「もう時短はいいかな」50歳目前に起こった驚きの変化。時短から丁寧志向に目覚めるまで
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更年期は、閉経を境に前後5年、10年間を指します。急激な女性ホルモンの低下や不安定な女性ホルモンの分泌から来る更年期症状、その症状が日常生活に支障を来すようになった更年期障害についての体験談を紹介します。
40代は更年期の症状に悩まされることなく過ぎたので「私の更年期は軽い」と、高をくくっていた私。ところが50歳になって突如ホットフラッシュが始まり、それに伴う発汗は日に日に増加。瞬く間におでこから顔全体、そして首周りがシャワーを浴びたようになってしまうほどひどい状態に。このまま悲惨な50代を過ごすのは嫌なので、自分なりに考えたホットフラッシュを乗り切るための対応策をおこなっています。
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就寝中でも外出中でも構わず急に顔がのぼせて発汗するので、最初はどうすればいいのか対応に困惑していた私。ですが、今ではすっかり慣れ、決して慌てずに落ち着いて対処しています。
ホットフラッシュは一度起きると待ったなしで「あれよあれよ」と汗が出てくるため、まず常に携帯しているタオルハンカチで慌てずさっと汗を拭き取り、何事もなかったかのように扇子で優雅にあおいでクールダウンするのを待ちます。外では人の目もありますが、本人が動じなければ周りも注目することがないと思うので、頭はカッとしていても心は冷静さを保ちながら呼吸を深くおこないながら、対処するように心がけています。
自宅では扇子よりも一気にあおげるうちわを愛用していて、自分の動線ポイントにはオシャレなうちわを置き、ホットフラッシュが起きたらすぐに手が届くようにしています。
毎日、保冷効果が高いタンブラーや水筒に冷えた飲み物を入れて携帯し、ホットフラッシュが起きたらすぐに飲んで体の熱を下げるようにしています。以前はコーヒー・紅茶や日本茶・中国茶など大好きで常飲していましたが、40代半ばあたりからカフェインを摂取するとめまいが起きるようになってしまったため、今はノンカフェインの黒豆茶やハーブティーを飲んでいます。大豆は更年期に分泌が低下する女性ホルモン「エストロゲン」と似た働きをする「イソフラボン」が含まれるのは知っていたので、煮出した黒豆茶を冷やして入れています。
ほかには爽快感の得られるミントティーやビタミンCが豊富なローズヒップティー、ルイボスティーを入れたりすることが多いです。ハーブについていろいろ調べたところ、セージは抗酸化物質のポリフェノールやビタミンKを多く含むとあったので、たまにセージティーも作っています。
ハンカチで包んだり小さなポーチに入れたりした保冷剤や、水に濡らして絞ったタオルを冷凍庫に入れています。ホットフラッシュを感じるときにサッと取り出し、おでこやこめかみ、頬、後頭部、首の両側・後ろなどのほてった部分に当てると、ひんやりしてすごく気持ちが良いです。
また蒸留されたローズやカモミール、ラベンダーなどのハーブウォーターを購入し、スプレーボトルに入れて冷蔵庫で保管し、突然顔周りが熱くなったときにシュッとスプレーすると、冷たい霧とハーブの清々しい香りでほてりも落ち着きリラックスできます。自宅で栽培しているミントやローズマリーを沸騰させた精製水で軽く煮出し、ハーブウォーターを楽しみながら作ることもあります。外出中は市販の冷感スプレーや冷感ウエットティッシュを持ち歩き、突然のほてりにも焦らずに対処しています。
50代に入ってさまざまな体の不調が起き始め、時には憂うつな気分になることも。でも私だけが更年期で苦しんでいるわけではないし、不快な時間は落ち込んで過ごすより少しでも明るい気持ちで乗り切りたいので、なるべく気分を上げるような行動を取るようにしています。
扇子やうちわは100均やデパートで気軽に買ったもののほか、多種多彩ですてきな商品を販売している老舗扇子・うちわ専門店のオンラインショップで気に入ったものを購入しています。凍らせるタオルを好きな色やデザインで選んだり、冷たい飲み物にはいろいろなハーブティーを試したりしています。心と体はつながっていると思うので、これからもできるだけ心地良く過ごせるような工夫をしていきたいです。
※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
監修/駒形依子先生(こまがた医院院長)
2007年東京女子医科大学卒業後、米沢市立病院、東京女子医科大学病院産婦人科、同院東洋医学研究所を経て、2018年1月こまがた医院開業。2021年9月より介護付有料老人ホームの嘱託医兼代表取締役専務に就任し現在に至る。著書に『子宮内膜症は自分で治せる(マキノ出版)』『子宮筋腫は自分で治せる(マキノ出版)』『膣の女子力(KADOKAWA)』『自律神経を逆手にとって子宮を元気にする本(PHP研究所)』がある。
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています
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