「また貧血で再検査?」昼でも夜用ナプキンを使う私に医師が告げた意外な事実とは
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ほてりやイライラなどの更年期症状がひどくなり、更年期障害となる原因はあるのでしょうか? 実は更年期障害は、環境の変化や加齢などさまざまな要因が重なって起こるものだといわれています。そこで今回は、更年期障害の原因について産婦人科医の粒来 拓先生に聞いてみました。更年期の症状や更年期障害についてお悩みがあるという方はぜひ参考にしてくださいね。
教えてくれたのは…
監修/粒来 拓先生(よしかた産婦人科分院 綱島女性クリニック院長)
日本産科婦人科学会 専門医・指導医。日本女性医学学会 女性ヘルスケア認定医・指導医。日本女性心身医学会 認定医。患者一人ひとりの症状と考え方に寄り添い、サポートしている。
★関連記事:更年期っていつから?「更年期症状」と「更年期障害」はどう違うの?【更年期の基礎知識1】
『この記事はこんな人におすすめ』
・更年期について知りたい方
・更年期障害になる仕組みについて知りたい方
・更年期症状や更年期障害にお悩みの方

卵巣機能が活動を終える平均年齢(閉経年齢)が50歳前後といわれています。卵巣ホルモン(エストロゲン)の分泌は、脳にある視床下部と下垂体が卵巣を刺激するホルモンを使ってうまく調整されています。しかし、卵巣の機能が弱ってくると、エストロゲンの分泌量が不安定になり、脳からの刺激がうまく機能しません。そのゆらぎの結果、自律神経が乱れ、体にさまざまな不調が表れるようになります。それが更年期症状です。

更年期症状は、程度の差や出る症状の違いはありますが、つらいと思わずにうまく付き合っていける人もいます。その症状がひどくなり更年期障害になってしまう場合、エストロゲンの分泌量の減少が第一の原因ではありますが、なりやすいタイプや社会的環境も影響しているといわれています。
特に更年期障害の症状を強く感じやすい傾向として、「まじめ」「完璧主義」「神経質」な気質が挙げられることがあります。こうした気質の方は、物事に真摯に取り組む一方でストレスをひとりで抱え込みやすい側面もあり、その結果として症状が強く表れる可能性が指摘されています。
一方、なんでも「ま、いいか~」などとおおらかに受け止められる人は、ストレスをうまく発散できるため、比較的症状が安定する傾向があるとされます。
社会的環境の要因としては、育児、家事、仕事、親の介護など、自分の生活に大きな変化があり、それらのストレスが重なると症状をひどくする原因になります。症状を悪化させ更年期障害までいかないようにするためには、ひとりで問題を抱え込まず、できるだけ周りの人に相談したり、協力を得られるようにすることが大切です。
『更年期障害になりやすい方の特徴』
・まじめな方
・完璧主義な方
・神経質な方
更年期症状が更年期障害へと悪化するかどうかは、ホルモンバランスの乱れだけでなく、その人の気質やおかれている環境、ストレスも大きく影響することがわかりました。症状を「気のせい」と我慢したり、本文で触れられたような完璧主義な気質からひとりでこなそうとしたりせず、まずは自分の不調を受け入れることが大切です。つらいときは周りに助けを求め、身近な人に相談しにくい場合は、婦人科や心療内科など、更年期の専門家に頼ることも、症状とうまく付き合っていくための重要な選択肢となるでしょう。
※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
取材・文/アキモトスズ
50代女性。「年齢より若いね~」と言われたこともあったけど、今や白髪、老眼、集中力の低下に悩む私はまさに更年期ど真ん中。食事と運動とマッサージを中心に健康と若さのキープ法を日々考え中。
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