「22時に寝たら女性ホルモンは増える?」更年期世代の睡眠とゴールデンタイムの真実【医師解説】
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更年期は、閉経を境に前後5年、10年間を指します。急激な女性ホルモンの低下や不安定な女性ホルモンの分泌から来る更年期症状、その症状が日常生活に支障を来すようになった更年期障害についての体験談を紹介します。
かわいがっていた猫の突然の死は本当に悲しい出来事でした。それから1年近くたっても落ち込みが続き、イライラすることも増えていったのです。年齢的なことも考えると、これは単なるペットロスではなく更年期の影響もあるかも知れないと思うようになりました。そんな状態を乗り越える過程で経験した失敗や、最終的に漢方薬で乗り越えることができた体験を紹介します。
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はっきりいつからという境目はわかりませんが、「あれ? あれからずっとイライラしているなあ」と感じたのは46歳の秋ごろです。前年の秋に15年間家族の一員だった猫が急死したことから落ち込みが続くようになっていました。いわゆるペットロスだと思っていましたが、1年近くたっても落ち込みが続き、イライラすることも増えてきたのです。
年齢的に見ても、これは更年期と関係があるのではないかと考えるようになり、ネットで調べてみると更年期には家族の死やペットロスがきっかけで、うつ状態になるケースもあるということを知りました。
たしかにペットの死に対してだけでなく、いろいろなことに対して思考が後ろ向きになり、何かしているときでも急に気分が落ち込むことが増えてきたのです。そんな状態がとてもつらく、これが更年期の影響ならなんとかじょうずに乗り越えなければと思うようになりました。
更年期の影響で落ち込みが続いているならなんとか自分の力でしっかり乗り越えようと考えた結果、落ち込みを解決する方法をいろいろネットで検索していたときにスピリチュアルカウンセリングというものを知りました。
そして、もしかすると後ろ向きになりやすいマインドが前向きになるのではないかと思い、早速受けてみることにしたのです。しかし、実際にカウンセリングを受けてみると、私にとっては雲をつかむような内容が理解できず、期待したほど私の心の安定にはつながらなかったのです。結局私にはあまり合わないと感じ、それ以上のカウンセリングは続けませんでした。
その代わりに、小さいころから風邪のときに飲むなど慣れ親しんでいた漢方薬を飲んでみることにました。そこで今の状態に合う漢方薬はないかとドラッグストアの薬剤師さんに相談したところ、勧めてもらったのが「加味逍遥散(カミショウヨウサン)」という漢方薬でした。
薬剤師さんに勧められた「加味逍遥散」を飲み始めましたが、漢方薬のほとんどは速効性は期待できないと聞いていたので、大きな変化をすぐに期待していたわけではありません。しかし、以前はただペットを失って「悲しい」「むなしい」「イライラする」という状態でしたが、漢方薬を1カ月程飲み続けると気持ちが少し落ち着いてきました。
漢方薬の効果もありますが、「小さいころから慣れ親しんでいる漢方薬を飲んでいるから大丈夫!」という気持ちになれたことが大きかったように思います。それからは徐々に落ち込みやイライラが軽くなっていきました。今では以前のようなイライラが少なくなり、自分自身が苦しむほどのもやもやもなく日々を過ごせています。
大きな悲しみを抱えてしまうと、なかなか立ち直れないものなのだということを痛感しましたが、ペットロスだけでなく更年期の影響もあったと思います。
私の場合は信頼できる漢方薬を飲むことで「これできっと治る」という思いを持てたことと漢方薬の効果が私の心を安定させてくれたようです。更年期の影響も含め、落ち込みの原因を自分なりに納得できたことで前向きな思いになることがもできたのもよかったと思います。
※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
監修/粒来 拓先生(よしかた産婦人科分院 綱島女性クリニック院長)
日本産科婦人科学会 専門医・指導医。日本女性医学学会 女性ヘルスケア認定医・指導医。日本女性心身医学会 認定医。患者一人ひとりの症状と考え方に寄り添い、サポートしている。
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