「毎日食べすぎていた」夫が2週間で5kg減!炭水化物抜きダイエットで気付いた食習慣の盲点
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痩せたいけど運動はしたくない。そこで糖質制限をはじめ、置き換えダイエット、朝食や夕食を抜くなど、若いころにひと通りおこなったことがある方も多いのでは。
しかし、極端にカロリーを減らしたり偏った栄養のとり方をしたりするダイエットは、必要な栄養素が不足して体調を崩すことも。年齢を重ねると筋肉量が低下して脂肪が燃えにくく、基礎代謝が下がって太りやすくなり、更年期の女性ホルモン低下により骨粗しょう症のリスクが高まることもあります。
更年期のダイエットは食事を制限するのではなく、食事やサプリメントで必要な栄養素をしっかりとって健康的に痩せることが大切。そこで産婦人科医の善方裕美先生に、更年期のダイエットについて伺いました。
教えてくれたのは…
監修/善方 裕美 先生(よしかた産婦人科院長)
横浜市立大学産婦人科 客員准教授。日本産婦人科学会専門医。女性ヘルスケア専門医。日本骨粗しょう症学会認定医・評議員。約30年にわたって多くの悩める更年期女性と向き合い、更年期障害についてカウンセリング、HRT(ホルモン補充療法)、漢方薬、食事、運動、代替医療など多方面のアプローチで治療をおこなう。著書『最新版 だって更年期なんだもーん 治療編』(主婦の友社)。
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40代以降から心配なのが体の酸化です。呼吸によって体内に取り込まれた酸素の数%は活性酸素となり、さまざまな細菌やウイルスを撃退してくれる働きを持ちます。しかし、過剰に発生した活性酸素は体を酸化させ、老化や肥満、さまざまな生活習慣病の原因になってしまいます。
私たちは元々活性酸素を除去する力(抗酸化力)を持っていますが、更年期になると抗酸化作用のあるエストロゲンが減少するので、抗酸化力は衰えてしまいます。そのため、更年期世代は意識して抗酸化栄養素をとる必要があります。
抗酸化栄養素はかぼちゃやにんじんなどに含まれるベータカロテン、キウイフルーツやレモンなどのビタミンC、アーモンドなどのナッツ類やドライトマトに含まれるビタミンE、ココア、大豆、緑茶などに含まれるポリフェノール、鮭、カニ、鯛などに含まれるアスタキサンチンなどさまざま。抗酸化力をつけることは肌老化の進行を抑制することにもつながります。サプリメントもうまく活用しながら、特に意識して普段の食事に取り入れてみてくださいね。
更年期世代にとりたい抗酸化栄養素
更年期になり女性ホルモンのエストロゲンが減少すると、骨を壊す破骨細胞が増えて、骨を作る骨芽細胞の動きが追いつかなくなり、骨がもろくなっていきます。
ダイエット=脂肪のイメージですが、骨もダイエットに密接な関係があります。骨は代謝臓器と呼ばれ、腎臓や糖の代謝、血管などと関係し、骨を元気にすることで動脈硬化が予防でき、シワもできにくくなり、元気に歩くこともできます。
ダイエットで体重を落とせても肌はシワシワ、元気もない……ではダイエット成功とは言えません。骨に必要なのは乳製品や大豆、ひじきや切り干し大根などに含まれるカルシウム、鮭やマイタケ、干しシイタケなどに含まれるビタミンD、小松菜、ほうれん草、納豆などに含まれるビタミンKなど。骨粗しょう症のリスクを回避するためにも意識してとるようにしましょう。
骨を元気にするためにとりたい栄養素
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