「子宮がんの可能性も!?」下腹部の痛みや不正出血で婦人科を受診。医師が告げた診断は【体験談】
目次 1. 検査結果を聞くだけで倒れそうに 2. ホッとしたのもつかの間 3. つらい日々から今は感謝の日々に 4. まとめ つらい日々から今は感謝の日 …
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更年期は、閉経を境に前後5年、10年間を指します。急激な女性ホルモンの低下や不安定な女性ホルモンの分泌から来る更年期症状、その症状が日常生活に支障を来すようになった更年期障害についての体験談を紹介します。
その日以降、何の前触れもなく急な発汗が始まるようになり、人前に出るときや外出時などにも汗をかくようになりましたが、まだ冬でしたしタオルで拭くなどして対処できていました。しかし、発汗と同時期に起こり出したのが、私の最大の課題になるイライラ感でした。
職場で周りに何を言われたわけでもないのにイライラが止まらず、ついつい非難めいた口調になってしまう毎日。そのイライラは家庭でも同じように頻繁に起こり始め、ささいなことで家族にも怒鳴りだすようになりました。
家族や仕事への反省はありましたが、今まで感じたことがないようなイライラに、おかしいと感じながらも更年期とは気が付かず、病院へ行こうとまでは考えていなかった当時の私。今思うと無知としか言いようがありません。
急な発汗以来、さまざまな体調の変化が徐々に起こり始め、その不安や自分ではどうしようもできないイラ立ちにより、朝起きるとすでにぐったりしている毎日。家族との仲も私のイライラが原因で悪くなり、夫や子どもからは心療内科を受診したらどうかと提案されるほどでした。
ちょうどそのころ友人と電話で話す機会があり、いつものように愚痴を聞いてもらっていると、友人から「年齢のこともあるし、一度私の通っている婦人科へ検診を受けに行ってみれば」と言われました。最初はちゅうちょしていたのですが、友人が紹介してくれたこともあり、思い切って婦人科を受診することにしました。
診察の結果、私は典型的な「更年期障害」によるホットフラッシュと、女性ホルモン低下が原因によりイラつきや焦燥感が起こると判明。精神疾患ではなかったという安心感と、医師の「女性は皆さん少なからず通る道です」というやさしい言葉に、診察室で思わず泣き崩れたのは今となっては懐かしい思い出です。
この泣き崩れたことも更年期障害によるものだと医師から慰められました。それから病院で処方された薬とサプリメント(大豆イソフラボン活性代謝物)、そして定期的な運動により徐々に体調も安定し、イライラもかなり軽減。以前のような快適な日々に戻りつつあります。
医師の診断が出るまでは、イライラした自分に嫌悪し、人生に絶望感を抱いたり、悲しいこともないのに泣き崩れたりしていました。その泣き崩れてしまうことさえも更年期障害の影響と判明し、婦人科からの処方薬によって泣いてばかりいたのがうそのように感じられるまで症状が軽減しました。
私は、更年期障害を軽く見ていた自分を深く反省しています。更年期障害は適切な治療をおこなわなければ、家族や仕事にまで影響を及ぼしてしまう疾患だと思いました。自分の体調を見ながら更年期障害とうまく付き合っていこうと思っています。
※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
監修/粒来 拓先生(よしかた産婦人科分院 綱島女性クリニック院長)
日本産科婦人科学会 専門医・指導医。日本女性医学学会 女性ヘルスケア認定医・指導医。日本女性心身医学会 認定医。患者一人ひとりの症状と考え方に寄り添い、サポートしている。
マンガ/山口がたこ
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