- 2025.11.05
- 40代, ダイエット, 運動, リングフィットアドベンチャー,
「食事制限じゃ1gも減らない」運動嫌いの40代が苦痛を最小限にして始めた方法で体脂肪-3%を達成
30代で高止まりした体重。年を重ねた諦めもあり、高止まりのまま何とか維持していましたが、40代に入り突如増加傾向に。増える数字に焦りつつ、運動と縁のない …
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「スッキリと痩せてスリムになりたい!」と努力しているのになかなか痩せられない……。それは、考え方ややり方が間違っているせいなのかもしれません。『2カ月でぽっこりお腹が改善! 内臓脂肪の落とし方』の著者の栗原クリニック東京・日本橋院長の栗原毅先生に、更年期の年代に太るメカニズムをうかがいました。
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――ご著書のタイトルに“ぽっこりお腹”とありますが、日々、診察される患者さんにもぽっこりお腹の方が多いのでしょうか?
栗原先生 毎日、たくさんの患者さんを診察していますが、ほとんどの方がコロナ禍によって体重が2~3kg増えていて、お腹の脂肪を気にされていますね。
――つまり、肥満になっている人が多いということでしょうか?
栗原先生 そうです。肥満は脂肪のつき方で大きく2つに分けられます。1つは皮膚のすぐ下に脂肪がつく皮下脂肪型肥満で、もう1つは腸など内臓の周りに脂肪がつく内臓脂肪型肥満です。
――更年期になると太りやすくなるといわれていますが、私たちの体の中ではどのようなことが起こっているのでしょうか?
栗原先生 体脂肪のつき方は、性別と年齢で変わるものなんですね。女性の場合、39歳ごろまでは女性ホルモン「エストロゲン」の働きで皮下脂肪がつきやすく、内臓脂肪がつきにくい状態が続きます。なぜかというと、妊娠や出産に関わる骨盤内の臓器を保護するために、エストロゲンが腰周りを中心に皮下脂肪をつける働きをするからです。しかし、エストロゲンの分泌量は30代後半から減少します。
――その結果、体にはどんな変化が生じるのでしょうか?
栗原先生 エストロゲンの分泌量が減ると皮下脂肪がたまりにくくなり、内臓脂肪がたまりやすくなります。一説では、45歳~55歳で閉経すると、その後は以前の2倍の速さで内臓脂肪が増えていくといわれています。

――ウーマンカレンダー世代はまさに更年期の年代なのですが、知らぬ間に内臓脂肪が増えている可能性がある、ということでしょうか?
栗原先生 ぽっこりお腹が気になっても、内臓脂肪がどれくらいあるのかは健康診断を受けないとわからないものなんです。まずは、下記のセルフチェックをしてみてください。
【1】朝食を食べないことが多い
【2】夜遅い時間に夕食をとることが多い
【3】食事にかける時間が15分以下
【4】食事中ずっと手に箸を持っている
【5】カレーやどんぶり物、麺類が大好き
【6】濃い味のおかずでご飯を食べるのが好き
【7】肉や魚はあまり食べないほうである
【8】おやつにお菓子や果物を必ず食べる
【9】野菜はあまり食べないほうである
【10】お酒が好きで週5日以上飲んでいる
【11】体重計に乗ることがほとんどない
【12】仕事はリモートワークが中心
【13】休日は自宅で過ごすことが多い
【14】他の人より歩くのが明らかに遅い
【15】階段を一気に上ることができない
【16】徒歩15分ほどの距離でもバスかタクシーで
【17】通勤や仕事、買い物に車を使っている
【18】歯磨きにかける時間は5分以下
【19】睡眠時間は平均して6時間以下
【20】仕事や家庭でストレスを抱えている
→チェック項目が1~5はちょっとリスクあり
まだそれほど心配する必要はありませんが、チェック項目が食事(1~10)や生活習慣(11~20)のどちらかに偏っている場合は要注意です。
→チェック項目が6~10はややリスクあり
昔よりも体重が増えている人は、内臓脂肪型肥満になっているかもしれません。体組成計で内臓脂肪レベルを測ってみることをおすすめします。
→チェック項目が11~15はかなりリスクあり
体重が増えた人やぽっこりお腹の人は内臓脂肪型肥満である可能性が高いといえます。体組成計で内臓脂肪レベルを測るとともに、健康診断を受けたことがない人は受けるようにしましょう。
→チェック項目が16~20はただちにリスク回避を
体重が増えた人やぽっこりお腹の人はほぼ間違いなく内臓脂肪型肥満になっていると考えられます。健康診断を必ず受け、何か不調を感じている人は必ず医療機関を受診してください。

――ぽっこりお腹が気になる更年期の女性は、内臓脂肪型肥満ということでしょうか?
栗原先生 私のこれまでの診療経験から、ほとんどの更年期の女性はもともとついている皮下脂肪に加えて内臓脂肪もつく、複合型肥満の方が多い印象です。
――脂肪がついて肥満になると、どんなリスクがあるのでしょうか?
栗原先生 健康診断でメタボリック・シンドロームと診断された場合、放置していると糖尿病や高血圧、脂質異常症などの生活習慣病を発症します。その結果、動脈硬化が進行し、脳卒中や狭心症・心筋梗塞のリスクが高まります。こうした危険な病気を防ぐためには、内臓脂肪を減らしてメタボを改善することが大切です。
<著書>

『2カ月でぽっこりお腹が改善! 内臓脂肪の落とし方』栗原毅/著 主婦の友社 1350円+税
※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
取材・文/熊谷あづさ(50歳)
ライター。1971年宮城県生まれ。埼玉大学教育学部卒業後、会社員を経てライターに転身。週刊誌や月刊誌、健康誌を中心に医療・健康、食、本、人物インタビューなどの取材・執筆を手がける。著書に『ニャン生訓』(集英社インターナショナル)。
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