
「グルテンフリーダイエット」という言葉を耳にしたことはありませんか? グルテンが含まれていない食品でおこなうダイエットという意味ですが、そもそもグルテンとはなんなのでしょうか。そして、グルテンフリーを生活に取り入れるとどんな効果があるのでしょうか。美容・アンチエイジング専門医の黒田愛美先生に聞きました。
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パンや麺類など小麦製品に含まれる「グルテン」

グルテンとは、どんなものなのでしょうか。
「グルテンとは、小麦や大麦、ライ麦といった穀物から生成されるたんぱく質のことです。小麦粉などにはグルテニンとグリアジンというたんぱく質が含まれていますが、水を加えてこねることで絡み合いグルテンとなり、粘り気や弾力性が増します。
パンやうどんなどのもちもちとした食感はグルテンによるもので、ピザやお好み焼き、天ぷら、お菓子、カレールーといった小麦粉や小麦粉を使用した加工品にも含まれています」(黒田先生)。
グルテンフリーとは?効果は?

グルテンを控えることでどんな効果があるのでしょうか。
「もともとはグルテンが体質に合わず、過剰な免疫反応を起こす人たちの間で広まったのですが、過敏症でなくても、多くの人の健康回復につながるのでないかと注目されるようになったのが始まりです。
グルテンフリーの食生活にすると、腸内環境が改善して便秘や下痢、肌荒れや湿疹などの肌トラブル、倦怠感・疲労感などがある場合も、解消される可能性があります。もちろん、体質などの個人差もありますので一概にグルテンフリーで改善するとは言えませんが、気になる症状がある場合は一度ご自身の食生活を見直してみてもいいかもしれません」(黒田先生)。