「え?生理が一気に来た?」飲み会の後、40代の私の体に起きた思いがけない変化とは
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更年期は、閉経を境に前後5年、10年間を指します。急激な女性ホルモンの低下や不安定な女性ホルモンの分泌から来る更年期症状、その症状が日常生活に支障を来すようになった更年期障害についての体験談を紹介します。
嫌なことがあっても「ま、いっか」と思える明るい性格だった私。それが40代に入ってから納得のいかないことがあると、いつまでもイライラして気持ちの切り替えがなかなできなくなりまいました。得意だったはずの感情のコントロールがなぜできなくなったの? 今の私をちゃんと知って直していきたい。そう考えるようになった矢先、偶然知った「自費のホルモン検査」を思い切って受けてみた体験談です。
★関連記事:女性ホルモン検査で何がわかる?閉経の時期はわかるの?【医師解説】
家族と食事中、その日にあった出来事を話していたときのことです。「レジ待ちの列にしれっと横入りしてきたおじさんと、横入りをちゃんと見ないでレジに通した店員に腹が立つ」とプンプンしながら話していたら、高校生の娘に「なんだ、だからかあ」と言われました。
聞くと、私が帰ってきてからずっとイライラしていたから、どうしたのかなと思って近づかないようにしていたと言われたのです。言われてみると、たしかにちょっとしたことにイラっとしていたような。そう思い至ったところで、追い打ちをかけるかのように、「お母さんて、一度怒ると長いよね」という胸に刺ささる娘のつぶやきが……。
それを聞いて、ハッとしました。幼いころからずっと「とにかく明るい」「怒っても次の日にはケロッとしている」と言われ、自分でもそのように認識していた性格が、いつの間にか「すぐに怒るし、怒ると長い人」に変わっていたのです。「三つ子の魂百まで」は一体どこへ?
冷静に考えると、笑うことより怒ることや小言を言っていることのほうが圧倒的に多い日々。もしかして、これが大人になるってこと? いやいや、にこにこ笑っている大人だってたくさんいる。ということは、私に何か問題があるのかもしれない。そう自覚したあとに、「本当にこのままでいいの?」という心の声が聞こえてきました。
とはいえ、どうしたらいいものか。見当もつかなかったので、まずは自分なりに考えられる解決策をノートに書いてみることにしました。「親友や母親、年上の女性に相談してみる」「友人とおいしいランチを食べに行って自分にご褒美をあげてみる」「アンガーコントロールの講習会を受ける」「受診して、薬を処方してもらう」。ざっと思い浮かんだ自分なりの解決策を1つずつ実行に移していきました。
母や親友には、自分もそうだし、あなたはよく頑張っているのだから、多少のイライラはしょうがないという励ましの言葉をもらいましたが、怒りん坊をどうすればいいかは依然として見えてきません。
そんなとき、仕事先で偶然一緒になった年上の女性に「最近感情のコントロールができなくて」と休憩中に本音を漏らしたところ、「ホルモン検査は受けた?」と聞かれたのです。
その女性に詳細を教えていただき、ホームページで内容を確認して予約することにしました。自費の検査なので38,500円と予想外の出費になりましたが、自分の中に度々生じる怒りをコントロールできるようになって笑顔で日々を過ごしたい。そんな思いがどんどん強くなっていました。クリニックに連絡をして、運良く希望の日程で予約ができたので、早速検査を受けることができました。
検査するホルモンは、全部で12。女性ホルモンや男性ホルモンのほかに、甲状腺ホルモンまで含まれていました。そのほかにも腫瘍マーカー、骨量測定、動脈硬化、血圧脈波検査などもおこない、検査時間は約2時間30分。後日、数値化された検査結果をファイリングされたものを受け取り、先生に1つずつ解説をしていただきました。
それによると、女性ホルモンであるエストラジオールやプロゲステロンの分泌が不安定になると、発汗やほてり、イライラ、抑うつなどの症状が出ることもあるということでした。この解説はずばり的中しており、私はどちらも低値であることがわかったのです。
イライラの原因を数値で把握することができて、帰り道の私はなぜか穏やかな気持ちになっていました。ぼんやりと不安に思っていたことがはっきりすることで、昔の自分に戻りたいという思いを手放すことができたのです。これからは「with更年期」なんだ。こうやって、老いていくんだ。自分の体の中に起きた変化を初めて認めて、受け入れることができたのでした。
検査を受けてから1年以上がたち、以前から不規則になっていた月経が来なくなって閉経。私はますます更年期真っただ中にいます。軽い運動をすることが将来の自分を支えると信じて、毎朝ランニングだけは続けています。怒りに関しては、いまだに爆発したり鎮火したりを繰り返していますが、気持ちの切り替えは以前に比べて早くなったかもしれません。
「頭に来たら、その場を離れる」「離れて深呼吸をして、目を閉じる」。これは検査結果を解説していただいた先生が日々おこなっているアンガーコントロールの方法です。あのとき、検査を受けて本当によかったと感じています。平穏な日々にはほど遠いですが、いつか心穏やかな日々を過ごしたいというのが、これからの人生で達成したい目標の1つとなっています。
※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
監修/粒来 拓先生(よしかた産婦人科分院 綱島女性クリニック院長)
日本産科婦人科学会 専門医・指導医。日本女性医学学会 女性ヘルスケア認定医・指導医。日本女性心身医学会 認定医。患者一人ひとりの症状と考え方に寄り添い、サポートしている。
マンガ/山口がたこ
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