3カ月生理がないのは要注意!40歳より前に閉経する「早発閉経」のリスク【医師解説】
目次 1. 早発閉経とは? 1.1. 早期閉経とは何が違うの? 2. 早発閉経の主な原因 3. 早発閉経の検査と診断の流れをチェック! 3.1. 婦人科 …
ウーマンカレンダー woman calendar
更年期は、閉経を境に前後5年、10年間を指します。急激な女性ホルモンの低下や不安定な女性ホルモンの分泌から来る更年期症状、その症状が日常生活に支障を来すようになった更年期障害についての体験談を紹介します。
その日以降、何の前触れもなく急な発汗が始まるようになり、人前に出るときや外出時などにも汗をかくようになりましたが、まだ冬でしたしタオルで拭くなどして対処できていました。しかし、発汗と同時期に起こり出したのが、私の最大の課題になるイライラ感でした。
職場で周りに何を言われたわけでもないのにイライラが止まらず、ついつい非難めいた口調になってしまう毎日。そのイライラは家庭でも同じように頻繁に起こり始め、ささいなことで家族にも怒鳴りだすようになりました。
家族や仕事への反省はありましたが、今まで感じたことがないようなイライラに、おかしいと感じながらも更年期とは気が付かず、病院へ行こうとまでは考えていなかった当時の私。今思うと無知としか言いようがありません。
急な発汗以来、さまざまな体調の変化が徐々に起こり始め、その不安や自分ではどうしようもできないイラ立ちにより、朝起きるとすでにぐったりしている毎日。家族との仲も私のイライラが原因で悪くなり、夫や子どもからは心療内科を受診したらどうかと提案されるほどでした。
ちょうどそのころ友人と電話で話す機会があり、いつものように愚痴を聞いてもらっていると、友人から「年齢のこともあるし、一度私の通っている婦人科へ検診を受けに行ってみれば」と言われました。最初はちゅうちょしていたのですが、友人が紹介してくれたこともあり、思い切って婦人科を受診することにしました。
診察の結果、私は典型的な「更年期障害」によるホットフラッシュと、女性ホルモン低下が原因によりイラつきや焦燥感が起こると判明。精神疾患ではなかったという安心感と、医師の「女性は皆さん少なからず通る道です」というやさしい言葉に、診察室で思わず泣き崩れたのは今となっては懐かしい思い出です。
この泣き崩れたことも更年期障害によるものだと医師から慰められました。それから病院で処方された薬とサプリメント(大豆イソフラボン活性代謝物)、そして定期的な運動により徐々に体調も安定し、イライラもかなり軽減。以前のような快適な日々に戻りつつあります。
医師の診断が出るまでは、イライラした自分に嫌悪し、人生に絶望感を抱いたり、悲しいこともないのに泣き崩れたりしていました。その泣き崩れてしまうことさえも更年期障害の影響と判明し、婦人科からの処方薬によって泣いてばかりいたのがうそのように感じられるまで症状が軽減しました。
私は、更年期障害を軽く見ていた自分を深く反省しています。更年期障害は適切な治療をおこなわなければ、家族や仕事にまで影響を及ぼしてしまう疾患だと思いました。自分の体調を見ながら更年期障害とうまく付き合っていこうと思っています。
※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
監修/粒来 拓先生(よしかた産婦人科分院 綱島女性クリニック院長)
日本産科婦人科学会 専門医・指導医。日本女性医学学会 女性ヘルスケア認定医・指導医。日本女性心身医学会 認定医。患者一人ひとりの症状と考え方に寄り添い、サポートしている。
マンガ/山口がたこ
あなたの体験談も教えて! 抽選でギフト券進呈
若いころは女性としての体の変化について知識はあったとしても、実感として感じることはなかったでしょう。どんなに睡眠不足でもちょっと休めば体力は回復するものだと思い、夜の生活もそうだっ...
続きを読むトイレに行くのを我慢していたわけではないのに、くしゃみをしたり運動したりすると尿漏れが……。若いときはあまりない現象だったのではないでしょうか。実際、多くの更年期女性が尿漏れに悩ん...
続きを読む更年期後半になると、若いころと比べておりものの量が減ったと感じている人もいるでしょう。下着の汚れが気になる人は「この分だと閉経したら血もおりものも出なくなる?」と思っている人も多い...
続きを読む私が20代後半ごろ、当時50代だった母が重度の更年期障害になり、しまいにはうつ病となり入院しました。日常生活や会話すらまともにできない母に家族全員が翻弄(ほんろう)され、胸を痛めた...
続きを読む目次 1. 早発閉経とは? 1.1. 早期閉経とは何が違うの? 2. 早発閉経の主な原因 3. 早発閉経の検査と診断の流れをチェック! 3.1. 婦人科 …
目次 1. 更年期世代に多いのは傷?炎症? 1.1. 更年期に多いのは「萎縮性腟炎」 2. 「萎縮性腟炎」に市販薬は使える? 2.1. 市販薬はないので …
目次 1. 更年期後半や閉経後は黄色いおりものが出やすい 2. 茶色いおりものは大丈夫? 3. ピンク色のおりものは大丈夫? 4. まとめ ピンク色のお …
目次 1. その日は突然やってきた 2. アロママッサージやサプリを試してみる 3. スイミングはリハビリになる!? 4. まとめ スイミングはリハビリ …
目次 1. 知っておきたい漢方医学の概念“気・血・水” 2. 三大婦人漢方薬とは? 2.1. 1.当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)~冷えや貧血、疲れに …
目次 1. 腟の乾燥に気付いたときの衝撃 2. 試行錯誤の日々 3. 変化を受け入れる 4. まとめ 変化を受け入れる そこで、違和感を軽減するためにデ …
目次 1. 更年期に起こりやすい尿漏れとは? 2. 更年期になぜ尿漏れしやすくなる? 2.1. 1.膀胱の弾力性の低下 2.2. 2.骨盤底筋の脆弱化 …
目次 1. 不安感はある日突然やってきた! 2. ヨガスタジオでヨガニドラーを体験 3. ヨガニドラーを続けてみた結果 4. まとめ ヨガニドラーを続け …