イラストレーターであり、チアダンスの講師でもあるサトウユカさんによる連載マンガ「44歳チアリーダー!」の第5話。今回はチアダンスの講師として常々感じている正しい姿勢についてお伝えします。
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さて、チアダンスの講師をしている私が声を大にして言いたいのは「とにもかくにもまずは姿勢を正しく!!」ということ!
チアダンスのレッスンの最初には、まず皆さんの姿勢のチェックをします。姿勢が悪いとダンスの見栄えが悪いですし、けがにもつながります。「姿勢を正しく」というと腰を反らせてしまいがちですが、その状態で踊ると腰を痛めることにもなります。正しい姿勢を習う前は私も腰痛だったので、姿勢の大事さは身を持って感じています。
レッスン中だけ意識してもなかなか変わりません。ダンスするしないに関わらず、日ごろから正しい姿勢を意識することは大切です。

重力なのか、だんだんと首が前に出てしまう人が多くいます。そうなったら、もう負の連鎖です! 首が前に出ることで猫背になる→巻き肩(肩が前に出て体の内側に入り込んでいる状態)になる→胸が下がる→腰が落ちるから膝が緩む→だから歩き方も足をズルズルと引きずり力がない。
ハッ!とされた方、いらっしゃいませんか? 気付いたら、そこがもうターニングポイントです! 今日からきれいな姿勢を目指しましょう!
姿勢が良いだけでかなり人生得する気がします。大げさではなく、見た目の印象が良いですしね♪
バレエをしている人は、歩いているだけでも立っているだけでもすぐわかりますよね? あんなイメージです。バレリーナになったつもりで、どんどん重力に負けて下がっていく首や背骨を自分で引っ張り上げるのです!
正しいきれいな姿勢になることで、身長も1〜2cm伸びますよ。40歳を過ぎて身長が伸びるってかっこいいですよね(笑)。
子どもが小学生、中学生のころ、PTAの集まりに行くと、まずお母さまたちの姿勢が気になってしまって、猫背をツンツンとつつきたくなってしまったものです。
正しい姿勢を保つにはそのための筋肉も必要なので、すぐにできるものではありませんが、まずは「意識する」! そこから初めてみませんか?
悪い姿勢でいると肩凝りになりますし、足に力が入らないから転びやすくもなってしまうし、とにかくもったいないことだらけなので、ぜひ「重力に負けず、首や背骨を自分で引っ張り上げる」を意識してみてくださいね♪
そして、鏡や窓などの前を通るときは自分の姿をチェック! ふと自分の姿を見たときに姿勢がきれいだと気分がどんどん上がっていくと思いますよ!
監修/駒形依子先生(こまがた医院院長)
【駒形先生からのアドバイス】
正しい姿勢を保つには、そのための筋肉がなければ難しいので普段からストレッチをおこない筋肉をほぐしてから筋トレもおこなうのがおすすめです。また、正しい姿勢にしようとして反り腰になりがちなので、鏡を見て姿勢を確認するようにすると良いでしょう。