イライラ、のぼせが止まらない更年期。子宮の冷えも原因?医師が教える血流セルフケア【医師解説】
目次 1. 閉経後は子宮に血液が流れにくくなる!? 2. 全身の血流バランスが悪いと心も不安定に 3. 気持ちはため込まず、緩めて出す! 4. まとめ …
ウーマンカレンダー woman calendar
生理痛がひどくなり、体だけでなくメンタルにも悪影響を及ぼしてきました。ちょっとしたことでイラっとしたり、ネガティブに捉えたり。今思うとなんてことないことで泣いてしまったり……。
やはり一番つらかったのは、長男と次男の出産で経験したような陣痛並みの生理痛が毎月やってくることで、だんだん恐怖にさえ感じてきました。生理痛の前後を合わせると、1カ月のうち不調の時期が10日、年間に換算すると1年の3分の1を絶不調で過ごすことになるのです。鎮痛剤の中でも痛みを抑える効果が高いといわれるロキソニンが効かなくなってきたのもあり、このままでは日常生活に支障を来すと思い、50歳で決断したのが「子宮全摘出術」です。
私は主治医に「子宮を全摘出したい」と伝えました。主治医は早速、大学病院を紹介してくれ、大学病院で手術を受けることにしました。大学病院で精密検査をした結果、診断されたのは「子宮腺筋症(しきゅうせんきんしょう)」です。
子宮腺筋症は、子宮の内側に位置する子宮内膜組織が子宮筋の中にできる厄介な病気だそうです。今までの生理痛の原因がわかり、執刀医からの「これでラクになると思いますよ~」の言葉で、目の前がパッと明るくなりました。手術をする日も決まり、周囲には「怖くない?」と聞かれることもありましたが、それよりも体がラクになりたいという思いが強かったです。
しかし、手術当日は朝から絶食、浣腸をして気を失うなどのアクシデントもあり、無機質な手術台に乗るときは怖かったです。逃げ出したくなりましたが、手術は無事に終了。今では陣痛並みの生理痛から解放され、勇気を出して本当によかったと感じています。
生理痛がつらかった時期にあった腰痛、頭痛、足のむくみ、不安感も子宮全摘出により、ほとんどなくなりました。心も以前よりも穏やかになったような気がします。体の痛みがあらゆる症状につながるんだ!ということを痛感しています。そのような経験から、生理痛や婦人科のトラブルに悩んでいる友人には、症状がひどくなる前に自分に合ったドクターを探しておいたほうがいいよ!と伝えるようにしています。
年を重ねると、できなくなることも増えてきますが、生理痛から解放された今は、自分に合った方法で仕事も趣味も楽しんで、毎日を過ごしていきたいです。
※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
監修/駒形依子先生(こまがた医院院長)
2007年東京女子医科大学卒業後、米沢市立病院、東京女子医科大学病院産婦人科、同院東洋医学研究所を経て、2018年1月こまがた医院開業。2021年9月より介護付有料老人ホームの嘱託医兼代表取締役専務に就任し現在に至る。著書に『子宮内膜症は自分で治せる(マキノ出版)』『子宮筋腫は自分で治せる(マキノ出版)』『膣の女子力(KADOKAWA)』『自律神経を逆手にとって子宮を元気にする本(PHP研究所)』がある。
イラスト/きびのあやとら
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています
★関連記事:「顔色が悪いよ」生理痛とは無縁だったのに…同僚のひと言で気付いた重い生理痛の正体は【体験談】
あなたの体験談も教えて! 抽選でギフト券進呈
閉経を間近に迎える40代後半、50代前半の女性にとって気になるのは自分の体の変化ではないでしょうか。中でも気になるのが、腟・子宮・卵巣といった女性特有の機能。生理がなくなることで生...
続きを読む終わりが見えない更年期症状に、さらに落ち込んでしまうという人もいるでしょう。更年期が終われば更年期症状は治まるのか、治まるとしたらどのように変わるのか、気になるところですね。そこで...
続きを読む風呂上がりや運動後などに、脚やおなか、首などにかゆみと発疹が出ることが多いじんましん。それまで出たことがなかったのに、40代以降に急に出ることがあるようです。じんましんと更年期に関...
続きを読む40代を過ぎるころから、ふとした瞬間に「陰部がヒリヒリする」「陰部に不快感がある」と感じたことはありませんか。若いころには感じなかった陰部の痛みや不快感は、なぜ起こるのでしょうか。...
続きを読む40代、50代になると増えるのが行為のときの痛み=性交痛。中でも「濡れない」痛みは女性にとって切実なもの。なぜ濡れないのか、どうすれば痛くなくなるのか、プライベートな悩みだからこそ...
続きを読む目次 1. 閉経後は子宮に血液が流れにくくなる!? 2. 全身の血流バランスが悪いと心も不安定に 3. 気持ちはため込まず、緩めて出す! 4. まとめ …
目次 1. 更年期症状の根本要因は女性ホルモン低下 2. まずは生活環境、次に性格 3. 太っていると更年期症状がつらい? 4. まとめ 太っていると更 …
目次 1. 早発閉経とは? 1.1. 早期閉経とは何が違うの? 2. 早発閉経の主な原因 3. 早発閉経の検査と診断の流れをチェック! 3.1. 婦人科 …
目次 1. 更年期世代に多いのは傷?炎症? 1.1. 更年期に多いのは「萎縮性腟炎」 2. 「萎縮性腟炎」に市販薬は使える? 2.1. 市販薬はないので …
目次 1. 更年期後半や閉経後は黄色いおりものが出やすい 2. 茶色いおりものは大丈夫? 3. ピンク色のおりものは大丈夫? 4. まとめ ピンク色のお …
目次 1. その日は突然やってきた 2. アロママッサージやサプリを試してみる 3. スイミングはリハビリになる!? 4. まとめ スイミングはリハビリ …
目次 1. 知っておきたい漢方医学の概念“気・血・水” 2. 三大婦人漢方薬とは? 2.1. 1.当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)~冷えや貧血、疲れに …
目次 1. 腟の乾燥に気付いたときの衝撃 2. 試行錯誤の日々 3. 変化を受け入れる 4. まとめ 変化を受け入れる そこで、違和感を軽減するためにデ …