肩凝り、めまい、イライラ…40代からの不調、全身に現れる変化の正体は【医師解説】
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日本産科婦人科学会によると、日本人女性の平均的な閉経年齢は50.5歳だそうです。だから42歳の私には、閉経なんてまだ先の話と思っていたのです。それなのに……。きっかけは友人のひと言。私が最近生理が来ていないことを話したところ、病院に行ったほうが良いとすすめられました。生理が来ないのはラクで良いと軽く考えていた私。しかし、婦人科を受診して告げられたのは「閉経」の2文字だったのです。
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2児の母である私は、32歳で1人目、38歳で2人目の子どもを出産しました。2人目は不妊治療で授かりましたが、出産後も特に婦人科系のトラブルもなく健康に過ごしていました。生理が来なくても特に気にしていなかったのですが、今回、友人にすすめられたことで久々に婦人科を受診しました。
そしてエコーで子宮の状態を診てもらうと、なんと私の子宮は50代の様子だとのこと。そして医師から「ほとんど閉経してるね」と告げられたのです。ショックで頭は真っ白になりましたが、感傷に浸っている間もなく、閉経のリスクについて聞くことになりました。
「最近、生理が来ないな」と思うくらいで他に自覚症状のなかった私ですが、医師の話からこのままではまずいと理解することになりました。
閉経の主なリスクとしては、女性ホルモンの減少により起こる骨粗しょう症、脂質異常や動脈硬化、更年期の症状などだそうです。自分のこととして話されている実感が湧かないまま聞いていると、「要は老化が早まるってこと」と、医師からとどめのひと言が。難しい話はよくわからないけれど、老化が早まるのは嫌だということはわかりました。
そこで、減少した女性ホルモンを補うためのホルモン補充療法をおこなうことを決めたのです。
ホルモン補充療法は、ほぼ閉経している私の体に不足している女性ホルモンのエストロゲンを補充するのが目的でした。これを平均閉経年齢の50歳前後まで続け、老化のリスクを減らすとのことでした。これにより定期的に生理が来るようになり、それが薬が効いているという目安になるそうです。
私の場合、ホルモン補充療法に使用したのは飲み薬と塗り薬の2種類でした。1カ月に12日間だけ飲み薬を服用し、ジェル状の塗り薬を毎日肌に塗るというもの。これらの薬は、更年期障害の治療で処方される、ほてりや発汗を抑える薬と同じものだそうです。
治療を始めて約1年。私の場合は薬が合っていたようで、治療開始から1カ月たったころから毎月ちゃんと生理が来るようになりました。
加齢により減少するという女性ホルモンですが、私はその時期が少し早かったようです。40代に入ると体調の変化などいろいろな悩みが出てきますが、少しでも異変を感じたときには安易に考えずにすぐに病院を受診することが大切なんだなと改めて痛感しています。
※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
監修/駒形依子先生(こまがた医院院長)
2007年東京女子医科大学卒業後、米沢市立病院、東京女子医科大学病院産婦人科、同院東洋医学研究所を経て、2018年1月こまがた医院開業。2021年9月より介護付有料老人ホームの嘱託医兼代表取締役専務に就任し現在に至る。著書に『子宮内膜症は自分で治せる(マキノ出版)』『子宮筋腫は自分で治せる(マキノ出版)』『膣の女子力(KADOKAWA)』『自律神経を逆手にとって子宮を元気にする本(PHP研究所)』がある。
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています
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