかない!」と、まぶたトレーニングを始めました。最初はコツがわからなかったけれど、何回も繰り返しているうちに「あ、これがまぶたを使って目を開けるということかぁ〜」とコツをつかんできました。毎日気付いたときに数回まぶたトレーニングをおこなっていくうちに、手のひらで押さえなくてもまぶたの力だけで目を開けられるようになったんです。
鏡を見ると、目を開けるときに寄っていたシワがありません。もちろんシワは既に刻まれているので消えてはいません。でも、起きている間ずっと寄っていたシワが寄っていないだけで、もしかしたらシワが薄くなるかもしれないと希望を持つことができました。
おでこのシワがなくなったわけではないですが、自分のまぶたがサボっていたことに気付き、トレーニングすることで筋肉の使い方が変わりました。今まで目の開け方なんて変えられないと思っていたので、本当に目からウロコ状態です。もっと早くから対策しておけばよかったという後悔は正直ありますが、仕方ありません。
まだ40代、これからも悩みは尽きないと思います。でも年を重ねて出てくるさまざまな悩みにも、積極的に関わっていけば突破口が開けるような気がしました。
※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。
監修/黒田あいみ先生(Zetith Beauty Clinic 医師/東京美容外科沖縄院院長)
美容外科、美容皮膚科、予防医学(栄養療法)、アンチエイジング専門医。Zetith Beauty Clinic 、東京美容外科沖縄院にて勤務。トライアスロン日本代表の経歴を持ち、⾃分がアスリートであることも⽣かしつつ、美と健康のスペシャリストとして「中からと外からの美と健康」を信念に、外から(美容医療)だけでなく、中から(分子栄養学、予防医学)の美と健康の権威として多くの文化人、芸能人、アスリートからの信頼も厚い。著書に、「中田敦彦のYouTube大学」でも紹介された「アスリート医師が教える最強のアンチエイジング」(文藝春秋社)がある。
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