肩凝り、めまい、イライラ…40代からの不調、全身に現れる変化の正体は【医師解説】
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20代後半に受けた健康診断で、子宮内膜症が見つかりました。この病気になってから生理痛がだんだんと強くなり、感情の揺らぎが大きくなりました。それだけでなく、冷えやのぼせのような症状に悩まされることもしばしば……。主治医に話すと、症状の出方は人それぞれとのことでした。そして40代になると、子宮内膜症の症状と更年期と思われる不定愁訴がミックスされたような症状が出るようになり……。
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仕事に、人間関係の付き合いにと忙しかった20代後半。私は睡眠時間を削って毎日忙しくしていました。そのころ生理の経血量がだんだんと増えてきており、2日目、3日目は多い日用のナプキンを1時間おきに取り替えなければならないほど。また、生理痛もひどくなる一方で、おなか周りだけでなく、頭痛や吐き気を感じるときすらありました。
仕事中は長時間座りっぱなしになるため、生理の時期はむくみがいつも以上にひどくなったり、ナプキンから血が漏れたり。そんな状況に私は「どこか変だな」と思いつつも、他の人と痛みのレベルや経血量を比べることもできないので、「生理はそんなもの」と思って受け入れていたのです。しかし、そのうち生理前や生理中に決まって怒りの感情が湧き出てくるように。
以前よりも生理の経血量や痛みが増したばかりか、感情まで揺らぎやすくなったことで、私はようやく自分の生理の状態が変化しているのではないかと目を向け始めました。そして、ちょうどそのころたまたま会社で受けた健康診断で、子宮内膜症と診断されたのです。
子宮内膜症と診断されて医師に言われたことは、「不妊になりやすくなる」ということ、妊娠出産を含めて「閉経まで排卵をコントロールする必要がある」ということでした。子宮内膜症は生理が来るたびに症状が悪化していく病気だそうです。
私の場合、不妊の治療のために37歳で子宮内膜症の腹腔鏡下手術を受け、何とか念願の子どもを出産することができました。しかし42歳で授乳が終了して生理が戻ってくると、以前よりも強く生理痛を感じるようになりました。
感情面でも、怒りだけではなくイライラや気分の落ち込みも感じることが増えました。さらには冷えやホットフラッシュ、関節痛といった更年期と思われるような症状も出るように……。
40代半ばからは、生理周期の乱れも大きくなってきました。時には月に2回生理が来ることも。子宮内膜症の経過観察で通院を続けていたので、生理を止める薬をもらって試しましたが、副作用が強く続けられませんでした。
生理周期が乱れると感情面にも大きく影響するため、私は薬以外でなんとかすることはできないかと思うようになりました。そして、ちょうどコロナ禍が始まったころから生理周期の乱れが大きくなったことに気付き、もしかしてストレスも症状を強める一因なのではないかと思い至りました。
そこで、ストレスを緩和すべく、食事や睡眠といった基本的な生活習慣を見直すことに。加えて、気持ちを穏やかに保つため、寝る前にアロマを使って呼吸を深くする、1杯のハーブティーを飲むようにしました。また、ひとりになれる時間を確保する工夫もしました。ほんの数分でもひとりになれるだけで、心と体が癒やされていくのを感じました。
そうするうちに、少しずつ生理周期が整い、心身が整ってきました。そして、私はこれまで子宮内膜症を気にするあまり、少しでも自分で症状を緩和する努力をしてこなかったことに気が付きました。
子宮内膜症に更年期と思われる症状が重なり、感情が乱れたりして散々でしたが、生活習慣を整えてストレスをこまめに解消することで症状の軽減につながったと実感しています。閉経すれば徐々に症状が軽くなると言われている子宮内膜症ですが、私はまだ40代半ば。閉経までまだ時間がかかりそうですし、更年期もしばらく続くのでうまく付き合っていかなければならなりません。
今回、感情が乱れてもリラックスの仕方を自分なりに持っておくと安心感につながるとわかったことは大きな収穫でした。これからもできることは試して、少しでもラクに暮らせる自分なりの方法を見つけていきたいです。
※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
監修/天神尚子先生(三鷹レディースクリニック院長)
日本医科大学産婦人科入局後、派遣病院を経て、米国ローレンスリバモア国立研究所留学。その後、日本医科大学付属病院講師となり、平成7年5月から三楽病院勤務。日本医科大学付属病院客員講師、三楽病院産婦人科科長を務めた後、退職。2004年2月2日より、三鷹レディースクリニックを開業。
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