更年期っていつから?「更年期症状」と「更年期障害」はどう違うの?【更年期の基礎知識1】
誰にでも訪れる更年期。しかし、具体的に更年期の症状がどんなものかを把握しているという方は意外と少なく、どんな症状が訪れるのかと不安に感じているという方も …
ウーマンカレンダー woman calendar
年1回必ず受けている健康診断。いつもオールAで、毎年特に心配などしていませんでした。しかし今年は、結果通知を見て一瞬「あれ?」と固まった私。1つB判定で軽度異常となっているではありませんか! その結果を見て「なんで? どうして?」と疑問ばかりが頭を駆け巡ります。やはり40代にもなると、何かしらの体の不調や変化が出てくるのかしら……とがく然としてしまいました。
★関連記事:え? 閉経後は「総コレステロール値が2倍」にも!? 今すぐできる食生活改善とは【医師監修】
毎年の健康診断は、病気の早期発見のために欠かさず受けていた私。これまではずっとオールAで異常なしの結果でした。私は特にお酒をたくさん飲んでいるわけでもなく、たばこも吸いません。週に1回のヨガ、月に1回のバトミントンで適度に運動もしていました。食事も毎日自炊で野菜中心の献立にしています。なので、どこか健康面に関しては、きっと大丈夫と自信を持っていました。
しかし今年は、そんな私の健康に対する自信を見事に打ち砕く結果が届いたのです。初のB判定である軽度異常が1つ付き、コメントには「わずかな所見が認められましたが、日常生活には差し支えありません」と記載されていました。
B判定が付いた項目は、LDLコレステロール。通常60~119㎎/dlのところ私は126㎎/dlという結果でした。まったく予想もしていなかったのでショックでした。
食生活も生活リズムもこれまでと特に変わっていないですし、毎日ヘルスメーターで体重、体脂肪、基礎代謝、筋肉量、水分量、骨密度まで計測している私。「これといった変化はなかったはずなのに……どうしてこんな結果が出たのか」とまったくわかりませんでした。
なぜこんな結果になったのかまったく見当がつかなかったので、とりあえず、B判定が付いたLDLコレステロールについてネットで調べることにしました。
LDLコレステロールとは悪玉コレステロールのことで、名前だけ聞くと悪そうなイメージがありますが、LDLコレステロールは肝臓内のコレステロールを体中の末梢細胞に運ぶ大切な役割を担っているそうです。さらにLDLコレステロールが少ないと血管がもろくなり、ホルモンを作れなくなるのだとか。
反対にLDLコレステロールが多いと、コレステロールが血管の壁にくっついて血の流れが悪くなり、動脈硬化を引き起こしやすくなるそうです。LDLコレステロール自体が悪いわけではなく、数値のバランスを保つことが大切なのだとわかりました。
さらに調べてみると、40代以上の女性には私と同じようにLDLコレステロールが高くなり悩んでいる方が多いそうです。いろいろ見ている中で、私は特に「40代以上の女性はLDLコレステロールが増えやすい傾向があります。女性ホルモンのエストロゲンの減少がそうさせていることもあります」との話に興味を引かれました。
「LDLコレステロールと更年期に関係があるってこと?」
そう思った私は、さらに調べてみました。それによると、「女性ホルモンのエストロゲンはコレステロールを材料として生成される。しかし、更年期になるとエストロゲンの量は減ってしまうためコレステロールが余りやすくなり、40代以上の女性はLDLコレステロールが増えやすい傾向になる」ということです。
たしかに私も、ここ1年ほどの生理周期が長かったり短かったりを繰り返しており不安定で、「以前と違うな、更年期に差し掛かってきたのかな」と感じていました。女性ホルモンが減りつつある更年期にはLDLコレステロールが増えやすくて当然なのだとわかると、健康診断でのB判定もある程度は仕方のないことなのだと受け入れることができ、心がラクになりました。
更年期によりLDLコレステロールが高くなりやすい状況にあるとわかったからには、野菜をより多く摂取したり脂質を抑えた食事にしたりするとともに、今よりも運動する機会を増やして、生活を見直していきたいと思います。
今まで健康に自信を持っていた私。でも健康診断で初のB判定が付き、かなり不安に陥りました。どうしてそんな結果が出てしまったのかわからず、調べてみると……。LDLコレステロールと更年期との関係を知ることができました。ある程度は仕方のない状況だと認識すると、かなり心がラクになりました。ですから、これ以上悪化させないように食生活を再度見直していきます。脂質を抑えた食事、野菜の量を多くする、運動する機会を増やすなど、できることは積極的におこなっていきたいです。
※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
監修/駒形依子先生(こまがた医院院長)
2007年東京女子医科大学卒業後、米沢市立病院、東京女子医科大学病院産婦人科、同院東洋医学研究所を経て、2018年1月こまがた医院開業。2021年9月より介護付有料老人ホームの嘱託医兼代表取締役専務に就任し現在に至る。著書に『子宮内膜症は自分で治せる(マキノ出版)』『子宮筋腫は自分で治せる(マキノ出版)』『膣の女子力(KADOKAWA)』『自律神経を逆手にとって子宮を元気にする本(PHP研究所)』がある。
イラスト/サトウユカ
あなたの体験談も教えて! 抽選でギフト券進呈
閉経を間近に迎える40代後半、50代前半の女性にとって気になるのは自分の体の変化ではないでしょうか。中でも気になるのが、腟・子宮・卵巣といった女性特有の機能。生理がなくなることで生...
続きを読むインスタグラムやブログで家族の話をつづっているおーちゃんによる50代の日常を描いたマンガをご紹介します。 更年期に突然頭痛が始まったおーちゃんの友だち。MRI検査をしても異常はなく...
続きを読むインスタグラムやブログで家族の話をつづっているおーちゃんによる50代の日常を描いたマンガをご紹介します。 今回はおーちゃんの友人の体験談。更年期になると、さまざまな体の変化が起きる...
続きを読む体型の悩みの上位にランクにするぽっこりおなか。おなかにたまっているのは余分な脂肪の塊だけと思っていませんか。実は40代、50代女性の場合は単なる肥満だけが原因ではなく、体のある部位...
続きを読む誰にでも訪れる更年期。しかし、具体的に更年期の症状がどんなものかを把握しているという方は意外と少なく、どんな症状が訪れるのかと不安に感じているという方も …
私の働く会社には、和式と洋式のトイレがあります。和式トイレではある動作が自然と体を鍛える形になり、更年期前後に感じる尿漏れへの不安が軽くなりました。しか …
暴飲暴食をしているわけでもないのに、40代後半になると体重が増えた、コレステロールの値が増えたといった悩みが聞かれます。今回は、その中のLDLコレステロ …
体型の悩みの上位にランクにするぽっこりおなか。おなかにたまっているのは余分な脂肪の塊だけと思っていませんか。実は40代、50代女性の場合は単なる肥満だけ …
更年期に入ってからひどい寝汗に悩まされるようになり、特に上半身がびっしょりになることが多かった私。そんなとき、友人から勧められたあるアイテムを使用したと …
人気マンガ家・イラストレーターの和田フミ江さんがステキなおばあちゃんを目指すマンガ連載「ときめけBBA塾(ばばあじゅく)」。 40代で経験した大きな仕事 …
42歳の夏、突然右手にこわばりを感じました。その後、毎朝、小指だけが折り畳まれているという状態が続きました。原因がわからず、不安な気持ちでいっぱいに。受 …
右手の指が突然ズキッと痛み、コーヒーカップすら持てない……。止まらない滝汗も重なり、家事も仕事もままならない日々が始まりました。原因のわからない不調に戸 …