「デブ!」子どもに言われた40代の私が1年でサイズダウンをかなえた「姉との二人組制度」
運動不足とおなか周りの脂肪を解消するために、私は離れた土地に住む4つ上の姉と協力し合い、毎日の運動を1年間続けることができました。40代の姉妹がどのよう …
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緊急事態宣言が発令されてからの約3カ月間、私はほぼ外出しませんでした。4月に予定していた義父母との喜寿旅行はキャンセル。サークル活動は中止。仕事は在宅ワーク。密を避けるため買い物にも出歩かず、食品や日用品は生協の宅配のネット注文で済ませていました。ただひたすらにマスクや消毒用のアルコールスプレーを求めて、ネットサーフィンをする毎日。家事以外はずっとパソコンの前にいたので、スマートフォンの万歩計のカウント数は、1日20~50歩台でした。

以前から私は生協のネットで注文&宅配サービスを利用していましたが、コロナ禍で一気に需要が増加。4月には欠品が増え、ゴールデンウィーク明けには、牛乳や納豆などの食品やトイレットペーパー、ティッシュペーパーなどの日用品が1人1品の購入制限となってしまいました。そうなると、生協だけでは必要な品物をそろえることができません。仕方がないので、不足した食料品や日用品を求めて近所のスーパーへ行くことにしました。
スーパーまでは歩いて約10分。客が少なくなるだろう午後8時過ぎを狙って、運動がてらぶらぶらと歩き出しました。ところが歩き始めた途端、足元がおぼつかず、体が前につんのめったのです。「あれ? なんだかうまく歩けない」というのが最初に抱いた違和感でした。そして、スーパーへ到着してから店内の時計を見ると、普段10分で着くはずのところ15分以上かかっていたことがわかりました。「随分、時間掛かっちゃったな。おかしいな」とは思ったものの、それほど深くは考えませんでした。

6月に緊急事態宣言が解除されましたが、私の生活は自粛期間中とあまり変わりませんでした。サークルも中止のまま。申し込んでいた趣味の講座も開催未定の延期になりました。友人を誘ってお茶をするのも気が引けましたし、ひとりでどこかに遊びに行く気にもなれませんでした。たまの外出は、週に1回あるかないかのスーパーやドラッグストアへ行くのみです。予定よりも店に到着する時間が毎回5分以上遅いので、鈍感な私もさすがに以前よりも歩くスピードが落ちていることを自覚しました。
10月、用事があって久しぶりに母と会いました。母と並んで歩くと、「あなた、すごい猫背。まるでおばあさんみたいな歩き方しているわよ。そのままじゃ腰が曲がってしまうから姿勢を正さないと」と、指摘を受けました。まだ一応40代なのにおばあさんとは! 私は大ショックを受けました。母は「そういえば私の父も、年を取ってからは気が急くのか前のめりで、今のあなたと同じ歩き方をしていたわ」と続けました。そして、母といる間、「また前のめり!」と何度も姿勢を正されました。

自粛期間以降、パソコンとスマートフォンの利用時間が著しく増加したためじっと座って過ごすことが多く、それがもともとの猫背の悪化や筋力の低下につながったことは容易に推測できました。さすがに運動不足だと思って気が向くと歩いたり、室内でYouTubeの動画を見ながら運動したりはしていましたが、姿勢にはまったく無頓着でした。
しかし、おばあさんみたいな姿勢だと母から指摘されたのが本当にショックだった私は、それ以後、昔、義母が体操教室で習ったという姿勢を正すための体操をするようになりました。その体操とは次のようなものです。
① 立ち姿勢で、肘を曲げないようにして腕を横から真上に挙げる。両腕が耳に付くようにする。
② 頭の真上で両手のひらを合わせたあと、肘を曲げないようにして両腕を横から下ろしていき、左右の手のひらが太ももの脇に付くようにする。
約2秒で完了です。ポイントは、腕を上げるときに肩甲骨が寄ることを意識すること、そして寄った肩甲骨を意識しながら腕を下ろすと良いそうです。背筋が伸びて胸を張った良い姿勢になったら、その姿勢をキープします。
私は長年の癖ですぐに猫背になってしまうので、気付いたらその場で体操をして頻繁に姿勢を正すようにしました。また、歩くスピードが遅くなったことで、予定の電車に乗り遅れることが2度続いたため、良い姿勢を保ちながら1日に1万歩を目指して歩くことにしました。2カ月たちましたが、以前よりは姿勢が良くなり、歩く速度も戻りつつあります。
今では外出時ですら思わずショーウインドーで姿勢を確認し、猫背だとその場で姿勢を正す体操をしてしまうほど、姿勢に気を付けるようになりました。まずは正しい姿勢を身に付けて、きれいに歩くことが目標です。
※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。
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